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何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

【ジェネリック】 個別の事情をもって、一般論のように言ってはいけない

2010-06-19 18:46:50 | ジェネリック de リ・スタート!
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┃       2010.5.16  Sun.   通巻58号
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 みたキタ企画、薬剤師のsukeです。

 このメールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が適切に使用
されることを目的として、話題を提供しています。

◆ジェネリックの使用をためらっている一般のかた
◆ジェネリックの適切な使用促進に悩んでいる薬剤師
◆ジェネリックについて興味や関心のあるあなた

 といった皆さんにお読みいただきたいと思います。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆ ジェネリックの医薬品名(名称)について(訂正)
──────────────────────────────
 
 前回、ジェネリックの医薬品名(製品名)について、商標ではなく、
成分名をそのまま用いている製品のほうが何かと有用である、
とお伝えしました。

 ところが2年ほど前から、ジェネリック医薬品は承認申請を行うにあたり、
厚生労働省から製品名は一般名(成分名)で申請するよう指導されている
ことがわかりました。

 つまり、それ以降に出されたジェネリックであれば、
製品名に商標がつけられておらず、成分名さえ覚えていれば、
どのような薬剤であるかはすぐわかるようになっています。

 薬剤を商標で覚えていた人は、成分名を基本に医療が遂行できるように
アタマの中を切り替えていけばいいわけです。

 一方、先発品は商標で市販されます。
 やがてジェネリックが出されるまでに、成分名で理解できるようにしておくこと
が求められます。
 薬剤情報提供文書などにも成分名を併記しておくと、いいのかもしれません。
 
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☆ 個別の事情をもって、一般論のように言ってはいけない  
──────────────────────────────

 ある薬局で、ジェネリックに変えたところアレルギー症状がみられた
患者さんがいたとのこと。

 しかし後からその患者さんには、ジェネリック中のある添加物が体質に
合わなかったことが判明しました。

 残念なことに、その事例をもって、ジェネリックに変えるのは危険だとする
薬局があるようです。
 先発品とは違う添加物が用いられているから、
ジェネリックでは副作用が起こることがあるというのです。

 添加物を比べてみるととわかりますが、組み合わせの違いこそあれ、
先発品とジェネリックとで、用いられている添加物はそれほど変わりません。

------------------------------------------------------------

 たとえば、Xという添加物が体質に合わない人がいたとします。

 ある先発品AではXが用いられておらず、
そのジェネリックではXが用いられていた・・・、
しかしある先発品BではXが用いられており、
そのジェネリックではXが用いられていない・・・、
そのようなことがいくらでもあるのです。

 体質に合わない添加物がわかっているのなら、ジェネリックであろうと
先発品であろうと、その人にとってアレルギーの危険性があることに
変わりはありません。

 ゆえに、あるAという先発品をジェネリックに変更してアレルギーが
見られたことをもってジェネリックに変えるのは好ましくない、という
ように、ジェネリックの一般論に置き換える論調に、私は首肯できません。

 Xという物質が合わないだけのことであって、ジェネリックの品質に
問題があるのではなく、先発品・ジェネリックの区別なく避けるべき
ではないでしょうか。

──────────────────────────────
 
 もう一例。 

 ある鎮痛剤をジェネリックに変更したら、効かなくなったと訴えてきた
患者さんがいたそうです。

 外観が異なるとのこと。コーティングの状態が違うのでしょうか・・・。
 それを聞いた薬剤師が、飲んでから溶け出す時間が異なるかもしれない
と考え、それが「効かない」原因ではないかとコメントしたとのこと。

 残念ながら、この判断も適切ではないと思います。

 なぜなら、ジェネリックでは薬の効きかたについて先発品と比較している
からです(生物学的同等性試験)。それによって同等と判断されたから
承認されているわけです。

 もし明らかに異なるのであれば、コーティングの違いによるものではなく、
そのジェネリックの試験そのものが疑われることになります。
 試験データが疑われるのであれば、承認されたこと自体がおかしいと
言っているのと同じです。

------------------------------------------------------------

 先発品との効き目の違いを訴える患者さんがいるのは事実(現実)です。

 しかし、それはあくまでも主観にほかありません。それだけでジェネリックに
ついて製剤的評価を下すのは早計すぎます。

 ジェネリックを使用しているという先入観がそういう気持ちを抱かせている
可能性はおおいに考えておかねばなりません。

 “そういう気がする”という訴え自体、気のせいである可能性が十分考えられ、
であるからこそ、よくある誤解や考え違いをしないよう、予めよく説明しておく
必要があるのではないかと考えます。

──────────────────────────────

 添加物の違いでアレルギー症状が見られたとしても、それは他の人でも
みられるのではなく、“その人”だけの問題にすぎません。
 それをもってジェネリックは問題があると、ジェネリックの一般論にする
のは、ナンセンスなことだと思います。
 
 また、効き目が違うような気がするとの訴えにおいても、それだけで
ジェネリックは効き方が異なることがあると説明する薬局があるとしたら、
ナンセンスなことだと思います。

 薬局や薬剤師の一部に、ジェネリックに否定的である場合があります。
 まったくもって、残念であると思います。

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 さてみなさんも、日頃、何か気になっていることはないでしょうか。

 ジェネリックにまつわるエピソードやこれらについて、是非お知らせください。
 また取り上げてほしい話題、感想等、些細なことでも構いません。

 お送り先は、 tamsuke@gmail.com です。
(@は小文字の「@」に変えてお送りください)

 お待ちしています! それではまた次回! (^^)/

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☆☆☆【みたキタ企画よりお知らせ】

 みたキタ企画では、ジェネリックについてご相談をお受けしています。

●個人的な疑問がある、相談したいという要望(一般のかた)
●ある集まりで、話をして欲しいという要望(一般のかた)
●どうやってジェネリックを進めていくとよいか悩んでいる(薬剤師)

 ご要望があれば相談に応じますので、ご遠慮なくお知らせください。 
 現状から一歩前進できるよう、そのお手伝いができればと思います。

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【ジェネリック】 医薬品名(名称)について

2010-06-08 21:46:13 | ジェネリック de リ・スタート!
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☆ ジェネリックの医薬品名(名称)について
──────────────────────────────
 
 医薬品の名称には、製品名と成分名があります。

 例えば先発品であるロキソニン錠(製品名)の場合、
成分名は「ロキソプロフェンナトリウム」です。
 
 薬剤師にとっては、成分名を知らないわけにはいきませんし、
日々、業務におけるさまざまな機会を通じて覚えるものですが、
一般のかたにとっての医薬品名は、製品名もただちに覚えにくいでしょうし、
成分名となるとさらに覚えにくいのではないかと思われます。
(そもそも、薬の説明書にすら記載されていないことが多いですね)

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 ジェネリックの製品名は、一部のメーカーでは製品名(商標)がつけられて
いますが、多くのメーカーでは成分名をそのまま製品名に用いています。

 製品名が増えると、それに伴って紛らわしい医薬品名が増えることに
なります。それは薬剤管理上の問題を招きかねませんし、
場合によっては調剤事故の原因にもなりかねず、好ましくありません。

 例えば、
アルマール(先発品の製品名) 成分名はアロチノロール(血圧降下剤)
アルマトール(後発品の製品名) 成分名はスピロノラクトン(利尿剤)

 といったように、まぎらわしいケースがあります。

 名前が似ているから先発品に対するジェネリックではないかと早合点すると、
実は作用が全く異なる医薬品だった! ということになります。

 さまざまな製品名が氾濫するよりも、ジェネリックは成分名に統一されると
よいように思われます(アメリカではそうなっているようです)。

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 最近はあまり話題になっていませんが、これまで「一般名処方」といって、
ジェネリックのある医薬品に対し、一般名(=成分名)で処方をしよう!
という動きがありました。

 成分名で処方されていれば、薬局は在庫しているジェネリックを使いやすく
なると、医療機関側が配慮(協力)した動きです。

 代替調剤を意識した処方せん様式に変更された現在では、
「一般名処方」について話題になることはめっきり減りました。

 後発品の製品名で処方されていても、他の後発品に変更して調剤する
ことも可能です。とはいえ、薬局にとって成分名で処方されていたほうが
ジェネリックを使用しやすいのは今も変わりありません。

──────────────────────────────

 そんなこともあって、薬局によってはジェネリックを在庫するにあたり、
成分名がそのまま製品名に用いられているジェネリックを揃えるように
心掛けていることもあります。

