平成27年12月30日(水)
ほぼ快晴に近い天候のもと、三回目となりました富士山女子駅伝が開催されました。富士山のご神体は木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)という女神様で、晴れていてもほぼ全身雲に隠れて大会開催中は見ることができませんでした。
今朝はこれまで以上に寒く、走者はもちろん、ボランティアで参加する市民の皆さんもさぞ大変だったのではないかと思います。しかし、10時のスタート以降は温度も上昇し、また風もほとんどなかったので結果としては天候に恵まれたと言っていいと思います。
今回は生放送されることで、天候が良くなければ自宅での観戦になって、沿道の応援者への影響も心配されましたが、私が様子を見に行った先々では今まで以上の人出があったようにも思えます。
私が最初に向かった先は、富士市の東部にある第5中継所。新幹線と並行して走るルートで新幹線の向こうには霊峰富士を見上げることができる絶景ポイントです。例年、私の家から一番近いこともあり、また、ここを選手が通過した後にゴールとなる富士総合運動公園陸上競技場に向かうためには、交通規制を知った上で短時間で目的地に着ける地の利の良さを知っていたからです。
第5中継所に着いたのは、選手達が第2中継所(富士駅を超え富士川に沿って南下している頃)を過ぎたあたり。ここまで1時間弱で通過するだろうという予測で来ました。また、選手達が走行している上空をテレビ中継用のヘリコプターがゆっくり飛んでいますので、かなり遠くからでも選手達の位置がだいたいつかめます。
第5中継所では、既に多くの応援する市民の皆さんが集まっていて、 また、ここでタスキを受けて第6区を走る選手達のウォーミングアップの様子も見られました。中継用のテレビカメラが固定式と移動式の2台がスタンバイ。競技審判関係者と思われる白いコートを着た関係者が、最後の確認を行っていました。
ここでは、東京農業大学のOBの皆さんが沿道の方に持参した大根を配り、「農大応援」を依頼している姿も見られました。周りを見渡すと、多くの一般の方が大根片手に選手の到着を待っていました。
さらに、愛媛県からゆるキャラが地元の松山大学の応援に駆けつけていました。

(東京農大から大根を提供され応援に参加)

(愛媛県から松山大学の応援にやってきたゆるキャラ)

(ウォーミングアップに余念がない)
上空のヘリの音が近づき、遠くに警備車両の赤色灯も見え、やがて中継車らしき大型車両が近づいてくることから、もうまもなく最初の走者が飛び込んでくる様です。
選手がタスキを引き継ぐたびに声援が跳び、すごい熱気が感じられました。テレビ中継が生放送であっても、この現場の熱気まで伝えることはできないでしょう。明日が大晦日という誰もがとんでもなく忙しいこの日に、市民の皆さんにはどう感じたか気になって周囲の方々に感想を聞いたところ、ほぼ全員が好意的に受け止めてくれました。市民ボランティアの皆さんは本当に大変だったと思いますが、誰もがこのビッグイベントを支えたことに大きな満足を感じているようでした。

(中継車が近づきまもなく第1走者が到着)

(女性警察官が運転する白バイ隊が先導役)

(第5中継所。最初に飛び込んできたのは立命館大学)

(次々に走者が飛び込んでくる。以下、その様子を連続して添付)









(静岡学生選抜も健闘)



(白いタスキは繰り上げスタート。「もう少し」と声をかける選手の気持ちが伝わる)

(こちらはゴールとなった富士総合運動場陸上競技場)

(ゴールに1番で飛び込んできたのは立命館大学)

(2位の選手を迎える静岡県のゆるキャラふじっぴーと富士市のゆるキャラむすびん)

(右から優勝した立命館大学、左順に2位名城大学、3位松山大学)

(優勝した立命館大学チームの表彰式)

(区間賞の表彰式。プレゼンターは富士市のミスかぐや姫)

(閉会式で講評を述べる関岡日本学生陸上競技連合会会長)
後にゴール会場の市民ボランティア団体の責任者に聞いたところ、中には、正直昨年よりも参加者が減ったところもあるようでした。それは仕方ないことですが、これが定着してくればより理解も進んで、さらにすばらしい大会になっていくことと思います。
大会結果は、立命館大学が優勝し、名城大学、松山大学、大東文化大学の順で、今回初参加の静岡県学生選抜もオープン参加ではありましたがよく健闘しました。
年末の風物詩として定着できるよう、期待したいと思います。
選手の皆さん、運営関係者の皆さん、市民ボランティアの皆さん、そして沿道で大声援を送った皆さん、お疲れ様でした。