何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

消費期限は、おいしく食べられる可食期間×60~80%

2007-02-02 14:04:44 | よくわからないこと
 消費期限 洋菓子や惣菜など日持ちのしない食品につける表示で、定められた条件下で保存して安全に食べられる期間(製造日を含めて概ね5日以内)
 賞味期限 レトルト食品などそれ以外の加工食品につける表示で、おいしく食べられる期限


「消費期限 どう決まる? 「おいしい期間」×安全率60~80% (朝日新聞 2007.2.1 より抜粋)

 消費期限と賞味期限は、いずれも05年に国が決めた「食品期限表示の設定のためのガイドライン」をもとに各企業が独自に決めている。①食品の粘りや濁りなどを測る理化学試験、②細菌数を測る微生物試験、③見た目や味を見る官能検査――をして、安全かつ、おいしく食べられる「可食期間」を出す。この日数に各企業が一定の「安全率」をかけて期限とする。

 ガイドラインの委員だった食品産業センターの門間裕企画調査部長は「細菌数が増えていくより、風味が悪くなるほうが早い場合が多いので、官能検査で出た日数に60~80%をかけて設定するのが普通」と話す。

 同社(=不二家)は、可食期間の80%がけで消費期限を決めている。

 「在庫管理の問題で、可食期間の範囲なら大丈夫だろうと1日延ばしてしまった。意識に甘さがあった」
 「消費期限は、余裕をもって設定しているので、1日超えたからといって、直ちに健康被害を起こすわけではない。問題は、自分たちで決めたことを守らなかった企業の姿勢だ」と指摘する。


 ところで、薬局は温度管理をしているだろうか、調剤室内はもちろん、倉庫や保冷庫、商品を並べている待合室もだ。
●温度計が設置されているか?
●そこで現温度ではなく、ある期間における最高・最低温度が計測・管理されているか?

 とくに保管温度を超えやすいのは休日である。夏場ならエアコンのスイッチを切って帰る。保冷庫なら開閉しないのでよく冷える。

 夏場では、局方で規定される室温(1~30度)を超えることは案外少なくない。薬局の構造(テナントの1階、平屋、店舗の方角、等)にもよるとはいえ、30度を超えることが往々にしてある。どのくらいの時間、オーバーしていたかはわからないが、窓や戸を締め切っているので、気温以上に長時間高い状態が続くだろう。

 その場合、そのような状況に置かれていた医薬品を調剤に使用してもよいか。

 多くの薬剤では、苛酷試験(40度、RH75%で、例えば3ヵ月間)が行われている。薬局の環境がそれを超えることはなく、夏場といえども平日の昼間はエアコンをつけているので、少しくらい30度を上回っても大丈夫だと考えるだろう。

 しかし添付文書で定められた医薬品の保管条件は多くは「室温」保存である。30度を超えた状態に置かれた薬を使ってもよいのか?

 30度という上限は、薬局が決めたのではなく予め決められたものである。苛酷試験のことを考えれば、かなりの“安全率”があるだろう。少しくらい30度を超える日があったって薬への影響は少ないと思われるが、使用しても大丈夫と考えるのは、患者さんからすれば「甘い」と映るだろうか。

 おそらく世の中の薬局の多くは、猛暑の休日後もその医薬品を使い続けている。廃棄することなどない。しかし保管条件を超えた室温に置かれていたことは、またそれも事実である。

 どう考えればよいのだろうか 
Comments (3)
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