 成分名が広まれば、医師でも薬剤師でも、さらに他の医療従事者でも
患者さんの使用している薬剤に対して、情報共有が容易です。

 先日、救急にかつぎこまれた患者さんが服用している薬剤を調べようと
したところ、服用薬の説明文書にジェネリックの製品名が並んでいて、
把握するのに手間取ったという事例をご紹介をいただきました。

 一刻を争う救急現場・・・、夜間ではスタッフの数も限られており、
少しでも業務負担を少なくしたい状況下で、
薬剤師なら調べればすぐわかるだろうと言われても、
ジェネリックの製品名から成分名を割り出す手間が省ければ、
よりスムーズに処置が進められますし、それに伴うストレスも軽減されます。

──────────────────────────────
 
 さて、その一方・・・

 あるところに、子供の服用している薬について知っておきたい母親がいました。
(どこか、昔話みたいな書き出しですが(笑)

 たまたま子供の服用している薬の一部がジェネリックであり、
そのジェネリックは製品名に成分名が用いられている薬剤でした。
ところがその名称は、ちょっと舌をかみそうな、長くて覚えにくいものでした。

 母親は、子供のお薬手帳も用意していました。あちこちの医療機関に
子供を連れて行くたびに、服用している薬について尋ねられます。
母親は、そのたびにお薬手帳を見て答えようとするのですが、名前がすぐ
出てこずに、スムーズに答えることができませんでした。

 そんなことから、薬の名前にストレスを感じていたようです。
 ある日、薬の効果に不満があるわけではないが先発品に戻して欲しいと、
薬局に訴えてきた事例もありました。

 覚えやすいかどうかは主観的な側面もありますが、レアケースでしょう。

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 さてみなさんは、薬の名前について、日頃、何か気になっていることは
ないでしょうか。

 ジェネリックにまつわるエピソードやこれらについて、是非お知らせください。
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【ジェネリック】 前向きな薬局と後向きの薬局の差は

2010-05-26 23:02:49 | ジェネリック de リ・スタート!
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☆ ジェネリックに前向きな薬局と後向きの薬局の差は・・・
──────────────────────────────
 
 その薬局は近隣に開業医が数件あるものの、近くに競合店はなく、
比較的恵まれた環境に立地していました。そこの経営者とお話していた時、
突然、ジェネリックの話が出てきました。

 「ウチはジェネリックはあまり使用していないんです。患者さんから
希望があれば変更には応じますけどね・・・」

 「6点は魅力だけど、安かろう・悪かろうというものを勧めるのも気が
ひけませんか」

 通常の調剤は、熱心に行われている様子が感じられる薬剤師でした。

 いよいよジェネリックの使用促進も正念場を迎えようとしている中、
このような薬局があったことに少々驚かされました。 
 
------------------------------------------------------------

 ジェネリックに関連した用事でお邪魔したわけではなかったので、
それ以上お聞きすることは控えました。

 本当は、近隣の医療機関のジェネリック処方の様子や、
これまで処方せんベースではどの程度だったのかなど、
ツッコんでお聞きしたかったのですが、またの機会ということにしました。
 
 どうやら原因は、ジェネリックの存在を「安かろう・悪かろう」と位置づけて
いることにありそうです。

 なぜ、そのような印象を持つに至ったのか・・・、そこも重要でしょう。

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 患者さんは、疾病に応じて複数の医療機関を受診するように、
必ずしもひとつの薬局だけを利用するわけではありません。

 その時、ある薬局ではジェネリックについて前向きな対応があり、
一方でたいへん消極的な薬局に出会ったとき、患者さんはその違いを
どのように評価するのでしょう・・・。戸惑いを感じるのではないでしょうか。

 患者さんと薬局の考えがマッチすれば、大きな問題になることはない
のかもしれませんが、はっきりと食い違いが見られるようであると、
今後の行動に変化が見られるかもしれません。


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☆ 地道な努力で数量ベース30%を越えてきた薬局もあります!
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 厚生労働省は、2012年までに数量ベースで30%以上のジェネリック
使用促進を目指しているわけですが、今年度の段階で既にそのラインを
達成している薬局もあります。

 その薬局は、個人病院の門前に立地する薬局でした。

 そこの管理薬剤師いわく、とくに医療機関にこれといった働きかけ
(根回しとも言う)をしてきたわけでもなく、患者さんの希望を聞きながら、
1品目ずつ変更していった結果が積み上がってそうなったのことでした。
 
------------------------------------------------------------

 地道な努力といってしまえばそれまでですが、そこには2つの要点が
あったようだと分析しておられました。

 ひとつは、スタッフの皆がジェネリックの働きかけをしてきたこと。

 もうひとつは、その薬局において最古参である薬剤師が、患者さんから
確固たる信頼を得ていたことだそうです。

 若手の薬剤師もそれなりに親身になって勧めているのですが、
もう少しのところで“やっぱり今回はよしておくわ”と言われてしまうのに
対し、その最古参の薬剤師が対応すると“じゃあ、使ってみようかしら”と
なるのだそうです。

------------------------------------------------------------

 いったい、その違いは何?

 その場面を録音して、テープ起こしでもするかのように聞き直してみたら、
何らかのポイントがわかるのでしょう。

 最も考えられることとして、これまでの服薬指導実績から、両者では
信頼度が異なることが大きいようです。言葉の重みも違うのでしょうか。

 ジェネリックとは関係のない、たとえば副作用や飲み合わせの説明や
相談において、古参薬剤師さんによって助けられてきた数々の実績が
ジェネリックの説明においても反映され、患者さんの受ける印象が異なる
のではないかとのことでした。

 そう言われてしまうと、若手の薬剤師ではジェネリックの使用促進が
できないのでしょうか。ベテラン薬剤師でも、たとえ顔見知りであっても
信頼を積み重ねてきているとはいえない薬剤師では、ジェネリックの
使用促進は難しいのでしょうか・・・。

 長年の積み重ねてきた差というのもは急には埋まらないでしょうが、
だからといって、明日からの取り組み次第で信頼を得ることは可能でしょう。

 薬局のために仕事をするのか、患者さんのために仕事をするのか、
その違いが根底にあると、判断や表現、言葉の端々に薬局の姿勢として
滲み出てしまいます。

 医療従事者が行う使用促進と、社員が行うそれとは、明らかに異なる
のだと思います。

──────────────────────────────

 ジェネリックの使用促進、それはこれまで築きあげた信頼によって
達成度が変わってくるのではないでしょうか。

 小手先のテクニックだけでは、難しいようです。

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 みなさんはどのようにお感じでしょうか。

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【ジェネリック】 少しずつ使用動向に変化が見られる

2010-05-17 22:33:02 | ジェネリック de リ・スタート!
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☆ 少しずつですが、ジェネリックを使用する人が増えているようです!
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 新年度に入り、少しずつではありますが、ジェネリックを使用する傾向
が見られています。

 例えば、お薬手帳を拝見していると、これまで他の薬局でもらっていた
お薬について、変化が見られます。
 名前は違っていても、成分は同じ・・・、ジェネリックが使われるように
なりました。一歩前進しています。

 またそのように感じているのは、医者も同様です。
 薬局からジェネリックに変更した旨の連絡をもらう機会が増えたようだ、
という医者もいます。
 
 全体として、微増傾向にあるような気配がうかがえます。

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 ただし、その証しといっていいのか、反動といっていいのかわかりませんが、
せっかくジェネリックを使用し始めたにもかかわらず、元の先発品に戻しても
いいかと、申し出てくるケースも以前より見られるような気がする・・・、
という薬局もあります。

 そのような申告をされるかたは、ある一定の割合でいますので、
ここに来てジェネリックの使用促進が改めて動きつつある様子を反映している
ように思われます。

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 先発品に戻す理由を聞いてみると、その大半が変えてはみたものの、
気持ちのうえでやはり今まで通りでないことに不安を感じているケースが
多いようです。
 これといって、何らかの問題があったわけではなくてもです。
 
 患者さんにしてみれば、ちょっとした症状でも気になるのでしょうが、
薬局から見ると、その症状の原因がとてもジェネリックにあるとは思えない
ようなケースが大半です。そのようなケースについては、これまでも
本メルマガで多々、ご紹介してきた通りです。

 
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☆ 先発品に戻すケースが、徐々に減っている薬局もあります!
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 ジェネリック使用促進の取り組みは、昨今、始まったわけではありません。

