何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

ダメなら、さっさとやめなさい!

2008-05-19 22:07:04 | Book Reviews
No.1になるための成功法則「ダメなら、さっさとやめなさい!」 セス・ゴーディン・著、マガジンハウス、2007年8月30日

p.74-5 見込み客は、セールスマンの本心などすっかりお見通しだ。なにしろ、セールスマンの「本音探知機」を磨き上げてきたから、相手が誠実かどうかなどたちどころに見抜いてしまう。
 「このお客さんが買ってくれないなら、別の客に売り込みをかけるまでさ」
 こんなふうに心の中で思っていたのでは、「なんとしてもあなたに買ってほしい」という真剣さなど伝わるはずがない。
 逆に、じっくり時間をかけて、相手のためになる商品を売ろうと力を尽くせば、その真心は痛いほど伝わるだろう。

 ジェネリックを勧めるのに、本当に一人ひとり眼前の患者にとって適切な薬剤を対象に、ジェネリック医薬品への変更を検討しているだろうか。
 どれでもいい、変えたければ1種類でも2種類でもいい、と思っていることはないだろうか。
 眼前の患者でなくても、誰でもいいからジェネリック化の提案に乗ってくれればいい、と思っていることはないだろうか。

 薬局側は来局者全体を相手にしているようだが、患者にしてみれば、自身との個別な相談である。
 薬剤師は患者のことを考えて最善の提案をしているのか、薬局のために勧めているだけで、必ずしも個々の都合を考えたうえでの提案ではないとしたら、患者はいいように利用されているだけになってしまう。

 ジェネリックの使用促進がスムーズにいかない理由のひとつに、個々の患者にとっての最善の提案になっていないことが背景としてあるのではないか。薬局の都合で推奨していると、嗅ぎ取られていることはないかと、ふと思った。
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