令和4年12月31日(土)
令和4年も今日が最後。経験したことのないような様々なことが起きた1年でしたが、その締めくくりは、昨日開催された富士山女子駅伝(2022全日本大学女子選抜駅伝競走)で盛り上がりました。

(開会式の様子)
今年の富士山女子駅伝は10回目となり、大きな節目の大会となりました。コースは、富士宮市にある富士山本宮浅間大社前をスタートして、富士市大淵にある富士総合運動公園陸上競技場をゴールとする、全行程7区間、43.4kmです。全国から24チームが参加しました。
私は駅伝コースの多くが地元富士市内であり、このコースの見どころは霊峰富士の麓を走ることから、選手の走る姿とこの景色が生中継で全国に伝えられるまたとない機会と捉え、大きな期待を寄せてきました。第1回から開会式、当日の競技、表彰式までそれぞれに参加し、応援してきました。
開催当初から、沿道から見られる富士山の景色も、天候が安定せず、その姿を見ることができない時も幾度かありました。全国から選ばれてこのコースを走る全ての選手に、この特別なコースを富士山に見守られながら走っていただくことは、地元民の一人として大変喜ばしいことです。出来ればその感動を心に刻んで疾走していただけたらとの思いは、常に持ち続けてきました。
天候は自然任せなので、致し方ありません。しかし、私以上に選手達への思いを強くした多くの市民がいることは、この大会の誇りでもあります。例えば、開催日の前には、沿道付近の住民の皆さんがコース周辺の清掃活動を行い、選手達が気持ちよく走ることができるよう心掛けていただきました。
また、大会当日は、3000人近い市民ボランティアが、沿道の交通整理などに参加し、大会運営に直に関わっています。
このように多くのお力添えがあって、10回目を迎えました。そして当日の天気は終日晴れ。しかし、富士山はスタート時に顔を見せただけで、あとは雲に隠れてしまいましたが、多くの観戦者が沿道で応援するなど、記念すべき大会が実現しました。新型コロナウイルス感染症の影響もあって、沿道での観戦ができない時も、選手達は走り続けてきました。

(前日の開会式会場から見た富士山。大会当日にこのような姿を見せたかった)
開催日前日の開会式では、選手宣誓に立った名城大学のキャプテンは、感染症下での練習制限など、つらい時期を乗り越え、今日を迎えたと語り、これまでの努力を十分に発揮して大会に臨みたいと話していました。練習もさることながら、学業においても登校できず苦労されたことが伝わってきました。
その宣誓どおり、名城大学は5年連続の優勝を飾り、これまでの苦労が報われたように思えます。ゴールを間近で見ていた私も、一瞬ですが彼女たちの喜びを共有することができました。



(4区での選手の走り)

(ゴールの富士市総合運動公園陸上競技場)

(医療スタッフも感染対策姿で待機)

(名城大学が5回目の優勝)

(感極まる選手達)

(静岡選抜も頑張りました)

(以下、表彰式の様子)





今年は、感染対策の徹底を図っての開催でしたが、例年通りの沿道での観戦や応援もできて、様々な課題が山積した1年を払拭するかのような爽やかな大会開催に大満足です。