鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

「三世代交流」の心地よさ

2023年03月21日 | 議会活動
令和5年3月21日(火)

 新型コロナウイルス感染症も和らぎ、春先に各地で予定しているイベントが、コロナ禍前のような体制で開催されるようになりました。
 春ということもあり、花に因んで「梅」「菜の花」「桜」の名前が付くイベントに、久しぶりの明るい春を満喫しています。

 先週は吉永北地区の「三世代交流 吉永北地区菜の花の里まつり」、そして19日には「富士南地区三世代交流大集会」として凧揚げを主としたイベントが開催されました。
 今後の予定でも、令和5年度事業として、現在各地で行われている地域の総会などには「三世代交流」という名称の付いたイベントが計画されていることに気付きました。








(富士南地区三世代交流大集会の様子)

 現在は、「核家族化」が進み、家族も離ればなれの生活スタイルが定着し、「三世代」などと言うのは死語に近いと感じています。一方で、住宅構造が「二世帯」というケースもあり、一つ屋根の下に暮らしながら、それぞれの生活圏を分けていることも増えているようです。
 私の家族も、長男夫婦は仕事の関係で首都圏に住まいを構え、離ればなれになっていますが、これが当たり前の社会になっていることに慣れてしまっています。

 しかし、地域には家族ではなくても、小さな子どもから高齢者までが住んでおり、家族の枠を超えた地域の繋がりを維持していくことは、今の時代、少子高齢化を生きていくためには大変重要なことと考えています。
 血はつながっていなくても、子どもにとっては経験や知恵を豊富に持っている高齢者は、発達に大きな刺激になります。一方で、高齢者にとっては、子ども達と接することで生きがいのようなものを感じるケースも少なくないと思います。そのような人間同士の関わりは、地域の絆を深めていくはずです。

 県議会議員として私が目指す目標の一つに、「世代を超えて未来へつなぐ温かみのある社会!」の実現があります。このような地域で取組こそが、その実現に向けた大きな力となることは間違いありません。

 「三世代交流」を意識して、各地で開催されるイベントは現場を訪れて心地安さを覚えました。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

移住・定住につなげるための外部との関係拡大

2023年03月20日 | 議会活動
令和5年3月20日(月)

 静岡県が進める「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の重点課題に「若者・子育て世代の移住の拡大」があります。そのための方策として移住につながる事前の「関係性」づくりが必要としています。

 私はちょうど1年前の県議会2月定例会において、この課題に関連する一般質問のなかで、「関係人口の拡大による地域づくりの活性化について」と題し、「関係人口」(多様な形で外部の人たちが地域と関わる)における本県の認識や現状および今後の取組について質しました。本会議でこの課題を取り上げたのは初めてのことでした。

 質問の趣旨は、人口減少が進む中、地域の人口を確保し、地域づくりの活性化を進めることが重要です。県は首都圏などから静岡県内への移住・定住策を進めていますが、まずは、静岡県の魅力を知っていただき、関心を高めることが重要で、旅行で訪れた本県の良さを実感し、そこで出会った人や街に関心を深めていただき、新たな働き方改革もあって、週末などにその地域で自分が持つ力を活かしていただき貢献する。そして、そこに住むきっかけができ、移住・定住につながる流れが注目されています。
 この「関係人口」という言葉は、旅行等での人流を「交流人口」。そこで関心を持った地域に新しい働き方改革等により、余暇などにその地域に入って自分の持つ力を活かしてまちづくりに参加する「関係人口」。そして、これまでのその地域との繋がりを活かして「移住・定住」に進む過程の一つといわれています。
 既に県内の一部で取り組んでいる地域づくり団体や中間支援組織などには関係人口の拡大に必要なアイデアがあり、また、市町においても様々な課題があると想定しているが、これらをどのように活かし、支援策につなげていくのかが質問の趣旨でした。

