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鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

連休最後は自然を食す

2014年05月06日 | 議会活動

平成26年5月6日

 

  4月29日は「春の森づくり県民大作戦」の一環として、富士市岩渕にある明見神社の「鎮守の森」にて森の整備が行われました。主催は地元の市民団体「鎮守の森を育てる会」です。残念ながら、この記事を書いている私は所用により参加できませんでしたが。

岩渕から観た富士山

新緑がまぶしい山間部

水源涵養林を示す看板

沢の水がやがて富士川へ注ぐ


  さて、今日はそのいい汗を流した人たちへのご褒美として、さらに山間部に入った「こぶしの里」にて「里山を楽しもう」という企画が催され、周辺で採れた山菜を食材として様々な料理をいただきました。

  仕事をしていない私がおいしいモノだけをいだだく。後ろめたさを感じつつも、関係者の皆様から歓迎をしていただき、大変恐縮してしまいました。

「こぶしの里」のこぶしの木

シャガの群生も観られた

竹の樋で水が引き込まれる

山菜料理に取り組む関係者

参加した子どもたちも自然の中でおおはしゃぎ

豊富な山菜料理(天ぷらは最高)

参加者全員で自然を食す

 

  私が年数回訪れるこの地域は富士川西側の山間部で、地域の自然や農業体験を活かした子どもから大人まで参加するいくつかの市民団体が活躍しています。その団体は互いに連携しながら得意な分野で支え合い、地域外からの参加者も少なくありません。最近では、行政の若手職員研修で参加することもあり、今日は金融機関に勤める方が数名いました。

 

 自然に触れることによる心地よさは、誰でも体験すれば理解できることですが、それにしても10年以上この活動を続けている原動力は何なのか。まず自然が好きであることが第一にあげられると思いますが、今日の様子を見ていると「自らが楽しむ」ことが無理なく続けられる条件なのかもしれません。

 山菜の種類の豊富さ、その料理方法、野生であることから一見安全な野草と思われてもそっくりの毒性を持つものなど、現場であるからこそわかりやすい説明には納得がいきます。「食」を通じて自然体験ができた今回の企画、年間を通じて季節感のある楽しみ方も期待できます。

 

 活動の中心は高齢者の域に入りつつある方々。今後の継続した活動を是非とも実現するために、次世代の後継者づくりを期待します。

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市民が発信する富士山世界遺産

2014年05月03日 | 議会活動

平成26年5月3日

 

 昨年6月に富士山が世界遺産に登録されてから、各方面から様々な反響をいただいています。

今日は、富士市大淵笹場地区で開催された、富士山世界遺産への地域の取り組みについてお伝えします。

 

富士山が世界遺産に登録されたユネスコの認定書(県庁本館にて)


 静岡県知事が記者会見の際、背後に映っている富士山を背景にしたお茶畑が今回の会場です。静岡県庁の本館、県議会のある場所には富士山を背景にした各地の写真が掲げられ、地元出身の県議会議員としては大変誇りに感じています。

 実は、一番の景勝地として選ばれた富士市大淵の笹場地区は近くを通ったことはあっても、立ち止まってしっかりと眺めたことがありませんでした。この度、地元の関係者からこのイベント開催のお知らせをいただき、かつてより訪問してみたい希望もあったことから、いい機会を得ることができました。

 

 話は変わりますが、昭和56年頃、旅行で訪れたパリのオペラ座の近くにある旅行会社の日本を紹介するポスターは、私の地元富士市であり、富士山を背景に田園地帯を疾走する、当時の東海道新幹線の「0系」といわれた新幹線車両の組み合わせに驚かされました。この後、平成13年頃、中国上海の浦東地区にある施設の正面玄関に掲げられた日本紹介のパネルも、新幹線車両が新しくなってもほぼ同じ構図でした。最近では富士山が世界遺産に登録される前では、富士川橋を渡る新幹線と富士山に変わりました。私の名刺も、地元の観光ビューローの許可を得て、この写真を使わせていただいています。

 最近は、富士山が世界遺産に登録されてからは、富士山とお茶畑が定番となり、お茶畑は地元富士市をはじめ、県内各地からの景観が発信されています。中でも、富士市大淵笹場地区がその代表例となりました。

 

 今日は、「おおぶちお茶祭り~富士山&茶娘撮影会」というイベントが、地元大淵地区まちづくり団体の主催により、五月晴れのもと、その富士山を代表する景勝地にて開催されました。朝、9時から開会式、県内はもとより、県外からも多くの皆さんが集まり、特に午後には関東方面からバスが8台のツアー客も訪れる活気あふれるものでした。

 

 地元では、町内会やまちづくり、女性団体が心温まる「おもてなし」を展開、来訪者は、抹茶やヨモギを入れた餅つきや、新茶サービス、焼き鳥など雄大な富士山とお茶畑、茶娘を絡めた写真撮影会など、派手さはないものの地元の皆さんの暖かなもてなしに春を満喫していました。

開会式の様子。

新茶の芽吹くお茶畑の中での野点。その向こうには雄大な富士山を眺める。

富士山と茶畑、そして茶娘たち。

茶娘は地元の中小学生たち。

カメラの放列にこんなサービスも。

地元の皆様のおもてなし。

 

 私も特技?の餅つきでお手伝い。合間に、地元の皆さんが富士山世界遺産を契機に、多くの地元活性化に寄せる熱い想いを聴くことができて、大変参考になりました。

しかし、中でも気になった事は、「地元富士市には世界遺産として、構成資産が一つもない」という声でした。地元行政や各方面の代表者たちもこの言い方をしていますが、それは正しくありません。

 構成資産の一番は富士山の山体であり、駿河湾の0mから8合目までは富士市の中にあって、かつて、山辺赤人の田子の浦を題材にした万葉集や、葛飾北斎や安藤広重などの浮世絵、例えば東海道五十三次に登場する左富士などの景勝地も富士市です。もっと丁寧に謙虚に富士山を観ていくことが大切と感じています。その点、今回のイベント企画した大淵地区住民の皆さんの意気込みには感激しました。

 いま、市民の中には過去の歴史を振り返り、富士山講やそれにまつわる史跡など、また埋もれた歴史などを検証しようという動きがあります。かつて、富士山があることだけで注目を集めてきた地域ですが、世界遺産登録をきっかけに富士山と地元の関わりを見つめ直そうという機運は、新たな地域づくりに大きなプラスとなっています。

 

 改めて、この地に生まれ育ち、次世代へ残すべき課題について考えさせられる一日でした。

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