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鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

食と農業に挑む担い手達を訪問

2013年01月17日 | 議会活動

平成25年1月16日(水)

 

 静岡県議会産業委員会は、県内商工農林水産業の全てを担当する常任委員会です。今期は2回の県内視察を実施しました。いずれも食と農が関連する県内先進事例を見てきましたが、1回目は県東部・中部地区へ。今回は西部地区の3カ所を訪問させていただきました。

 最初に、磐田市にある静岡県立農林大学校、次に同じく磐田市内にある地場の食材にこだわったフレンチレストラン、最後は浜松市にあるJAとぴあ浜松花き営農センターとガーベラパッキングセンターを視察させていただきました。

 

<静岡県立農林大学校>

 県立農林大学では、農業の担い手を育成するために、養成部・研究部・研修部がおかれています。養成部では優れた農林業後継者の育成を、研究部では次代の農林業を担う指導者や技術者の育成を目的とし、実践的な教育が行われています。研修部では農林業者等に対する研修を行い、多様な農業の担い手を育成するため、定年帰農者や転職者等を対象とした、アグリ実践大学や農業科職業訓練、加工や流通販売のスキル修得を目指す農業者を対象とした6次産業化支援講習の実践に取り組んでいます。

 実践教育が中心であるが故に、実習でつくられた多くの農産物を調理室でそのまま、あるいは加工して試食させていただきました。ここでつくられたあのクラウンメロンの味も一級品でした。

 意見交換会において、学校運営は多くの課題が浮き彫りとなり、議会としての積極的な支援策の提言などが求められています。

(校長先生をはじめ学校幹部と意見交換)

(オランダから輸入したというユニット式温室)

(カーネーションを栽培する温室の前で液肥を準備する学生と先生)

(熟すと高い糖度が出るトマト)

(クラウンメロンはひとつひとつ丁寧に扱われている)

(お茶は霜に弱く防霜ファンを見ることが多い。ここは水を散布して防霜)

(お茶づくりは機械化されている。しかし、手揉み茶を体験し茶づくりの感を養う)

(実習で荒茶をつくる装置)

(農場の実習でつくられたイチゴやメロンを調理室で試食)

(米パンづくりの実験結果の説明を聞く。ついでに試食) 

 

<レストラン ハーモニー>

 静岡県は「食の都」としての誇りを維持するために、その実践づくりに取り組んでいます。食材が日本一多いこととそれを活用した料理人の表彰など、食材をつくる農業と料理人の育成支援がその取り組みの一つになります。

 この度訪問したフレンチレストラン ハーモニーは、20年以上前から全ての食材を地元産にこだわり、フレンチの分野で見事な味に仕立てた仕事人、足立久幸シェフからお話を聞くとともに、昼食をお願いしその素晴らしい味を堪能してきました。(当然ですが食事代は実費です)

 足立さんは食育にも力を入れ、レストランの外での活躍の実績も多く、食の魅力を盛りだくさん聞くことができました。

 こんなにすばらしい静岡県産の食材が大都市ではまだ十分普及していないこと、その原因は流通でありPRにももっと力を入れていかなければならないことなど、行政も一体となった課題を投げかけられました。

(地産地消のこだわりメニューが看板)

(足立シェフから地元の食材について説明を受ける)

(合鴨、海老芋、白ネギ等々。初めて聞く野菜づくしのフレンチ料理)

(入口に飾られた海老芋。部位で名前が異なる)

 

<JAとぴあ浜松花き営農センターとガーベラパッキングセンター>

 この施設は、平成22年度日本フラワービジネス大賞において、育種・生産部門で本県関係者として初の大賞を受賞しています。ここでは、出荷調整部分の共業化を中心に、全量共選共販出荷体制を整備するとともに、会員相互の研鑽による生産技術の向上や、ガーベラの需要拡大に向けた様々な販売力強化を図っています。

 平成17年9月にはエコファーマーを取得し、平成22年4月に花き産業総合認証制度の環境認証(MPS-ABC)に加入し、環境保全型農業にも取り組んでいる先進的な農業集団です。

