令和2年8月31日(月)
最近届く郵便物に11月くらいまでの地域行事の中止を知らせるものが増えています。新型コロナウイルス感染症の影響は、しばらく続くことを如実に表しています。縮小してでも実施して欲しいという、こちらの勝手な思いがある一方で、主催者側も苦渋の判断をされたのだと思います。
特に、地域のイベントで裏方を務めるボランティア団体の通知には、例年、年間を通じて多忙となるこの時期以降の各種イベントについて、出店などで賑わいを支える活動の全てが中止となった説明があり、ダメージの大きさを実感しています。
しかし、これだけ地域行事が無くなると、しかも長期に渡り、春先から年内となれば、何か時間が止まったようにも感じられます。市民活動を行う団体も、年度の節目となる総会などは書類を回覧して承認を取るか、少数の役員だけで開催して処理を行い、年間の活動に支障が無いよう配慮されているようなので、必要最低限の社会が回る対応は取られていると聞いていますが、その実感はありません。
社会は、特にコミュニティは人同士が交流し合って成り立つもので、その機会が失われることで地域の活性化が失われてしまいそうな懸念を抱くのは私だけでしょうか。感染症対策は万全で無ければならないことは承知していても、もう少しどうにかならないものか閉塞感があります。
先日終えた政務調査会の県内各地68支部からの要望活動の中で、観光に関連する課題が出ました。観光業はお客様が訪れて成り立つ産業ですが、富士登山道の閉鎖、海水浴場の一部での閉鎖、河津桜祭りの中止などでは、大変厳しい結果に終わりそうです。各関連事業者からは、来年に向けた対応をどのように取れば良いのか、事業者だけで無く、県や市町、関連事業者など官民で今年の状況について振り返り、来年に向けて「With コロナ」を前提に、どう対応すべきかそのための仕組みづくりなどについて要望が出されました。
願うことは、感染症が早く収束して、来年には各地の行事が予定通り開催され、地域の賑わいが戻ってくることです。そのためには、ここでの我慢が大切であると同時に、このような事態の教訓を生かしたまちづくりはどのように進めていくべきか考える機会としたいと思います。