 県は私の質問に対し、関係人口への取り組みが重要であることを認識し、令和3年より積極的に取り組んでいる。県内市町でも先行事例が見られ、外部の人材や企業が地域で活躍する機会を増やしていくことの重要性を指摘する意見が寄せられており令和4年度以降は、こうした意見を踏まえ、さらに一歩踏み込んで、滞在施設等の拠点管理者と連携して、ワーケーションに訪れた人が地域の様々な活動に関わることで、関係性を深めていけるよう取り組みを展開していく。と答弁しています。
 この1年間の取組を踏まえ、関係人口活用の意義が浸透してきたことを背景に、将来の県内就職・定住のきっかけづくりとして、地域社会における課題を新たな視点で解決する「若者」をターゲットとした取組が必要となります。
 県では、これまでの取組に加え、「県外学生をターゲットに県内でのフィールドワークの実施を通じた関係づくり」のモデルを創出していく方針を打ち出しています。

 関係人口はまだ新しい言葉ではありますが、人口減少が進む中で、また働き方改革等で社会構造が変わる中で、都会に住む人にとっても、地方にとっても相互にメリットのある仕組みと感じています。今後もこの動向をしっかりフォローしていきたいと思います。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地域の治安を守る活動の動向 富士駅南交番の再整備へ

2023年03月19日 | 議会活動
令和5年3月19日(日)

 近年の報道を見ていると、凶悪な犯罪や特殊詐欺についての内容が多く発生していることに憂いでいます。凶悪犯罪では人の生命に関わる重大な事件がほぼ毎日、全国のどこかで発生しており、県内でも目に付くようになりました。
 また、特殊詐欺についても、私の周囲で被害に遭われた方がいて、相談にのってほしいという要望もいただき、これらを含め事件や事故の防止のための治安活動の重要性を目の当たりにしています。

 治安の維持には、警察と地域、行政が一体となって取り組む必要があり、事件や事故を未然に防ぐことにどう対処するか、連携の強化が必要です。

 私は8年ほど前から、富士市内の人口が増加している地域である富士南地区における、交番の設置について地域の皆さんと一緒に要望活動などを続けてきました。
 人口の増加による治安の悪化や交通事故発生を懸念する住民の皆さんの気持ちは十分理解できるものであり、その実現を目指して取り組んできました。
 私は、当時県議会の文教警察委員会委員長を仰せつかっており、毎年、交番設置に関する地元の要望活動が行われているものの、常に一方通行で、要望に対する反応が一向に見えてこない不安や不満を訴えてこられたのがきっかけでした。

 交番の設置などは全県下から要望が多く、限られた予算をどう配分するか、公平で公正な基準が求められています。基準には犯罪や事故発生件数の状況、新設をきっかけに周辺の警察施設の統廃合などのための環境状況など。また、施設の老朽化や自然災害のリスクなどを総合的に判断しています。
 要望する地域は粘り強く所管する警察に声を届け、変化する地域の目線で見た治安活動への課題などを伝え続け、様々な判断基準にも照らし合わせて実現にこぎ着けることになります。

 先頃閉会した静岡県議会2月定例会で議決した議案のなかには、令和5年度の警察庁舎基盤整備事業費があり、長年の富士南地域の皆さんの努力が報われ、「仮称 富士駅南交番」の再編整備費が盛り込まれ、ここ数年かけて水面下で取り組んできた立地などのメドも付き、令和5年度より庁舎の建設が始まります。
 先日、当初から私が寄り添ってきた地域住民の代表者とお話をさせていただく機会があり、ようやく実現にこぎ着けたことを大変喜んでいらっしゃいました。

 ハード整備のメドは付き、地域の治安活動がさらに進む拠点になることを期待しますが、先ほども触れたように、警察と地域の連係が重要であり、ソフト面での充実を図っていくことがこれからの課題となります。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マスク解禁から1週間

2023年03月18日 | 議会活動
令和5年3月18日(土)

 新型コロナウイルス感染症対策のうち、マスク着用について各自の判断となる仕組みを取り入れて1週間が経ちました。この間にマスクに対する県民の皆さんの対応がどうなっているか気になるところです。
 この間、二日ほど県庁に登庁する機会があり、電車の乗客の様子を観察しましたが、ほとんど人がマスクを着用し、外している人はほとんど見ることができませんでした。また、街中を歩いている方も多くはマスクを着用していました。
 周囲の人たちに聞くと、身の回りの人がマスクをしていると外すことにはためらいがあるという声も聞きました。また、花粉症の時期でもあることから、その対策のために着用しているという人もいました。
 これからさらに気温が上がり、特に屋外などではマスクを外す人も増えてくるのではと予想しています。