 当初は、ジェネリックとはどういうものかについて説明を必要とする機会が
多く、パンフレット等を活用しながらも、少なからずその時間が必要でした。

 最近は、ジェネリックについて説明が求められるケースはめっきり減った
ように思われます。
 この4年間で、基本的なことの理解はだいぶ浸透してきたようです。

 しかし、何よりも浸透したのは、ジェネリックを飲んでもさほど問題は
見られないようだ、という認識ではないかと思います。
 
------------------------------------------------------------

 最初は説明を受けて、理屈ではわかっても、本当に大丈夫なのか、
“おっかなびっくり”だった人が多かったのではないでしょうか。

 レストランなら、評判を聞いてかけつけて、自身で評価を下すことが
できます。しかし、薬の場合、そうはいきません。いくら“お試し調剤”が
できるといってもです。自身の病状や健康問題と引き換えなのですから。

 で、薬の場合、どうしたかというと、他人が服用した経験談をたくさん
聞いてみたことで、印象がわかってきたのだと思います。

 問題ないという声もあれば、効きが悪いとか、ヘンな感じがしたとか、
さまざまな感想が、少しずつ集まっていったのでしょう。

------------------------------------------------------------

 そして4年の年月を経て、賛否両論あるものの、総和として、それほど
問題がないのではないか、という印象が少しずつ定着してきたのでは
ないでしょうか。

 100%の信頼というわけではないが、かなりの確率で大丈夫そうだ・・・、
もし何か気になったら戻せばいいし・・・、結局は試してみなければわからない、
多くの人たちがそのように思い始めるまでに、これまでの時間を要したの
ではないかと思います。

 だから、これまで紆余曲折ありながらも、ジェネリックの使用促進に地道に
取り組み、ジェネリック支持者を得てきた薬局では、以前に比べて先発品に
戻すケースがめっきり減った印象があるといいます。

 新薬が毎年上市されてくるように、ジェネリックについても毎年、これまで
ジェネリックが販売されていなかった新薬に対して、徐々にジェネリックが
市販されます。今年も来月、登場します。

 ジェネリック全体のイメージとして問題がないという認識が定着することで、
ジェネリックはより一層、国民に浸透していくように思われます。

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 みなさんはどのようにお感じでしょうか。

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【ジェネリック】 医師の了解なく変更しても構わない!

2010-04-21 22:33:15 | ジェネリック de リ・スタート!
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☆ ジェネリックを選ぶにあたり、改めて医師の了解は不要です!
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 ジェネリックの「使用促進」が開始され4年が経過し、5年目に入りました。

 当初は、処方せん様式において、右下の「後発医薬品への変更可」欄に
処方医がサインを入れた場合は、処方医はジェネリックへの変更を了解した
こととされていました。

 つまり医師はサインをすれば、当該患者さんが薬局で相談のうえ、
ジェネリックを使用することもあることも承知しているという意でした。

 その場合、薬局において、改めて医師に了解を求めることは不要であり、
患者さんの同意が得られれば、説明のうえ希望するジェネリックを使用する
ことが可能とされていました。

 この「薬局において改めて医師に了解を求めることは不要」という部分は、
ジェネリックを使用するうえでたいへん重要なポイントのひとつであり、
現在も続いています。

 現在の処方せんは様式が変更になり、処方せん右下の「後発医薬品への
変更不可」欄に処方医のサインがなければ、処方医はジェネリックへ変更して
使用されることもあると承知しているという解釈に変わりました。

 が、それまでと同様、薬局は、患者さんの同意が得られれば、
改めて医師に了解を求めることなくジェネリックに変更しても構わないという
部分は変わりません。

------------------------------------------------------------

 なんですが、既に4年を経過しているにもかかわらず、この

 「改めて医師の了解は不要である」
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 
 という部分について理解されていないケースがいまだに見られます。
 それは、患者さんの疑問や、薬局への苦情としてもたらされます。

 「薬局で、先生(処方医)がせっかく処方してくれたにもかかわらず、
先生に話もせずに勝手にジェネリックに変更してしまってよいのだろうか」
 「薬局が先生(処方医)に話をすることなく、勝手に処方薬を変えてしまおう
としており、ケシカラン」と・・・。

 薬局では、患者さんにジェネリック医薬品を使用することについて説明をし、
患者さんの同意を得ることが条件です。

 薬局は、処方医に了解を得ることが不要とはいえ、
さらに患者さんの同意も得ることなく、一方的にジェネリック医薬品に変更
して調剤し、お薬をお渡しするようなことはありません。

 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆ 薬局では、領収証に加えて、明細書もお渡しします。
------------------------------------------------------------

 今年度から、医療機関でも薬局でも、これまでもお渡ししていた領収証に
加えて、明細書もお渡しすることが義務づけられました。

 これは単に明朗会計の意ばかりでなく、提供した医療の中身を公開し、
透明化を図ることが意図されたものです。

 ただし明細書が不要なようであれば、予めお申し出いただくことで、
これまで通り、領収証のみとさせていただくこともあります。

------------------------------------------------------------

 そんな矢先、明細書を見ると「後発医薬品調剤体制加算」なる点数が
算定されているものの、もらっている薬の中にはジェネリックはない・・・、
この点数が算定され、その分の自己負担金を払っているのはおかしい
のではないか、といった苦情をいただきました。

 「後発医薬品調剤体制加算」は、後発医薬品をもらっている患者さんに
対する点数ではないのか、という疑問のようです。自分はジェネリックを
もらっていない(もしくは、もらいたくても、自分の処方薬に対して
ジェネリックが市販されていない)のだから、算定に該当しないのではないか、
という思いのようです。

 そうとらえるかたがいるのは、わからなくもありません。

------------------------------------------------------------

 この「後発医薬品調剤体制加算」とは、いったい何なのでしょうか。

 薬局では先発品に加えて、ジェネリックを希望されるかたもいることから、
同じ成分の薬にもかかわらず、二重に薬を用意しておかねばなりません。
その手間や管理、費用に対する点数が、ジェネリックを取り扱っている
数量に応じて設定されているのです。

 すなわち、個々の患者さんに対して算定するものではなく、
その薬局の機能や負担に対して、努力や苦労に応じて設定されている
点数なのです。

 よって、その薬局で調剤を受ける患者さん全員に対して算定されるものです。

------------------------------------------------------------

 ジェネリックの取り扱い数量の少ない(ある一定の数量に満たない)
薬局を利用すると、この点数は算定されません。
 
 ということは、その薬局を利用するほうが安いのでは・・・?
 「そこ」だけ見るとその通りです。

 しかし、ジェネリックを使用するのであれば、
薬剤料(=いわゆる、狭義のお薬代)を含めたトータルの点数で考えると、
ジェネリックを積極的に使用する薬局でお薬をもらったほうが安くなります。

────────────────────────────── 

 また薬局を選ぶにあたり、窓口で支払う自己負担金の多寡だけで決まる
ものではありません。

 調剤を受けるにあたり、患者さんの状態を考慮したうえで、
処方に対して検討し、説明をし、問題点がないかを一緒になってくれる薬局で
あるかどうかが何よりも重要ではないでしょうか。

 ジェネリックに対して前向き、積極的な薬局であることと、
安全管理レベルとは必ずしも相関するものではありません。

 ただし、ジェネリックの説明の仕方や内容、姿勢などを考慮すると、
まんざらではないのかもしれません。

 総合的に見て、信頼できる薬局、薬剤師に巡り会えること、選ぶことが
重要だと思います。

  
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 みなさんはどのようにお感じでしょうか。

 ジェネリックにまつわるエピソードやこれらについて、是非お知らせください。
 また取り上げてほしい話題、感想等、些細なことでも構いません。

 お送り先は、 tamsuke@gmail.com です。
(@は小文字の「@」に変えてお送りください)

 お待ちしています! それではまた次回! (^^)/

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●個人的な疑問がある、相談したいという要望(一般のかた)
●ある集まりで、話をして欲しいという要望(一般のかた)
●どうやってジェネリックを進めていくとよいか悩んでいる(薬剤師)

 ご要望があれば相談に応じますので、ご遠慮なくお知らせください。 
 現状から一歩前進できるよう、そのお手伝いができればと思います。

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【ジェネリック】 ジェネリックに込められた気持ちは

2010-04-17 18:35:52 | ジェネリック de リ・スタート!
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┃ ★ ジェネリック de リ・スタート!
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┃       2010.4.4  Sun.   通巻53号
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 みたキタ企画、薬剤師のsukeです。

 このメールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が適切に使用
されることを目的として、話題を提供しています。

◆ジェネリックの使用をためらっている一般のかた
◆ジェネリックの適切な使用促進に悩んでいる薬剤師
◆ジェネリックについて興味や関心のあるあなた

 といった皆さんにお読みいただきたいと思います。

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☆ 新年度になり、診療報酬も改定となりました!
──────────────────────────────

 先週あたりから全国的に桜が満開となり、この週末、各地はお花見で
賑わったのではないでしょうか。

 近所にある桜並木もまさに見頃を迎え、早朝から花見客が訪れ、
中には道路の中ほどまで出てシャッターをきる人も少なからずいました。

 もちろん写メ派も!