 ガーベラは輸入が難しく、国内生産で国内市場をまかなっています。輸送中に傷みやすいという理由からだそうです。先ほど環境にこだわった取り組みに触れましたが、年間を通して温度を18度以上に保ち生産する温室栽培でもあることから、それに必要な燃料消費など二酸化炭素の排出には配慮が必要となってきます。

 「攻めの農業」の極めつけを、関係者から聞くことができました。

(最初に訪れた営農センター。概要の説明を聞いた)

(ガーベラづくりのプロ集団。話しも上手い)

(積極的な攻めの農業を御教授いただいた)

(ガーペラを80%以上使うとこの農業団体から花を無償提供)

(栽培する温室の中にある、パッキングセンター)

(女性が一本一本機械に投入するときれいにパッキングされたガーベラが出てくる)

(セロハンで包まれたガーベラ。この後100本単位で箱詰めされる)

(こちらは明日開催される大きな展示会に特別用意されたガーベラ)

(温室は一年中、18度以上の温度に保つ。円安で燃料費高騰は厳しい)

 

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心のこもった富士市消防出初め式と成人式

2013年01月14日 | 議会活動

平成25年1月13日(日)

 富士市主催の公式行事初めは、消防出初め式と成人式です。

 二つの行事自体は毎年開催され、その繰り返しではありますがこの二つには大きな違いがあります。

 

 消防出初め式の次第はほぼ毎年同じ。式辞や祝辞はその時々の話題が盛り込まれること、表彰者が毎年代わること以外は大きな変化はありません。しかし、この同じ動作の繰り返しこそが規律を重んじ、自らの命を懸けて市民の生命や財産を守るための「基本」であることは間違いありません。寒空の下で、約1時間半の直立したセレモニー、そして30分ほどのパレードでは、一糸乱れず普段の訓練の成果と、使命感に燃えた強い意志が伝わってきます。改めて、私たち市民をこの人々が守ってくれていることを強く感じ、心から感謝の気持ちが湧いてきました。

 表彰式では、勤続年数による表彰者の他、消防協力者、消防団員の家族などが対象となります。中でも、長きに渡り昼夜を問わず、火の守りとして活動する団員を支えている家族をたたえることは、大変意義のあることです。

 昨年から、観閲に参加させていただき、凛々しい消防職員、消防団員の皆様の姿に感激しました。1年間の活動において、健康に配慮し活躍されることを心から期待します。

(市庁舎駐車場が会場。団旗を支える団員達。開式前の最終点呼)

(副団長の指揮で開式)

(消防団長の式辞)

(表彰式)

(表彰者の面々。家族代表も)

(化学消防隊のパレード)

(市役所前青葉通りでパレードする消防団員)

(はしご車の大きさに圧倒)

(消防団の消防車が隊列を組んで通過する)

 

 

 成人式は、毎年主役が代わる行事です。また企画内容もその年の成人達の中から実行委員会を立ち上げ、実施しています。

 第一部はセレモニー、第二部はお笑い芸人の余興がお決まりだった成人式ですが、今年は第二部のお笑いは全くなし。正直、それを期待していた成人や来賓は少なくなかったと思います。

 しかし、今年の成人式は大変心地のいい成人式だったと思います。

 一言でいえば、「参加した成人達が共有できた式」と言えます。第二部はそれぞれの出身中学校の恩師や、高校時代などの想い出をビデオで振り返ります。例年通り、セレモニーにおける来賓等へのヤジは当然のこと、第二部に入っても騒々しかったものが、映像がそれぞれの出身校に代わる度に、ヤジから当時を懐かしむ感嘆にも似た声に代わっていきました。同じ青春時代を共有してきた者同志しかわからないその想い出が、何よりも今日から大人になる彼らを、改めて一つにしたのだと感じました。

(ビデオは撮影禁止のため、紹介する写真はありません)

