令和3年12月31日(金)
今日は大晦日。この1年は一言では表せないいろいろな出来事がありました。良いことも悪いことも、今日を境に大きな区切りとしたいと思います。
タイトルで触れた年越大祓式ですが、1年を締めくくる神道の行事で、フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」によると、「日本の神道儀式の祓の1つ。祓は浄化の儀式として宮中や神社で日常的に行われるが、特に天下万民の罪穢を祓うという意味で大祓という。毎年6月と12月の晦日、すなわち、新暦6月30日と12月31日に行われるものを恒例とするが、天皇即位後の最初の新嘗祭である大嘗祭の前後や、未曾有の疫病の流行、斎宮斎院の卜定、災害の襲来などでも臨時に執り行うことがあった。中臣(なかとみ)の祓とも言われる。」と説明しています。
今日は、この年越大祓式が、地元にある冨知六所浅間神社で執り行われました。この儀式に参列し、私自身の1年間の罪穢を祓い、無事1年間健康で過ごすことができた感謝と、良い年を迎えられるよう祈願してきました。
私にとって神事は、物心ついた頃から生活の中に定着し、様々な行事を通じて慣れ親しんできました。また重要な節目には常に関わっています。

(新年の参拝客を迎えるための準備が整った境内)
近年、私たちの文化や歴史について改めて考える機会が増えています。多岐にわたりますが、そのきっかけの一つとして日本と海外の文化の違いが挙げられます。
文化の多様性が注目され、外国人と接する機会がますます増えると、互いの違いの立場をどう理解し、受け入れるかが重要です。
相手のことを知りたいという思いは、相手にとっても自分のことを知りたいことであり、そのためには自分自身が日本人としての文化や歴史、そして個人としての生き方や考え方を理解して伝えることが必要になります。
恥ずかしい話しですが、私が企業に勤めていた頃、海外勤務などで外国人と接するときに一番恥ずかしかったことは、日本人としての先ほど触れたような心得が十分できていなかったことです。相手から大変不思議がられましたが、これは事実として受け止めました。
以来、まずは私たちの普段の生活や習慣を意識するようになり、日本人としての素養を大切にしたいという気持ちになりました。古式に則った神事は、私にとってその一つでもあり、感謝しています。
迎える年が皆様に取って、私にとっても素晴らしい年であることを願い、1年を締めくくります。