鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

静岡県地震防災センターを訪問して

2023年09月11日 | 議会活動
令和5年9月11日(月)

 久しぶりに静岡県地震防災センターを訪問しました。静岡県地震防災センターは、東海地震に対する備えとして、平成元年に設置され、県民の自主防災意識の向上などを目的にその機能を発揮してきました。しかし、開館から30年以上経過し、施設の老朽化が進むとともに、近年激甚化する豪雨災害や土砂災害、富士山火山噴火など多様化する災害発生が懸念されており、それらに対応した内容へのアップデートが必要となったことからリニューアルされました。
 私はリニューアルされて以来、まだ一度も訪れていなかったことと、地元の自主防災組織への新たな情報提供を兼ねて今回訪問させていただきました。

 以前訪れたときと大きな違いは、先ほども触れた豪雨災害や土砂災害、富士山噴火災害に関する展示です。それまでは地震・津波に関連したものが主体でしたが、それと同規模の展示スペースが確保されています。

 1階は、これまでのように地震・津波をテーマに、①ふじのくに防災シアター。②地震の仕組み。③南海トラフ地震の被害。④地震を体験。⑤地震のメカニズム。⑥行政の取組。⑦我が家の耐震化。⑧家具の固定。⑨備蓄品。⑩自主防災組織。⑪地震発生時の行動。⑫災害時の避難生活。⑬被災者支援など、コンセプトである「知る」、「備える」、「行動する」が反映されています。
 2階は、風水害・火山災害をテーマに、①雨が降る仕組み。②河川災害と土砂災害。③台風への備え。④噴火のメカニズム。⑤過去の火山災害。⑥火山噴火から身を守る。⑦ハザードマップの見方。⑧119の体験などが展示されています。
 3階は、学習・研修エリアとなっており、この防災センターでは県内で予想される全ての災害情報やそれに対する備えなど、実践的な学びの場を提供しています。

 このリニューアルに加え、今年2月には新たにインターネットで防災情報が見られる「静岡県デジタル地震防災センター」が開設されています。自宅にいながらゆっくりと防災センター内が観覧でき、私の説明よりも実際に静岡県防災センターのホームページをアクセスして体験してみることをお勧めします。

 自主防災組織の活動においては様々な支援資料が用意されています。例えば、「ふじのくに防災ナビ」、「ふじのくに防災ガイドブック」、「静岡県総合防災アプリの活用」、「災害図上訓練DIG」、「避難所運営チェックリスト」、「事業継続計画(BCP)作成手引き」などがあり、内容も分かりやすく自主防災組織の防災訓練などで即活用できます。

 訪問した日は平日の午後でしたが、いくつかのグループが訪れ、インストラクターの説明に熱心に耳を傾けていました。過去に訪れたことがある方も、新しくなった施設を訪れてみるのもいいし、デジタル防災センターを覗いてみるのも良いと思います。
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