 質素ではあるが、彼らオリジナルの成人式を見させていただきました。実行委員達の将来への抱負も聞かせていただきました。自分よりは社会のためにがんばろうという言葉が多く聞けたことに、少し驚きの感を抱きながらも、その意志を大切にして欲しいと思います。

 真剣な眼差しの、この若い人達への惜しみない応援を続けていくことを心の中で誓いました。

(開式前の県立富士東高校のブラスバンド演奏。ジャズダンスを交え拍手喝采)

(市長の祝辞)

(式の最後、実行委員会のメンバー一人ずつ将来の抱負を語る)

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平成25年度富士商工会議所賀詞交歓会

2013年01月09日 | 議会活動

平成25年1月9日(水)

 

 毎年恒例の、富士商工会議所主催の賀詞交歓会が、鈴木富士市長をはじめとする富士地域の政財界の皆様、衆議院議員2名、川勝知事をはじめとする静岡県幹部、地元選出県議会議員5名が参加し、盛大に開催されました。

 

 主催者や来賓6名が、それぞれ社会情勢と地域の課題や抱負、新たな事業予定などをあいさつにとりまぜて披露しました。

(富士商工会議所 遠藤会頭のあいさつ)

(鈴木尚富士市長のあいさつ) 

 川勝知事からは、地元が期待している新東名高速道路における、富士山を眺めることができるサービスエリアの設置についての状況報告や、年末に計画している富士市を主たるエリアとした全国規模の女子駅伝開催など、お年玉ともいうべき発言がありました。この件については最終決定ではありませんが、道路規制を伴うことから、県警のトップの了解を得なければならず、しかし、県のトップの強い想いであれば実現性は高いと期待しています。初夢がかなうよう、県議会議員としても支援していきたいと思います。

(川勝平太静岡県知事のあいさつ)

 毎年開催のこの交歓会は、おおよそセレモニーが40分くらいですが、初出席の知事や地元選出の衆議院議員が2名というのも初めてで、ほぼ1時間を要してしまいました。

 

 運がよいのか悪いのかわかりませんが、県議会議員代表あいさつは私への指名だったため、1時間立ちっぱなしの来場者には申し訳なかったのですが、こんな機会は滅多にありませんので、6番目の来賓として少し時間をいただくお願いし、あいさつを申し上げました。

 このあいさつの中では、特に知事を意識して、富士地域の津波対策について田子の浦港の津波対策を実施することで、この地域全体の津波に対する防衛に目途がつくため、県の配慮をお願いしたい。さらに、経済対策の一環として、製造コスト削減のため製紙団体から要望されている工業用水の料金値下げなど、要望する側と要望を受ける側がそろったこの顔ぶれだからこそ、話す意義があったと思っています。

 正月なので夢ある内容の方が、受けがよかったかもしれませんが、今年は防災元年と位置づけ、また経済の建て直しなど大変厳しい年と認識していますので、あえて現実味のあるお話をさせていただきました。

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世界文化遺産候補「富士山」の麓で餅つき大会

2013年01月06日 | 議会活動

平成25年1月6日(日)

 

 富士山の南麓、富士市中心部から車で富士山に向かって走ること約30分、標高600m位のところに、富士市丸火自然公園があります。

 天然林が生い茂る100ha位の敷地面積、富士山の溶岩流でできた溶岩樹型など自然が豊かなところで、敷地内にある丸火少年自然の家、キャンプ場などの宿泊施設などを併設した、環境学習にはもってこいの場所です。

 朝、8時30分頃、麓の自宅を出発したときの外気温は約5度、20分後に現地に着いた時には約マイナス1度と、短時間でこのような環境の変化が体験できるのも、富士山の麓に生活する特典かもしれません。

 詳しくは、 http://fujipark.com/marubi/ を参照。

(子どもたちお手製の調理設備を作成中。今日も富士山は凛としている) 

 私がお世話になっている、ボーイスカウト富士第4団では、毎年恒例の餅つき大会を、正月のこの時期に開催しています。子どもたちは前日からキャンプ場にある合宿所に泊まり込み、寒中活動を行っていました。

