何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

神の遺言

2011-12-19 23:52:16 | Book Reviews
スティーブ・ジョブズ 神の遺言 桑原晃弥・著、経済界新書、2011年10月6日

p.33 猛烈に動く。だが決して働かされない。好きなことを追求する。それが未来の扉をこじ開ける。

p.63 「もしこれが地球で過ごす最後の夜だったら、仕事の打ち合わせで過ごすだろうか、それともこの人といっしょに過ごしているだろうか」

p.70 「これで世界が変わるわけじゃない。変わらないんだ」 変わらない代わりに「世界をよくすることはできる」「世界の人々にささやかな楽しみを提供できる」という言い方をするようになった。
 テクノロジーによる進歩は重要だが、人間には一対一でしか手渡せないものがある。それは「10年かけて」伝えるべきものであり、数カ月の行動と言葉では伝え尽くせない。

p.85 「何かを捨てないと前に進めない」

p.101 「人生キャリアとして考えたことはない。なすべき仕事を手がけてきただけだよ。なすべき仕事として向き合っているだけだ。それはキャリアと呼べるようなものではない。これは私の人生なんだ」

p.103 仕事の価値は何によって測られるのだろうか。規模の大きさか、利益率か、競争力か、あるいはブランド創造力か。いずれも大切だ。利益がないとダメなことも当然である。
 これらのすべてより、「すごい製品をつくること」に価値を置いたのがジョブズだった。

p.104 「私たちアップルの第一の目標は世界一のパソコンをつくることだ。最も大きな企業になることでも、最も金持ちの企業になることでもない」 もちろん売上を伸ばすことや勝つことを否定しているわけではない。ただ、それらは第一の目標ではない。こう話している。
 「しばらくの間、そうした目標がアップルではわきに押しやられ、そのちょっとした変化が状況を一変させた」
 「最も大切な目標は何か」が忘れられ、利益が第1の目標となった途端、企業は力を失う。私たちはアップルになぜ誇り高さを感じるが、その理由はここに発している。

p.106 不要なものは徹底的にそぎ落とすが、必要なものは業界の常識など無視して取り入れていく。そうやって「コンピュータを分化に近づける」のだ。

p.107 「将来を見据えて点と点を結びつけることは不可能だが、点が将来何らかの形で結びつくと信じなくてはならない」

p.109 すぐれた製品が生まれない理由は、つくり手が自分の製品を愛していないからだ。自社製品を愛さない人間たちが、違いもわからないままに売りつける。これではいくらアップルというすぐれたブランド力があっても、売れるはずがなかった。

p.140 企業経営は楽しいことばかりではない。起業してもすぐにやめてしまう人が多いことについて、ジョブズはこう言っている。「やめたくなる気持ちもわかるよ。社員を首にしたり、あれこれキャンセルしたり、難しい状況に直面したりなど、絶望する時や苦しい時が多いからね。でも、そういう時こそ、自分がどういう人物で、自分にとって何が価値を持つのかがわかるんだ」

p.143 「結局、そんなことはどうでもいいと気づいたんだ。だって、これこそが、自分がやりたいことだったんだから。ベストを尽くして失敗したら、ベストを尽くしたってことさ」

p.171 「これと思える仕事を見つけなくてはいけない。それがまだなら、探し続けなくてはならない。妥協はだめだ。ほどほどで手を打ってはいけない」


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