 知人に送信したのでしょうか・・・、それを受け取った相手は、
桜の美しさで癒されたとともに、わざわざそれを送ってくれた気持ちに
感激し、うれしく思ったことと思います。

 プレゼントは、送られたモノよりも、その気遣いのほうに感激します。

──────────────────────────────
★ 「最近、急にジェネリックが処方されてしまいました」
------------------------------------------------------------

 これは、ある一般のかたからの嘆きの声でした。

 このかたは、ジェネリックを嫌っていたわけではないのですが、
使用するかどうかためらって、今日まで来ていました。
 これまでも何回か勧められたこともありましたが、見合わせていたのです。

 年度も変わるし、診療報酬改定のニュースもテレビで見て、
そろそろかなと思っていた矢先、一方的にジェネリックの処方に変えられて
しまったのです。

 体調は別段変わりもなく、落ち着いており、ジェネリックへ変更することに
ついて、医者からの説明を受けていませんでした。

------------------------------------------------------------

 薬局でジェネリックに変わっていることについて説明を受け、
一瞬、医者が間違えたのかと思ったそうです。

 しかし薬局からは成分は全く同じなので、これまで通りに飲むようにと
説明を受けました。

 その瞬間、ピンときたそうです。

 こちらから希望したわけでもないし、これまで通りにしてもらえないか・・・、
喉元までその言葉が出掛かったけど、止めました。
 
 半強制的にジェネリックに変えられてしまっている、患者の意向も聞かず、
一方的に変更されている・・・、満足な説明もなく処方された通りに飲めだ
なんて! きっと・・・。


 その方は、これからは他の薬局に相談してみようと、思ったそうです。
 
------------------------------------------------------------

 医療側の都合で勝手に処方を変えてしまうなんて、医者や薬剤師は
誰の味方なのかと、不信感すら覚えたことでしょう。

 医療側の都合に従わせたことで、失った信頼の大きさはいかばかりか。

 薬局の中には、一部の薬剤をジェネリックに変更して処方してもらうよう、
門前医療機関に頼み込んでいるところがあると言います。

 その方針たるや、情けないというか、残念といわざるをえません。

 
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☆ ジェネリックに変わったことで、うれしかったという声も!
------------------------------------------------------------

 花粉症と思われる患者さんも、まだまだ見られます。

 毎年この季節になると花粉症で悩んでいた50代の女性が、
今年も2月から服薬を開始していました。

 ただ今年は昨年までと違って、服用していた薬の成分は同じなのですが、
薬局の勧めもあって、ジェネリックを服用していたのです。

 当然、安くなります。
 しかし、喜んだのは「安くなったこと」だけではありませんでした。
 
------------------------------------------------------------

 その薬局は、無理矢理ジェネリックを使ってほしくて説得してきたのでは
ありませんでした。

 その薬局の違うところは、ジェネリックを使ってくれれば誰でもよかったの
ではなくて、患者さんの状況を考えて変更してみる価値があるということを
説明してくれたのでした。

 「あなたの場合は・・・」。
 その心遣いがジェネリック使用を決心させたとのことでした。

------------------------------------------------------------

 ジェネリックを使用するにあたり、患者の気持ちを動かす理由は
薬そのものにあるのではなく、薬剤師との関係性が重要なようです。

 患者さんにしてみれば、どれだけ親身になってくれているのか・・・。
 それが「決め手」なのでした。

 多くの人に使われるよう製造された薬が、薬剤師のかかわり方によって
「自分にとって最適な薬」に変わります。

 その時点で、「自身にとって価値ある薬」となります。

------------------------------------------------------------

 薬局がジェネリックの使用促進に積極的になるのはよいとしても、
その前に薬局や薬剤師として信頼を得ていたのか、
いわゆる「かかりつけ」の関係が出来ていたのか、
まずそこが問われるのではないかと思います。

 単に門前に立地して、処方せん通りに交付することを中心としていたの
だとしたら、いったい「かかりつけ」の関係がどこまで出来ているのでしょうか。
それによって、ジェネリックの使用促進の進展具合が異なるのではないかと
思われます。

 今からでも遅くありません。
 薬局として、薬剤師として、国民から評価されるよう取り組んでいくことが
大切なのではないかと思われます。

 遠回りするように思われるかもしれませんが、
実は「急がば回れ」ではないかと思いました。
 
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【ジェネリック】 似た剤形のジェネリックに変更可能!

2010-04-13 22:13:02 | ジェネリック de リ・スタート!
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☆☆☆ メルマガ開始から1年が経過しました!
──────────────────────────────

 ほぼ週刊で発行してきました本メルマガも、おかげさまで1年が経過
しました!

 いろいろなご意見や質問をいただきながら、まず1年間を無事に(?)
続けて来れたことに対し、読者のみなさんに感謝したいと思います。
 ありがとうございました。

 これからも本音や核心に迫りながら、進めていきたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

──────────────────────────────
★ 「顆粒を口にしたときの感触が違うのですが」
------------------------------------------------------------

 これは、先週いただいた質問です。

 ある胃薬なのですが、剤形は「顆粒」です。3cm程度の包装にパック
されており、包装を切って飲む際の使い勝手は別段支障はないようです。

 ただ、顆粒の粒の大きさが小さいようで、口に入れた瞬間の感触が
違うということです。
 味は、悪いというわけではないけど、“美味しく”もないと・・・。

 水を含むまで、時間にすればわずかなものなのですが、舌触りというか、
感触が異なるので、薬として大丈夫なのか、ということのようです。

------------------------------------------------------------

 食品なら「試食」によって、味見してみることも出来ますが、
医薬品の場合、なかなかそうもいきません。
 
 薬剤師は、成分によって、サンプルを試してみることがないわけでは
ありません。

 そこで薬局では、実際に服用した患者さんに、服用した感想を伺うように
しています。
 口に入れた際の感触は、味、ニオイ、舌触りなど、飲みやすさの点で重要
ですが、薬の効果としてはどのように吸収されているかによりますので
効果には影響しません。

 さほど気になることなく服用できているのであれば、継続性に支障がない
のであれば、そのままお飲みいただいて問題ありません。
 
 わずかな違いも気になって仕方がないようであれば、他のメーカーの
ジェネリックをあたるか、元に戻すかになってしまいます。

 みなさんは、口に入れた際の感触を、どの程度気にしておられますで
しょうか。
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆ ある程度、剤形が異なっても変更が可能となります!
------------------------------------------------------------

 あとわずかで4月! 

 都内では桜も満開とはいきませんが、3~4分咲きでしょうか。
 週末はお花見にちょうどよいタイミングかと思われます。

 その4月から、調剤報酬の仕組みが一部変更となります。

 ジェネリックでは、ある一定の枠内で「剤形変更」が可能になります!