 静岡県新型コロナウイルス感染症対策本部が発表した3月17日現在の本県内の感染状況報告は、「本県の新型コロナウイルスの感染状況や医療ひっ迫状況等を国評価レベル1(感染小康期)です。
 新型コロナの1週間の新規感染者数は減少傾向が続いており、県内の医療のひっ迫は概ね解消されています。国評価レベルは、レベル1です。
 県民の皆様には、引き続き、可能な方は新型コロナとインフルエンザのワクチンを接種をするとともに、感染に備え、事前に市販の解熱鎮痛剤、風邪薬、コロナ検査キットを家庭に常備し、症状が軽く重症化リスクの低い方は医療機関の受診を控えるなど、適切な受診をお願いしますとしています。

 3月16日現在の入院患者数は、78人で、即応病床数(コロナ確保病床以外の病床数含む)522床に対し14.9%、コロナ確保病床数508床に対し15.4%となっています。直近1週間の10万人当たりの新規陽性者数は、48.1人となっています。

 県では、マスク着用は個人の判断を尊重するために、次のような判断基準を示していますので、参考にしてください。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

令和4年度地域要望 実現の見通し

2023年03月17日 | 議会活動
令和5年3月17日(金)

 地元から要望があった県事業に係る取組にめどが付き、所管部署の担当者から報告があったのでお伝えします。
 地元からの要望のうち、富士市東部「須津川に設置される河川監視カメラ」と、「南松野地区中河原川の河津桜並木を活用したまちづくり」が、それぞれ動き出しそうです。


(須津川の大雨による河川状況)


(南松野中河原川の整備要望箇所)

 「須津川に設置される河川監視カメラ」は、地元水防団の方から、近年増加傾向の大雨に関連する出水時において、河川水位上昇に伴う監視活動が必要となり、場合によっては堤の決壊防止のための土嚢を積むなどの作業を行っている。
 しかし、悪天候の中で激流となった河川に近づくことは、非常に危険を伴うことにもなり、河川状態を遠隔で確認できる監視カメラの設置を求める切実な声が届いていました。

 地元からは市に対して要望を伝えていましたが、監視カメラが高価であり河川管理者の県にも働きかける必要があり、市としては困難であるとの回答があったと言うことでした。

 私はその相談を受けて、早速、県土木事務所ならびに本庁の河川防災に関する部署に相談したところ、近年、県内全域で大雨による河川氾濫の危険性に伴う監視カメラ設置の要望があり、現状のままでは早期の設置は困難という回答でした。
 何かよい方法はないか調査することを要望し、その後、国の支援による県の新たな監視カメラの設置についてモデル事業を考えており、今回の要望をその計画に乗せることができない検討したところ、県内の数カ所あるモデル事業の一つとして採択していただくことができました。

 先週、3月11日の土曜日には、県庁及び県土木事務所から担当者が須津まちづくりセンターを会場に、関係者を集めたワークショップを開催し、設置に向け動き始めました。私はそのワークショップに参加できませんでしたが、終了後に水防団長から丁寧な報告があり、迅速な県の対応に驚くとともに、大変喜ばれていました。

 「南松野地区中河原川の河津桜並木を活用したまちづくり」は、市内で初めてまちづくりセンターを民営化した松野地区の取組として、中河原川の両岸約500mに植えられた河津桜を誘客の柱として、近くにある公園などを活用して遊歩道などを整備し、地域で樹木の管理や清掃などの管理・運営することを計画したものです。
 当初は、県や市との交渉も困難を極めていましたが、私も地元の皆さんと行政側に働きかけ、ようやく理解していただき令和5年4月からそのプロジェクトが動き出すことになりました。
 今、ちょうど桜の開花の時期であり、下記のような現地を紹介するホームページがありましたので紹介します。

 https://www.surugawan.net/guide/1441.html

 私の県議会議員、今任期最後の仕事として、地域の要望が少しでも前進したことは大変嬉しく思います。担当した職員の皆さんに感謝するともに、事業完成までしっかりフォローしていきたいと思います。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする