何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

「マスク」「うがい」に科学的根拠なし

2009-10-04 06:04:56 | よくわからないこと
 新型インフルエンザで体調を崩す人が、身の周りに現れてきた。春先に、その地域にたった1人でも発症したとなると、大騒ぎしていたのが滑稽に思えるほど、今ではがたがた騒いだところでどうしようもない状態だろう。
 かといって、まだ10月になったばかり。これからますます寒くなるにつれて不安が全くないわけではない。

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「マスク」「うがい」に科学的根拠なし

――関西では「マスク騒動」も起きました。

外岡 欧米ではインフルエンザ予防に市民がマスクをする習慣はなく、マスクの予防効果については、WHOや米CDCだけでなく、英国やカナダの保健省も認めていません。ところが、日本のメディアはマスク姿の人々が急増する様を脅威のシンボルのように報じ続けました。そうなる前に、厚労相はマスク着用の意義や効果について説明をすべきでした。欧米では「咳やくしゃみをするときは、ティッシュまたは袖の内側でぬぐいなさい!」という、いわゆる「咳エチケット」を広報しています。また、欧米の医学書に「うがい」の効用は載っていません。単に習慣がないというより、医学的な根拠がないためです。頻繁な手洗いと集団に入ることを避けることが周知徹底されています。

――日本は何かが欠けていますね。

外岡 日本の対応を見ていると、関係省庁はそれなりに頑張っているのですが責任者が見えません。最終責任は厚労相、いや首相が負うべきかもしれませんが、対策プランを統括する実質的な責任者、すなわち公衆衛生の危機管理を担当する「専門家」がいません。新型インフルエンザの流行に備えて専門家を中心とした危機管理チームを作り、国民の生命を守る責務とともに強力な権限を与えるべきです。米大統領を補佐する米CDCがモデルになります。このチームが科学的な根拠に基づいた正確な情報を絶えず発表し、人々が不安心理やパニックに陥らないよう万全を期すべきです。必要なのは、Evidence-based Crisis Management(根拠に基づく危機管理)にほかなりません。
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「新型インフル」は空騒ぎ 根拠のある危機管理を! 【インタビュー】外岡立人氏(医学博士・前小樽市保健所長) FACTA 2009年10月3日(土)08:00 より抜粋)


 外出先から帰宅したらうがいを・・・、と言ったところで、既に感染が成立しているかもしれないし、自宅とて窓を開けることもあればけっして外出先と遮断されているわけではない。
 手洗いも、しないわけではないし、洗う前の手で触ったものを口にするわけではないが、発症者と手洗いの関係について、疫学調査をしてみると何かが見えてくるのかもしれない。そもそも手で(指先を使って)物を食べる習慣のある地域では、発症者が多いという話も聞かない。

 マスクや速乾性消毒薬も品薄であるが、果たしてどれくらいの効果があるのか。
 病院などハイリスク者が多いところならまだしも、職場で設置することがどれくらいの意味があるのか。

 マスクや手洗いの騒動(混乱といってもいいかもしれない)を見ていると、そこには何かしなければいけないと迫られて、立場上や世間体で動いている様子が見られる。真剣に防止しようというより、何かしようとしたといった気持ちがあるんだということを、たとえ根拠に乏しい手段であっても行動をしていることを見せて、あたかも責任を回避しようというふうでさえある。それではまるでパフォーマンスだ。

 そういう行動に、発症が見られたときに非難を浴びないための自己保身や責任逃れの意識が感じられるとさびしい気持ちになる。

 気休め的であろうとも、エチケットとしてできる範囲のことをするというのは、行動に思いが込められていることが感じられてのことであって、機械的・義務的になってくるようだとどこか違和感が感じられる。

 ところで欧米が「咳やくしゃみをするときは、ティッシュまたは袖の内側でぬぐいなさい!」というのは、どういう意味なのだろう。口元を覆いなさい、の意か。

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