 二日目は、朝から指導員や保護者達が餅つきの準備に追われ、私は力仕事が自分の担当と決めつけていますので、餅つき直前に現地に到着し、皆さんの邪魔をしながら手伝いをさせていただきました。

(保護者達が準備を進める) 

 最近、餅つきは一般家庭で行うことが少なくなったせいか、イベントとしてはなかなか盛り上がります。多少経験のある私としては、普段誇るものがあまりないので、この時ばかりと講釈を述べさせていただきました。

 小さな子どもから、二十歳を過ぎたくらいの隊員まで、全員が杵を振り上げて、正月らしい体験ができたものと実感しました。

(ビーバー隊員は杵を持つのが大変。指導員に手伝ってもらい一生懸命振り下ろす)

(餅つきの主役は子どもたち)

(少し大きくなったボーイ隊は自分でつける。でも、介添いの女性はヒヤヒヤ)

(大人でも、最初の小突きは慣れないと大変)

(つき上がった餅は、保護者達があんこ餅やおろし餅に小さくちぎってくれた)

(おもち以外では、温かい汁物や漬け物まで用意してくれました) 

 話は変わりますが、昨年の7月に環境学習の一日講師を務め、富士山の恵である湧水に関連したワークショップを開催しました。その第二段を世界文化遺産登録が済んだ直後の富士山で実現しようと話が持ち上がっています。内容についてはこれから詰めていきますが、その成果次第によっては、地元だけでなく、地元以外のより多くの子どもたちに体験していただける環境学習のメニューになればと、今から楽しみにしています。

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中里自衛消防隊出初め式 “富士山に向かって一斉放水”

2013年01月03日 | 議会活動

平成25年1月3日(木)

 

 昨日に続き出初め式の話題です。

 

 富士市中里地区の自衛消防隊の出初め式は、区内9町内毎に隊員がいて、町内毎の代表者達が参加して実施する大がかりなもので、総勢60名くらいでしょうか。

(隊員全員整列)

 会場は富士市中里地区の水田と貯水池で、南側を東海道新幹線が走っています。毎年恒例の行事であり、富士山に向かって放水する光景はこの地区の正月の風物詩となっています。その光景を写真に収めようと新聞記者をはじめ、多くのアマチュア写真家が集まっていました。

 式の流れは、点呼から始まり、隊長の訓示、来賓として市議・県議(私)のあいさつ、消防ポンプの始動、一斉放水と続きます。

(指揮官の副隊長)

(各町内の責任者が参加人数を副隊長に報告)

(副隊長は全隊員数を隊長に報告)

(ラッパ演奏により訓練開始)

(消防ポンプの一斉始動。そこへ新幹線が通過)

 事前に司会者から、あいさつは1分以内でとの指示がありました。団長以下皆同じ制限なのですが、その理由は、放水開始時間を新幹線の通過時刻に合わせているとのこと。

 乗客に雄大な富士山に向かって一斉放水する光景を見せるための演出でした。昨年は曇り空で気付きませんでしたが、今年は放水時刻直前から日が射し、水しぶきに虹が架かっていました。

(富士山をめがけて一斉放水。虹が架かっているのがわかりますか)

 放水時間は5分くらいずつ2回、その間に通過した新幹線の乗客の皆さんは、地元自衛消防隊の粋な計らいに気付いたでしょうか。

 

 最近、富士市内では火災が多く発生しています。一昨年、大きな災害があったばかりなのに、対岸の火事ではいけません。防災意識として地震や津波に関心が高まっているようですが、冬のこの時期、常に心配なのは火災であり、大切な命や財産があっという間に失われる恐怖を再認識しましょう。

 

 昨日も書きましたが、静岡県は6月までに第4次地震被害想定を公表し、これを元に各市町において地域防災計画の見直しを行っていきます。本年度は防災元年として、県民全体で防災の原点から考え直すいい機会です。

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