昨日、星陵会館(千代田区)で行われた第10回薬害根絶フォーラムに参加。
メモの中から、印象に残った内容を抜粋すると、
○スモンをわからない医者が多く、スモンについては他の医療機関で相談するように言われてしまうことが多い
○スモン患者は高齢化し、要介護状態になってきているのに、「自立」と判定されてしまう
○どんな薬剤でも、医者であるというだけで知識のない医者であっても処方できてしまい、それによって被害が生まれている
○間質性肺炎で亡くなった者の中で、身体を横にして死んでいった者はいない
○利益を得るための行動が薬害を引き起こしている
○薬を適切に使うためには、扱う人の専門性を高めていく必要がある
○薬の専門家を介さずに、薬が使われている状況がある
○院外処方によって、薬が簡単に手渡されているケースがあり、もっと安全確保を充実させて欲しい
○添付文書の内容は守れと言いつつ、医師は自由に使ってよいとされていることに納得がいかない
○薬の上市を待ち望んでいる人がいて、早く承認し、薬の安全性は市場でコントロールしようとする向きがあるが、市場に出して、走り出してしまうと、コントロールは難しい
前半では、いくつかの薬害被害者に登壇してもらい、司会者がどういう状況なのかインタビューしていく形式で進められた。被害者やその家族は無念さや悔しさ、怒り、願いなど、言いたいことをたくさん持っているはずであり、自由に訴える時間を持たせてあげたかったと思った。
サリドマイド再承認に対しては、そこに至る経緯や安全管理システムを設けるという異例の取扱いが科せられることに対して、もう少し言及して欲しかった(この時点でタイムスケジュールが遅れており、その気遣いがあったようだ)。「再承認」ということでなくても、安全に使用される体制の中で多くの薬剤が使われることが望まれる。
OTCについて、来春から販売体制が整備されるが、一方でネット販売ができなくなり、規制に猛反対する様子も見られていることについて、批判がなされる。
薬害は医療用医薬品だけに見られてきたのではない。経済性や利便性を優先させ、安全性確保が保たれない状態で国民の手に渡ってしまう危険性が問題視される。
薬害肝炎患者から院外処方に対して問題提起されたのはやや驚いたが、ありがたい指摘だと思った。身内でそれを言う者が圧倒的に少ないからだ。それは薬害が風化していることでもあり、ひとごとに構えているのかもしれない。
薬局薬剤師はどのような責任を追っているのか、忘れかけているのではないか。自分たちの都合や事情で業務を進めているのではないか。もし日常が利益追求を基調になっているのだとしたら、薬害を防げないのではないか、薬の安全を守る役割を持つ薬剤師がそのような状態におかれているとしたらゆゆしきことでり、おかしな方向に向かおうとしているのではないか。今のままで、薬剤師は国民の味方なのか、薬害の加害者にもなりかねないのではないか、そんな危惧も覚えた。
メモの中から、印象に残った内容を抜粋すると、
○スモンをわからない医者が多く、スモンについては他の医療機関で相談するように言われてしまうことが多い
○スモン患者は高齢化し、要介護状態になってきているのに、「自立」と判定されてしまう
○どんな薬剤でも、医者であるというだけで知識のない医者であっても処方できてしまい、それによって被害が生まれている
○間質性肺炎で亡くなった者の中で、身体を横にして死んでいった者はいない
○利益を得るための行動が薬害を引き起こしている
○薬を適切に使うためには、扱う人の専門性を高めていく必要がある
○薬の専門家を介さずに、薬が使われている状況がある
○院外処方によって、薬が簡単に手渡されているケースがあり、もっと安全確保を充実させて欲しい
○添付文書の内容は守れと言いつつ、医師は自由に使ってよいとされていることに納得がいかない
○薬の上市を待ち望んでいる人がいて、早く承認し、薬の安全性は市場でコントロールしようとする向きがあるが、市場に出して、走り出してしまうと、コントロールは難しい
前半では、いくつかの薬害被害者に登壇してもらい、司会者がどういう状況なのかインタビューしていく形式で進められた。被害者やその家族は無念さや悔しさ、怒り、願いなど、言いたいことをたくさん持っているはずであり、自由に訴える時間を持たせてあげたかったと思った。
サリドマイド再承認に対しては、そこに至る経緯や安全管理システムを設けるという異例の取扱いが科せられることに対して、もう少し言及して欲しかった(この時点でタイムスケジュールが遅れており、その気遣いがあったようだ)。「再承認」ということでなくても、安全に使用される体制の中で多くの薬剤が使われることが望まれる。
OTCについて、来春から販売体制が整備されるが、一方でネット販売ができなくなり、規制に猛反対する様子も見られていることについて、批判がなされる。
薬害は医療用医薬品だけに見られてきたのではない。経済性や利便性を優先させ、安全性確保が保たれない状態で国民の手に渡ってしまう危険性が問題視される。
薬害肝炎患者から院外処方に対して問題提起されたのはやや驚いたが、ありがたい指摘だと思った。身内でそれを言う者が圧倒的に少ないからだ。それは薬害が風化していることでもあり、ひとごとに構えているのかもしれない。
薬局薬剤師はどのような責任を追っているのか、忘れかけているのではないか。自分たちの都合や事情で業務を進めているのではないか。もし日常が利益追求を基調になっているのだとしたら、薬害を防げないのではないか、薬の安全を守る役割を持つ薬剤師がそのような状態におかれているとしたらゆゆしきことでり、おかしな方向に向かおうとしているのではないか。今のままで、薬剤師は国民の味方なのか、薬害の加害者にもなりかねないのではないか、そんな危惧も覚えた。