------------------------------------------------------------

 たとえば、先発品でOD錠(口腔内崩壊錠)が処方されていた場合、
後発品の普通錠に変更することが可能になります。

 これまでは「疑義照会」といって、薬局から医者に了解を得る必要が
ありました。

 これからは、患者さんにOD錠でなければいけない特段の理由がない
のであれば、疑義照会することなく(医者に了解を求めることなく)、
患者さんと薬局との協議により、変更が可能になります。

 普通錠、OD錠、カプセル、これらは類似剤形とされる同じグループと
なります。

 同じグループ内であれば、薬の保険請求価格(薬剤料といいます)が
先発品より安いのであれば、変更(他剤形の選択)が可能になります。
(ただし、処方医が当該薬剤に対して「変更不可」としている場合を除く)

──────────────────────────────

 上記の質問にあったように、顆粒剤といっても使用感が異なる場合、
他の顆粒剤はもちろん、散剤、細粒剤、といった類似する同じグループ内
であれば、剤形の変更が可能になります。

 顆粒剤から錠剤、カプセル剤から細粒剤といった、いずれもその逆も
含めて、同一グループとされていない剤形間の変更はできません。
(必要あれば、疑義照会を経て検討することになります)

 また剤形以外にも、規格(1個中の含量)の面でも、後発品を選択する
範囲が拡大されます。
 たとえば、先発品10mg1錠の処方に対し、後発品5mg2錠とする、
先発品10mg0.5錠の処方に対し、後発品5mg1錠とするといったこと
も希望に応じて可能となります。

 変更の範囲が拡大されることで、より服用しやすい薬を選択する幅が
広がり、より患者さんに合った薬物療法が可能になるものと思われます。

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 変更の幅が広がったことについて、みなさんはどのようにお感じでしょうか。


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【ジェネリック】 あるメーカーの工場が業務停止に

2010-04-10 18:37:47 | ジェネリック de リ・スタート!
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★ あるジェネリックメーカーの業務停止報道について
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 先日、ある大手のジェネリックメーカーの工場が業務停止命令を受ける
件について、新聞やTVで報道がなされました。
 
 それを見た一般の人はどう受けとめたでしょうか。

・製造工程に不備があり、品質上、不適切な医薬品が出荷された・・・
・半年前に製品回収の措置がとられている・・・
・県は製造や品質管理に不備があったと判断し、そのペナルティとして
工場に対して業務停止の処分が下される・・・
・「薬」なんだから、このようなことが二度と起きないように気をつけて
もらわなければ困るよねぇ・・・

------------------------------------------------------------

 しかし、ジェネリック同業他社や医療関係者の多くは、静観している
ふうではありません。たいへんゆゆしき問題であり、困惑している、
苦慮しているといった声が聞こえてきます。

 これまで国を挙げて、メーカーもジェネリックの使用促進のために
さまざまな取り組みを行ってきた、とくに品質に対する信頼確保には
相当力を入れてきた、新年度を目前に、ジェネリック使用促進の正念場
ともいえる時期を迎えていた矢先でもあり、それに水を差された格好で
あるといった雰囲気です。

 あるメーカーのたったひとつの製品に見られたことなのに、
業界全体が余波を受けてしまうということのようです。

 その思いを推測するに、ジェネリックに消極的、慎重な構えを見せていた
医師や薬剤師がますます心を閉ざしてしまうのではないか、
またそのメーカーから製剤の供給を受けていた他のジェネリックメーカーが、
自社で販売する医薬品についても敬遠されてしまうのではないか、
これらを遺憾に思っての発言ではないかと思います。

------------------------------------------------------------

 しかし、あるジェネリックメーカーの、ひとつの製品の報道によって、
国民までがジェネリック全体に不信感を持ってしまうのだとしたら、
残念なことです。

 しかし製品回収は、これまで製剤の品質上の理由で行われるケースは、
先発品においてもしばしば見られていることであり、ジェネリックだから
見られるものでもなければ、ジェネリックに多いわけでもありません。

 国民のほうが冷静に受けとめており、業界は深刻に捉えている・・・

 このギャップについて、みなさんはどう思われますでしょうか。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆ ジェネリック全体の問題にしない
------------------------------------------------------------

 ある先発品が品質問題で製品回収になったからといって、先発品全体が、
そのメーカーが業界全体から重大事として扱われることは少ないでしょう。

 であれば、今回の報道もジェネリックの大手メーカーの問題とはいえ、
当該メーカーの、一製剤の問題であると捉えることはできないのでしょうか。

 ジェネリック全体の品質が問われるとか、他のジェネリックメーカーも
信頼を失うとか、そういうことではないと思います。

 国民は、どのメーカーの薬をもらったのか、さほど意識していません。
どちらかといえば、メーカーよりも成分のほうに関心があると思います。
だから食品でみられたような、製品トラブルがそのメーカー全体の
不買運動につながるようなこともおそらくないと思われます。

 今回の報道に対し、ケシカランと思うのであれば、医療機関や薬局が
採用を見直すことはあるかもしれません。

------------------------------------------------------------

 他のジェネリックメーカーでは、世間話のつもりなのかもしれませんが、
医療現場に来訪された際に、「困った事態になりました」などと言っている
ケースもあるようです。

 メーカーとして何か困ることがあっても、国民にとってそれほどのことで
なければ、問題を起こしたメーカーにとって困ったことであるのだと
流してはどうでしょうか。

 “敵失”が発端とはいえ、他のメーカーが困ったと言えば言うほど、
そのメーカーを叩いているようであり、だから自社の使用を検討して欲しいと
この機会に乗じているようにも思えます。

------------------------------------------------------------

 こういう品質問題があると、薬局でも適切に製造されていることを前提に
ジェネリックを扱ってきましたので、その根底が崩れてしまったことに
なります。トラブルを起こした当該メーカーには適切に向き合う必要もある
でしょう。

 しかし、今回の報道によって、ジェネリック全体が風評被害を受けて
しまうような事態は回避したいと、思いました。
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 今回の報道をご覧になったみなさんは、何か感じたことはないでしょうか。

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【ジェネリック】 薬局によるジェネリックの違い

2010-04-06 23:11:13 | ジェネリック de リ・スタート!
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★ 種類がたくさんあることが知られていない?
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 現在、消炎鎮痛剤の中で最も使用量が多いのは、ロキソニン錠及び
そのジェネリックであるロキソプロフェンナトリウム製剤でしょう。

 いつもA社のジェネリックを使っていた人が、他の薬局で薬をもらうこと
になり、ジェネリックを希望したところ、いつもと違う名前のジェネリックを
渡され、戸惑うということがありました。

 見た目は薄いピンク色の錠剤だけど、効き目は同じかどうか、不安が
あるというのです。

------------------------------------------------------------
 
 その人にとって、ロキソニン錠のジェネリックといったら、
A社のロキ●●●●しかない! と思っていたようです。
 
 薬剤師からすれば、ある先発品に対し、ジェネリックは複数のメーカー
から市販されていることは常識です。
 まれに1社しかないケースもありますが、数社の場合もあるし、
ときに20社以上に及ぶこともあるのです。

 ただ一薬局では、ある先発品に対して多数のメーカーのジェネリックを
用意してあることはなく、一部の例外はあるにせよ、ひとつの先発品に
対して、少なくとも1種類のジェネリックを用意しているのです。

 そのジェネリックが、薬局によってA社であったり、B社であったりする
わけです。

──────────────────────────────

 薬局ではどの先発品に対しても、決まったメーカーのジェネリックを揃えて
いる、というわけではありません。そういう薬局も中にはあるでしょうが・・・。

 実情はわかった・・・、ならば、なぜ薬局によって揃えてあるジェネリックが
違うのですか? と続けての質問です。

 一言でいえば、薬局ごとに選択する観点や、その評価に違いがあった、
ということです。
 どのような観点で選ぶか、それは各薬局に尋ねてみないとわかりません。

 先発品は1つなのに、それに対して薬局が選ぶジェネリックは異なる?

 そうなんです。

 薬剤師が見れば、どれが最も良いジェネリックかって、自ずと決まってくる
のではないですか?

 いえ、そうではないんです。 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆ なぜ、薬局によって在庫するジェネリックが違うのでしょうか。
------------------------------------------------------------

 ジェネリックを比較したときに、単一の基準で評価ができないからです。

 たとえば、錠剤の直径で大きいほうから順位をつけたとします。
 コンマ以下の、微妙な数字の違いで、客観的に並べることが可能です。

 そういった誰の目にも明らかな基準で、ジェネリックを選んでいるわけでは
ないからです。

------------------------------------------------------------

 ジェネリックとして市販されているということは、そのための国の基準は
どのジェネリックであろうとも満たしているのです。

 薬として、最低限の目的は期待できるのです。

 そのうえで、サイズであれ、製剤に関する詳細なデータの有無であったり、
包装であったり、味やニオイなどの使用感であったり、ときに入手しやすさ
であったり、総合的に勘案して決めているのです。

──────────────────────────────

 よって同じ先発品であっても、薬局によって在庫しているジェネリックが
異なるという現実がしばしば見られているのです。

 ジェネリックの違いは、薬局の選択の観点の違いといってもいいでしょう。
ジェネリック自体の良否とは関係ありません。

 その観点は、薬局で説明を受けてください。掲示してある薬局もあります。
その観点に納得がいくかどうか、快く説明してくれるかどうか・・・

 それらによって、そのジェネリックが期待できるか、安心できそうか、
違ってくるのだと思います。

 たかがある先発品に対するジェネリックの選択・・・、実はそこから薬局の
思いが透けて見えることもあります。
 ジェネリック選択の観点が、ジェネリックの評価にも関係してくるだけでなく、
薬局の評価にも関係してくる可能性があるように思います。

