何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

鴨か虎か

2012-09-13 21:30:41 | Book Reviews
「鴨か虎か」 丸太たぼ吉・著、プレジデント社、2012年7月2日

p.99 現実は厳しい。分かっています。そうそう簡単に非を認められる社会じゃない。でもせめて人として、誰かに迷惑をかけたときは、会社の看板を一枚脱ぎ捨てて、一人の人間として心を込めて詫びること。それくらいできなければ、組織をつくるものが人間ではなくなってしまう!

p.104 たとえ契約を打ち切られても、倒産寸前に追い込まれても、ワカサ映像はワカサ映像でありつづけること。最後の弦が切れるまであきらめずに進むこと。そうすればいつかきっと、誰かを感動させる、世界に認められる仕事ができる。

p.280-1 生きることの辛さなんて、生きることしかできない辛さに比べたら、大したことじゃないのかもしれない。それでも辛いものは辛いから、たまにはこうして、誰かと酒を飲むんだ。

p.283-4 ライブビューティーをクビになる前日に読んだ自己啓発本『ポジティブ思考でハッピーライフ』である。
 ・あらゆることに感謝しよう
 ・笑顔を絶やさない人間になろう
 ・常に前向きに生きよう
 ・嫌なことはチャンス、良くなることだけを考えよう

 最初にこの本を読んだときの感想は、すべて自分が中心だった。これで自分は幸せになれる。ここに書いてある通りに生きることができれば、ダメな自分を克服できる。夢が何でも叶い、誰からも愛される、慕われる自分になれるのだと、前途洋々とした気分だった。
 だが違うのだ。ここに書かれているのは、自分の周りで、自分を支えてくれている人への感謝の方法だったのだ。
 自分が幸せになるために生きるのではない。まず誰かに自分が支えられていることに気づき、人を幸せにし、それから自分の心を豊かにしていくということが大切なのだ。

p.331-2 幸福に勝つためにはどうすればいいのか。幸福と対峙したときにいつもしてしまうことがある。それは自分を責めてしまうことだった。

p.350-1 本当に偉い人というのはですね。どこにいても、どんな立場であっても、誰からも尊敬される人のことなんですよ。

p.352 私、人生っていうのは自分が生きた足跡を、残さなくちゃいけないと思うんです。どうせ尽きる命なら、自分が歩いて来た道にその証を残しておくことが、生きる務めだと思うんです。

p.363 夢を追うっていうのは、一流を目指すことなんです。でも、一流にはそう簡単になれない。ほんの一握りの人間だけです。でもそれでいいんです。一流を目指した二流、三流の人たちが大多数を占めて、この世界を支えている。
 夢が叶う人間はごくわずか。しかし、夢が叶わなかった人間も、誰かの夢を叶えているってことなんです。すべての働いている人に感謝・・・・・なんてね。

p.364 虎太郎さん、私はねぇ・・・・・もう人の笑った顔しか、見たくないんですよ。


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