何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

【ジェネリック】 ジェネリックを使っていないのに加算が算定されている?

2010-07-18 23:54:54 | ジェネリック de リ・スタート!
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┃ ★ ジェネリック de リ・スタート!
┃  -治療レベルを下げずに、支払いはリーズナブルに-
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┃       2010.6.6  Sun.   通巻60号
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 みたキタ企画、薬剤師のsukeです。

 このメールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が適切に使用
されることを目的として、話題を提供しています。

◆ジェネリックの使用をためらっている一般のかた
◆ジェネリックの適切な使用促進に悩んでいる薬剤師
◆ジェネリックについて興味や関心のあるあなた

 といった皆さんにお読みいただきたいと思います。

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☆ 新年度になって、調剤報酬改定の余波が・・・
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 いつも薬をお飲みのかたにおかれましては、お手元に届いていますで
しょうか、保険者からの通知・・・。
 ジェネリック使用時の差額(減額の目安)が記載され、変更を促す・・・。

 薬局でも差額はわかるのですが、
尋ねられて“即答”できるほど簡単には答えられていないと思いますので、
通知をじっくりみていると、なんとなく次からは考えてみようというかたも
多いようです。

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 一方ではいまだにジェネリックに変更せず、従来からの薬剤であったり、
先発品だけを使用したいと考えるかたもいます。

 その方が、日頃利用していない薬局に行ったときのこと。

 薬局に行くと、ジェネリックを使用することもできるがどうするかと
尋ねられたのだそうです。つまり、ジェネリックを勧められたのです。
 しかし、その方は希望しない旨を伝えました。

 薬局では患者さんの意向を尊重しますので、先発品によって調剤を
行います。いつも通りのお薬であることを確認し、いざ会計へ。

 そこで問題が起こりました。

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 “あれっ、いつもより会計が少し高いような気がするんだけど・・・”
 
 その方は、計算が間違っているのではと思い、薬局に確かめます。
 薬局では、まちがっていないはずだと思いながらも、
万一ということがあってはいけないので、確認します。

 薬も錠数も日数も、その他計算方法も合っている・・・。
 
 どこも間違っておらず、正しい旨を伝えるのですが、
患者さんはどうもすっきりしません。

 そこで役に立ったのが、調剤に関する「明細書」です。
明細書は今春から領収書とは別に交付されるようになったものです。

 これまでもらっていた薬局の明細書を持っていたので、比較してみた
ところ、原因がわかりました。

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 「後発品調剤体制加算」が算定されていたのでした。

 これまで利用していた薬局では、それが算定されていない・・・、
 今回利用していた薬局ではそれが算定されていたのです。
 
 患者さんは、“自分は後発品を希望していないのに、後発品に関する
お金が請求されるというのはどういうことなのか”と疑問に思いました。

 そこで、薬局に申し立てをします。なぜこの加算が付けられているのかと。
自分は後発品を希望していないのだから、加算が付けられる対象ではない
のではないかと。

 残念なことに、その時、その薬局で居合わせたスタッフは、その加算の
意味をうまく説明できなかったのだそうです。

 結局、“よく理解できないが、けっして間違っていないということを言いたい
らしい”、“先発品で調剤を受けているのに、高くなるのは腑に落ちない”
という印象は残ったようです。

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 その後、不満の残るその患者さんは、その薬局を利用すると支払いが
高くなると、コトある毎に周囲に話したのだそうです(スピーカーですね)。

 不満はすぐに拡散します。
 それを聞いた人は、“あの薬局は他よりも高い”と受け止めたことでしょう。
 当初の薬局の説明に問題があったとはいえ、
その薬局の評価は不本意な結果になってしまったのです。

 少なくとも、ジェネリックについて熱心に取り組んでいる薬局のほうが、
調剤報酬上では評価されている薬局のほうが、悲しいことに“悪い印象”を
持たれてしまったのです。
 
 ジェネリックに熱心な薬局を利用することで、変更が出来て、
支払いを減らすことができて、喜んでいる患者さんもたくさんいるでしょう。
 
 しかしその患者さんにとっては、支払いが高くなり、あいまいな説明を
受けて、逆の評価になってしまいました。

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 薬剤師のみなさんは、きちんと説明できますでしょうか。

 調剤報酬という仕組みで決められた通りに計算しているので間違いない、
とつっぱねていたのでは納得が得られにくいのです。

 その加算は、ジェネリックについて熱心に取り組んでいる薬局を評価した
ものであり、先発品以外にもジェネリックのニーズにも対応できるよう、
多くの薬を取り揃えていることに配慮したものであって、
患者さんがジェネリックを使用しているかどうかとは関係のない点数である
こと、そのために先発品だけを使っている患者さんに対しては
支払いが若干増えてしまうことについて、理解を求めることになります。
 
 苦労している薬局、熱心な取り組みをしている薬局のほうが、
評価が下がってしまうというのは、たいへん残念なことです。

 むしろ、積極さをアピールするチャンスでもあったのですから、
自信を持って対応すると良かったのだと思います。

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 みなさんも、年度が変わって何か違いを感じておられませんでしょうか。

 お気づきの点がございましたら、エピソードを添えて、是非お知らせください。

 取り上げてほしい話題、感想等、些細なことでも構いません。

 お送り先は、 tamsuke@gmail.com です。
(@は小文字の「@」に変えてお送りください)

 お待ちしています! それではまた次回! (^^)/

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☆☆☆【みたキタ企画よりお知らせ】

 みたキタ企画では、ジェネリックについてご相談をお受けしています。

●個人的な疑問がある、相談したいという要望(一般のかた)
●ある集まりで、話をして欲しいという要望(一般のかた)
●どうやってジェネリックを進めていくとよいか悩んでいる(薬剤師)

 ご要望があれば相談に応じますので、ご遠慮なくお知らせください。 
 現状から一歩前進できるよう、そのお手伝いができればと思います。

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Comments (2)
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