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 みなさんもジェネリックを使用されて、何か気になっていることはないでしょうか。



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【ジェネリック】 採用したこだわりを明かそう

2010-04-03 21:52:43 | ジェネリック de リ・スタート!
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──────────────────────────────

 みなさんは、通信販売ってどのくらいご利用になられますでしょうか。

 テレビ通販もあれば、ネット通販もある、ラジオや雑誌やFAXもある・・・、
結構いろいろなメディアが活用されているようです。

 そんなところに、なんか要注意のフレーズが・・・


 「類似品にご注意」


 このフレーズ、入れるだけで、結構、売り上げが伸びるのだそうです。

 このフレーズを見て、そういえばどこかに類似品があったような気がする、
これが本家本元で、以前目にしたのは、あれって類似品だったのかな・・・

 そんな気をおこさせてしまいます。

 そして、このフレーズがはいっているということは、本製品が元祖であって
他に惑わされないようにするとともに、海賊版というか、類似品が出るほど
この商品は注目されている、人気のある商品である、ということを、
暗に匂わせて、安心させられているような気を起こさせているのだそうです。

------------------------------------------------------------
 
 類似品にひっかからないよう、粗悪品を掴んでしまわないよう、
注意しなくっちゃ・・・。買うなら、やっぱホンモノだよね・・・。

 でも、類似品に限って、このフレーズを使っていることがあるそうです。

 (・・;  困ったものですね。


 類似品は、うまく似せていながら、価格も安く、
その一方で壊れやすかったりする・・・、まさに「安かろう、悪かろう」!
 
──────────────────────────────

 さて、

 だからといって、ジェネリックは先発品の類似品のように思われるかも
しれませんが、けっして怪しいものではありません。

 それを使ったから失敗した~、などということはありません。

 どうか、通販業界でみられる感覚を、ジェネリックにあてはめて、
類似品は避けて通ろうなどと、考えてしまいませんよう。

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☆ ものは言いよう?
------------------------------------------------------------

 ある飲食店では、こだわりの素材を使っていることをアピールすべく、
店内にある張り紙がしてありました。


 「当店は契約農家による、こだわりの厳選野菜を使用しています!」

 
 いったい、どんな野菜なのでしょうか。

------------------------------------------------------------

 飲食店の基準や考え方に基づいて、安全で美味しい野菜を選び、
料理してくれているんだ・・・、そうかもしれません。
 しかし仲間内の農家から、とにかく仕入れが安く済む野菜を購入して
いるだけ・・・、そう解釈しようと思えばできなくもありません。

 「こだわりの厳選野菜」に、公的な基準はありませんし、そもそも何に
こだわっているのか、明確にされていません。

──────────────────────────────

 だからというわけではありませんが、

 薬局が提供するジェネリックについては、その選定基準を説明すること
になっています。口頭でなくても、掲示してあるかもしれません。

 ジェネリックは、どこのメーカーの製品であっても、国の後発品としての
承認基準をクリアした医薬品です。

 承認基準を満たしているという意味においては、どれも一緒。

 であるからこそ、薬局で取り揃えるにあたって重視した理由を示す意味が
あるのです。

 理由の違いが、ジェネリックの違い。
 
 その理由に込められた思いを知って、安心感を得ることができるのです。

 さて、あなたの薬局は、どのような基準でジェネリックを選定しているのか、
ご存じでしょうか・・・。

 その「こだわり」を、是非、確かめてみてください。

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 みなさんはジェネリックを使用されて、何か気になっていることはないでしょうか。


 ジェネリックにまつわるエピソードやこれらについて、是非お知らせください。
 また取り上げてほしい話題、感想等、些細なことでも構いません。

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(@は小文字の「@」に変えてお送りください)

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 ご要望があれば相談に応じますので、ご遠慮なくお知らせください。 
 現状から一歩前進できるよう、そのお手伝いができればと思います。

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【ジェネリック】 誤解を招かないようにするには

2010-03-29 10:43:09 | ジェネリック de リ・スタート!
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 といった皆さんにお読みいただきたいと思います。

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★ 「やっぱり先発品に戻したいと言われて残念です」
──────────────────────────────

 こんな“嘆き”の声をいただきました。ある薬局のかたからです。
 
 自信を持ってジェネリックをお勧めされたようですが、前回のメルマガで
ご紹介したように、患者さんいわく、体調変化について、ジェネリックに
変更した以外に心当たりがないので、ジェネリックのせいかもしれない、
そうではないかもしれないが元の薬に戻したい、と言われたのだそうです。

 薬局にお勤めのかたの多くが、同じような経験をされていることと思います。

------------------------------------------------------------

 「他に心当たりがないから」と言われても、他の原因(候補)を思いつかない
か、真の原因に気づいていない、ということも往々にしてあります。

 しかし患者さんにしてみれば、「原因不明のまま過ごす」というのは不安です。

 たとえば突然、下痢に見舞われたような場合、原因はよくわからないけど、
少し様子を見て、やがて症状がおさまればいいだろう、などとやり過ごす
ことはできればいいのですが、「原因不明」の段階で、“もしや”という思いが
浮かんできて、増幅していったのではないかと思います。

 最初は、もしやジェネリックが原因ではないかと思い始め、
やがて他に原因が思いつかなければ、ますます「それに違いない」などと
いつしか“確信”のようなものに疑いが意識の中で強化されてしまうことも
あるようです。

──────────────────────────────
☆ 誤解を招かないようにするには?
------------------------------------------------------------

 その薬局も、そのジェネリックの作用等では体調変化について説明が
出来るものではなく、因果関係は薄い(考えにくい)と思っているようです。

 薬局側で“おそらくジェネリックが原因とは思えない”と考えても、
患者さんにそう言われてしまうと仕方ありません。

 このようなことを回避するにはどうしたらよいのか、もし誤解であれば、
それをきたさないようにするのはどうしたらよいのかと困っておられました。

============================================================
★ 薬剤師が、事前に、十分な説明をしておくことが重要
------------------------------------------------------------

 「誤解」という考え違いをさせてしまったのだとしたら、そう考えさせたこと
に原因があるですから、ジェネリックについてどういうものかの説明が
不十分で、その行間までは理解されていなかったのではないでしょうか。

 ジェネリックという製剤の成り立ちを説明していても、それが何を意味する
のか、患者さんは理解できていないのではないでしょうか。

 薬効成分による副作用は、効果同様、ジェネリックも先発品とで同じで
あると考えてよいとか、製剤の違いがあっても、それに伴う作用の違いは
体質に合わないことを除いて、見られることはないとか、です。

 だから、薬剤師から見ると理解のできない症状まで気にさせることになり、
その訴えが寄せられてしまうのではないでしょうか。

------------------------------------------------------------

 さらに体調変化について、いったい何があったのかと、患者さんに悩ませた
ままになっているということもあります。

 誰にも相談する相手がいなければ、不安を膨らませてしまいます。

 であれば、まず気になる作用があったら、まず薬局に相談してもらうという
ことが必要ではないかと思います。重要なのは、医者にではなくて、です。
 
 薬局では訴えを聞いて、あまりにも思い過ごしだと思われるのであれば、
それについて解説し、誤解を解くとよいのではないかと思います。

------------------------------------------------------------

 そして(くり返しになりますが)、そういう誤解を訴えてくる人がいるのです
から、ある事例として、誤解して気にされる人の例を出し、そのようなことは
たいてい誤解であるということを説明しておくのです。

 「たまにですが、何らかの体調変化があった再に、まったくジェネリックとは
関係がないにもかかわらず、ジェネリックのせいではないかと考え、不安を
抱えたままお過ごしになられるかたがいます。たいてい誤解であることが
多いのですが、もしそのように何か気になることがあったら、ご遠慮なく薬局に
お知らせください」と伝えておくとよいのではないかと思います。

 「よほど過去に経験したことのない異常な症状が見られているとか、
症状の程度がいつになく強いようであれば、それはまた放っておけません
ので、そういう時もお知らせくださいね」というのも重要でしょう。

 いずれにせよ、予め誤解を招かぬよう説明しておくことで、不必要に
元の薬に戻すような事態を削減できるのではないかと思われます。

 いかがでしょうか。

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【ジェネリック】 先発品に戻したい理由

2010-03-23 22:35:41 | ジェネリック de リ・スタート!
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☆ 「使ってはみたけど、先発品に戻したいのですが」
──────────────────────────────

 ジェネリックを使ってはみたが、しばらくすると先発品に戻したいと
申し出て来られるかたがいらっしゃいます。

 ジェネリックに変更する際に、万一、合わなければ元に戻すことも
出来ますよ・・・、薬局でそのように説明を受けていたのかもしれません。

 多くの薬局で、頻度は少なくても、このような訴えを経験されていると
思います。

------------------------------------------------------------

 先発品に戻したいという理由にはいろいろあって、

○効果がよくない
○副作用が疑われる
○使い勝手がよくない
○その他

 に大別されるように思います。

 その中の「効果がよくない」という理由では、「効き目が弱い」というもの
がたいへん多い。
 
 その逆の「効果が強すぎる」なんていう話は、まったく聞きません。

 どうして?

