何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

タミフルによる異常行動は少ないのか?

2007-02-28 20:14:41 | 薬害は人災だ
タミフル服用後また転落死 国、因果関係見極めへ 産経新聞 2007.2.28 より抜粋

 遺族らでつくる「薬害タミフル脳症被害者の会」(軒端晴彦代表)などによると、岐阜県で平成16年、17歳の少年が自宅から国道に飛び出し交通事故で死亡したケースや、17年に愛知県で14歳少年が、18年には沖縄県で12歳の少年が、それぞれマンションから転落死したケースなどで「副作用」が指摘されている。今月16日にも、愛知県蒲郡市でマンションから中学2年の女子生徒(14)が転落死した。

 この後、仙台で中2男子の転落死が報道されている。


タミフルと転落死 因果関係は未解明 毎日新聞 2007.2.28 より抜粋

 厚生労働省によると、タミフル服用後の異常行動死が最初に確認されたのは04年。インフルエンザ治療中の17歳の男性が服用後に自宅を飛び出し、トラックにひかれた。同省によると服用後に死亡したのは昨年10月までに54人。うち3人が転落など異常行動死で、残りは肺炎や肝機能障害などだった。16歳以下に限ると死亡は16人、異常行動死は2人だった。

 <タミフル服用後に転落などで死亡した主な例>
報告     年齢 性 経過
04年2月 17歳 男 服用2~3時間後、自宅を飛び出しトラックに飛び込む
05年2月 14歳 男 服用2時間後、自宅マンションから転落
06年7月 12歳 男 自宅マンションからの転落とみられ服用6時間後に発見
07年2月 14歳 女 愛知県蒲郡市の自宅マンションから転落死、服用していたとみられる
07年2月 14歳 男 服用から約7時間後に、仙台市の自宅マンションから転落
 (厚労省への報告などによる)


 子の他にも「薬害タミフル脳症被害者の会」で生の声を聞くと、実に多くの“経験者”(多くは親)が異常行動について告白している。
 主なものを挙げると、意味不明なことを言う、大声(奇声)をあげる、狂ったように強い力で暴れる、何かに怯えたように取り乱す、これまでに見たこともないような表情になる、酒に酔ったようにふらふら歩く、実際にないものが見えたり聞こえたりする、などである。

 15分程度で異常事態はおさまっているようだが、たまたま高層マンションに住んでいないから、また家族が気づいて必死に押さえたから新聞報道には至らなかっただけにすぎないかのようである。

 インフルエンザもせいぜい数日の出来事である。患者さん本人が元に戻れば、そのまま何事もなかったように受診せずにいるかもしれない。
 また受診しても、医師はそのエピソードを訴えられてもその場に居合わせたわけではなく、視認していない。血液等の検査値異常がでるわけではない。翌日の受診時が何事もなければ、「このまま何もみられなければいいでしょう」ということで、結局、副作用報告が十分なされないまま済んでしまっている事例が相当数あるのではないかと思われる。

 そういう患者さんが薬局に必ず再来したり相談したりすることは、必ずしも保証されていない。また自分が異常行動を起こしたことを、あえて公言しないことだってある。それでも知りえたのであれば、薬剤師は副作用報告(モニター報告)を是非しておきたいものだ 
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする