![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/10/1516780ca7213995cab02244c92a3e55.jpg)
ツバキ科の仲間に先駆けてチャノキ(ツバキ科ツバキ属またはチャ属)の花が咲いています。
中国西南部の原産で日本および中国に分布する常緑低木で、平安時代に最澄が薬用として唐から持ち帰りました。その後鎌倉時代に禅宗の栄西が製法とともに宋から持ち帰り、日本最古の茶の本「喫茶養生記」を書いたことなどから、世間に茶を喫する習慣が広まり、やがて茶道という日本独特の文化の発展につながってゆきます。
茶園では低木状に栽植しますが、暖地では自生するほか、一部野生化したものもあり、高さは5~7mほどにもなります。
花は秋、5~7弁の白い花を下向けにつけます。元来集散花序ですが、よく育たないので普通はそのようには見えず1花だけとなります。
日本では抹茶、煎茶、ほうじ茶など、西洋では紅茶、中国では烏龍茶など、製法こそ違えチャノキの葉は世界中で愛好されているのです。