 効いて当然と考えているのでしょうか・・・、効かないことなどあって
ほしくないと思っているからでしょうか・・・。

──────────────────────────────
☆ 「検査値が悪化した」のはジェネリックのせい?
------------------------------------------------------------

 「効き目がよくない」という中に、検査値が悪化している、その原因は
ジェネリックに変えたせいではないか、というものが時々みられます。

 例を挙げると、
・コレステロール値が前よりも高くなった
・尿酸値が前よりも上がっている
・最近、家で測る血圧が高い

 ジェネリックに変更しはじめて、まだ1カ月程度のかたもいれば、
1年以上経過したかたもいます。

------------------------------------------------------------

 これまで検査値は悪くなかった、生活面の変化として、とくに心当たりが
ない、思い当たることといえばジェネリックに変えたことくらい、という思い
のようです。

 またジェネリックのせいではないかもしれない・・・、しかし検査値が悪化
しているのは事実であり、さらに悪化したり入院するようになっては困る、
多少高くても先発品を使っていたい、というケースもあります。

 ジェネリックへの信用、市民権の獲得(おおげさかな?)には、まだまだ
時間がかかりそうな様子を感じさせます。

============================================================
★ ジェネリック以外の理由も考えられるのですが・・・
------------------------------------------------------------

 薬剤師のかたなら、そう言いたいのではないでしょうか。

 “先発品を使っていた時だって、コレステロール値や尿酸値は、
変動(上下)していたではないのですか・・・”

 “先発品を使っていた時に検査値が上がってしまった時も、生活には
気をつけているって、仰っていたではなかったですか・・・”

 “一時的な検査値に一喜一憂しないで、もう少し長い目で見てもいいの
ではないでしょうか・・・”

 “血圧が上がったのは、季節的なことが多分に影響しているのでは?”

 これらがここ(喉元)まで出掛かっているのではないかと・・・。

------------------------------------------------------------

 この時期、季節的変動で、一時的に血圧が上がる人はザラにいます。

 逆に夏になると、十分下がっており、降圧剤を減量あるいは中止する
ケースすらあります。その時は、「どうも最近、薬が効きすぎるようだ」
なんて言わないですよね f(^^;

 秋も、紅葉が見頃になって、降圧剤をジェネリックに変更した場合、
それから雪が降るようになり、血圧上昇を気にされるケースが見られます。

 秋口に降圧剤をジェネリックに変更すると、その後体調変化を評価しよう
としても、ときにわかりづらく、誤解を招くおそれがある時期になってしまう
のです。

------------------------------------------------------------

 先発品に戻すことは可能です。希望があれば、薬局は対応します。

 とはいえ、一時的な変動を気にしすぎているのだとしたら、無用の心配
ではないかと思います。
 改めて「ジェネリックは効き目が先発品と同等であり、劣るものではない」
ということをご理解いただきたいと思います。

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【ジェネリック】 なぜ安いだけでは使おうとしないのか

2010-03-18 22:58:54 | ジェネリック de リ・スタート!
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☆ ジェネリック 安いだけでは 使わない
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 冒頭からヘタクソな俳句を詠んでいるみたいで、スミマセン。

 週末になると、新聞の折り込み広告が多く、ときに紙面の厚さを越える
こともあります。スーパーの広告を見て、食品や日用品なんて、10円安い
ことがわかれば、多少遠くの店まで足を伸ばして買いに行くこともあります。

 既にその商品はどういうものかわかっていますので、コストに対して
得られる価値が増すという満足感が得られます。単純に、財布に残る
お金が多くなる、ということもあるでしょう。

 しかし安いからといって、いらないものにまで手を伸ばさなくなりました。
衝動買いも、昔に比べれば減ったのではないでしょうか。

------------------------------------------------------------

 若者の中には、生活を切り詰めて貯蓄にまわし、欲しいものを手に
入れようとする動きもあります。日頃、カップラーメンをすすっていながら、
ベンツに乗ろうとするような行動です。

 安くても構わないと思えば、100均ショップを活用する人もいます。
“これは安いもので構わない、とくにこだわりはない”と思えば、スーパーに
さえ行こうとしない人もいるようです。

 私なんか、たまに100均ショップに行くと、つい衝動買いをしそうになり
ますが f(^^; みなさんは、いかがでしょうか。

──────────────────────────────
☆ 「消費は心理学で考える」
------------------------------------------------------------

 消費は、経済学の分野ではなく、心理学で考えるべきだ・・・
こう仰ったのは、セブン・イレブンの創設者である鈴木敏文氏です。

 消費者は安ければ買うのか、安売りすれば販売促進になるのか。

 こう仮説を立て、検証するなかで、消費者は商品に何らかの価値が
なければ買おうとしない・・・、買いたいという心を動かされなければ、
手を伸ばさないという心理を見破ります。

 そのようなところから、セブン・イレブンは「こだわりおむすび」を開発し、
ヒットに結びつけたのです。

 値段を下げれば消費者は喜んで買うだろうというのは、売り手の勝手な
決めつけであり、消費者の質を求めようとする考えを理解すべきだという
のです。

============================================================
★ ジェネリックは当然、「安い」のですが・・・
============================================================

 効き目が同じで安いのだから、国民はジェネリックを使うはずだ・・・、
使われていないのは、薬局が積極的に勧めようとしていないからだ・・・、
端的に言えばそういうことになっています。
 
 「こちらのほうがお安いですよ!」

 はたして、これが使用促進の決め手になるでしょうか。

------------------------------------------------------------

 価格は安いにこしたことはありませんが、ジェネリックを使用することに
国民は何らかの価値を感じているのでしょうか?

 ジェネリックである以上、効き目において先発品以上のものを期待する
ことはできません。違う効果があれば、もはや別の薬ですから。

 使用性ならば、改良の余地があります。サイズ、色調、形、味、包装など、
工夫次第です。

 そういう意味で先発品は、「完成品」ではなかったのです。

------------------------------------------------------------

 しかし、それを裏返して考えてみると、ジェネリックは製剤的にみて、
先発品が有しない付加価値を持っていなければ、ジェネリックとしては
不十分な製剤であるということになってしまうのでしょうか。

 付加価値の要点が理解できれば、これからの先発品は改良しようが
ないくらい「付加価値」を標準装備してくるのではないかと思います。

 新たな付加価値競争の果てには、どうやっても価格以外に差がない
状態になってしまうかもしれない・・・

 としたら、いきつくのは、ジェネリックを取り扱う薬局や薬剤師の問題に
なってくるのではないでしょうか。

 薬局や薬剤師がどうすべきか・・・。
 とりあえず、本号ではここまでの「途中経過」にしておきたいと思います。

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【ジェネリック】 使っている薬局、使いたくなる薬局

2010-03-14 10:45:44 | ジェネリック de リ・スタート!
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☆ ジェネリックが使われている薬局と、そうでない薬局がある。
──────────────────────────────

 2月も立春を過ぎました。今年は、診療報酬改定の年でもあります。

 その詳細が明らかになるのは3月に入ってからですが、概要は少しずつ
知らされてきています。

 改定内容次第で、4/1からの新年度を迎えると、同じ処方であっても
支払いが変わってくることがあります。

 薬価も変わります。新年度より薬価が高くなるということはまずありません
ので、安くなると考えていてよいと思います。
 高くなる可能性があるのは、技術料です。

------------------------------------------------------------

 ジェネリックに関連する技術料の改定として、
現在、国を挙げてジェネリック使用推進が基調にあることから、薬局ごとに、
その使用量に応じて調剤報酬の「技術料」が段階的に変わります。

 ジェネリックを多く調剤している薬局では、その努力に応じた評価が
なされて、調剤基本料に相応の加算が付きます。
 ジェネリックをそれほど調剤していない薬局では、評価部分の加算を
低く抑えられるか算定することができないので、技術料が少なくなります。

 後者の薬局のほうが支払いが安くなり、患者さんにとっては好都合なの
かもしれませんが、薬局からすると、厳しい経営状況にさらされることに
なります。

 ジェネリック使用促進の「努力が足りない」扱いとなってしまう薬局のほう
が、支払いが安くて有難がられるとしたら、一見、矛盾しているみたいです
が、しかし・・・。

------------------------------------------------------------

 調剤報酬は、「薬価」と「技術料」の和です。

 ジェネリックが多く使用されている薬局というのは、「薬価」が低く抑え
られているため、「技術料」に若干の加算が加わっても、全体からすると
バランスが保たれていることになります。

 ジェネリックがあまり使用されていない薬局というのは、「技術料」に
付与される加算がつかないのですが、それ以上に先発品を使用すること
が多いので、「薬価」が高くなる傾向があります。
 よって全体でみれば、けっして支払いが安くなるわけではないのです。

 使用する薬剤によって、薬価の変動に差があるため、支払い全体
からすると、おおむね安くなるかたが多いとは思われますが、
一部のかたではやや支払いが増えることがあるかもしれません。

 自分の場合はどうなるかは、新年度になってかかりつけの薬局で
ご確認ください。

============================================================
★ ジェネリックを使いたくなる薬局、そうではない薬局がある・・・
============================================================

 そんなわけで、薬局で調剤を受けるにあたり、ジェネリックを勧められる
機会はますます増えることと思います。
 
 いえ、そう思うのですが>そう思うのが自然だと思うのですが、
患者さんにアンケートで伺うと、なぜかこれまでジェネリックを勧められた
経験がないというかたが少なくなく、全体の3~4割程度いるのです。

 薬局の積極性に差があるのでしょうか。

──────────────────────────────

 また、広い意味で積極性ともいえるのでしょうが、
薬局によって、あるいは薬剤師によって、自然とジェネリックを使ってしまう
ケースと、そうでないケースはないでしょうか。

 あの薬局に行くと、話をしていくうちに自然とジェネリックを使うようになる、
またはあの薬剤師と話していると、いつのまにかジェネリックを使うことを
承知している・・・、にもかかわらず、

 一方、逆のケースとして、ジェネリックの話は出ても、まぁいいや、
ということで、結局これまで通りというか、処方せん通りの先発品をもらって
帰ってきてしまう・・・

------------------------------------------------------------

 八百屋でも魚屋でも、そこのおじさんと話をしているうちに今日のお勧めを
知らされて、ならば今日の夕飯はそれでいこう!と思って買ってしまうケースと、

 一方、勧められてもあまりその気にならず、必要なものだけ買って、
「またねー」とそそくさ帰ってきてしまうケース。

 いったいこの違いは何なのでしょうか。

 ジェネリックにも、使ってみよう、変更してみようと思う薬局と、
どこか気がすすまない、使ってみる気になりにくい薬局と、あるような気が
するのです。

------------------------------------------------------------

 薬剤師の人柄でしょうか・・・ 話術でしょうか・・・

 みなさんは、どのような薬局、薬剤師だったら、ジェネリックの話を聞いて
みようと思いますか、そして使用してみたいと思うでしょうか・・・。
 
 ある“殺し文句”でおとされてしまったり、
イケメンからのお誘いや、“美しすぎる”薬剤師のウインクでクラっときたり
するわけじゃないと思うのです。
 
 何らかの理由がそこにあるような気がするのですが。さて?

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【ジェネリック】 何も変わらない、気にすることはない

2010-03-11 00:03:38 | ジェネリック de リ・スタート!
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▽ジェネリックについて興味や関心のあるあなた

 といった皆さんにお読みいただきたいと思います。

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☆ 新年も、早いもので一月が終わりです。
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 いよいよ明日から2月、節分、バレンタイン・デーなどに気を奪われ、
花粉が舞いだすと、2月もあっという間に終わってしまいそうです。

 毎年花粉症で悩まされている人は、いつでも対策がとれるようにして
おきましょう。

 花粉症に対して、私の一番のお勧めは「マスク」。
 
 原始的ですが、必需品です。紙製の使い捨てのものでOKです。

 花粉症治療薬(OTC)のテレビコマーシャルで、“薬を飲んだらとても快適!”
といった場面がしばしば映しされます。
 マスクもせずに無防備で外出していながら、薬を飲むだけで快適な生活に
一変するなど、私にはとても考えにくいのですが、それは理想です。
 
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★ 薬を飲むと、生活や気分が変わるというイメージは重要
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 しかしそのテレビコマーシャル・・・、重要なのはその薬が「よく効く」と
いう印象も大切だと思うのですが、

 それにも増して、それまで苦しんでいたのがウソのように一変して、
晴れて気分も最高、何ごともなかったかのように生活もエンジョイできて
という、そのような状態になれるのではないか、というイメージが重要
なのだと思います。

 その薬を飲んで得られるのは、目のかゆみや鼻づまりといった苦痛の
解消ではない・・・、というかそれにとどまらず、生活や気分において、
暗く沈んでいた状態から見違えるような状況に変わる・・・、
そこに価値を感じさせ、ならば薬を飲んでみようかな、と思わせるのでしょう。

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☆ ところで、そのようなものはジェネリックにないのでしょうか。
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 ジェネリックを飲んでも、それなりの効果は得られるだろう・・・、
しかしそれは当然として、健康問題の解決を越えて、
いつもと変わらない生活ができる、けっして先発品を服用していた時と
遜色ない生活を送ることができる、生活レベルもこれまでと変わらない・・・
そういうイメージはどうしたら得られるのでしょうか。

 ジェネリックに特有なマイナスがあるわけではありません。
ジェネリックを飲んでるからといって、別途何かをガマンすることもありません。
これまでもさまざまな薬を飲んでいたときと同様の注意でよいのです。

 「これまでと何も変わることはないんだ!」

 そのような理解が得られると、ジェネリックだからと妙に構えたり、
必要以上に体調を気にしたりすることなく、これまでと同様の生活を
進めていくことができるのではないかと思うのです。

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 ジェネリックは、先発品と薬効成分やその含量が同じです。

 先発品より、強い効き目が期待できるわけではありません。
 かといって、先発品より効き目が劣るわけでもありません。

 先発品にはない、特殊な副作用がみられるわけではありません。
 主作用とは離れた側面で、かなりゼロに近い可能性で、ひょっとしたら
合わないことがあるかもしれない・・・、そこだけだと思います。

 逆に言えば、先発品には合わなくても、後発品ならば合うケースも
ありうるのだと思います。

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 さて、昨年も春先に花粉症の薬をのんでいたみなさんは、
今年こそ、ジェネリックを試してみてはいかがでしょうか。

 びくびくすることなどありません。自分に合わないのではないかと
心配される気持ちはわからなくもありませんが、まず心配無用です。

 先発品と同じように効果が十分期待できますし、
 花粉の飛散が多く、それを浴びてしまったときには
先発品を飲んでいた時と同じように症状を抑えきれません。

 薬の持つパワーは、薬効成分とその含量によりますので、
プラス面、マイナス面ともに先発品とジェネリックとでは同じパワーを
持っているのです。

 だから先発品なら効いただろう、ジェネリックだから効き目が劣るの
だろうという思いは、ナンセンスではないかと思います。

 ジェネリックを飲むと、どうも眠くなる・・・、
 先発品であれば、ここまで眠くなることはなかったのではないか、
これも考えすぎではないかと思います。

 効果も、マイナス面も、すべで同等だと考えるべきだと思います。

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 さて、みなさんが経験された中で、気になったことはなかったでしょうか。

 ジェネリックにまつわるエピソードやこれらについて、是非お知らせください。
 また取り上げてほしい話題、感想等、些細なことでも構いません。

 お送り先は、 tamsuke@gmail.com です。
(@は小文字の「@」に変えてお送りください)

 お待ちしています! それではまた次回! (^^)/

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 ご要望があれば相談に応じますので、ご遠慮なくお知らせください。 
 現状から一歩前進できるよう、そのお手伝いができればと思います。

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