10月に入った道東地方は、野の花があらかた終わって寂しくなっていました。
その中で目立っていたのがホナガノシロワレモコウ:穂長の白吾亦紅(バラ科ワレモコウ属)です。
関東地方以北、北海道に分布し、山野の少し湿った草地に生える多年草で、高さは60~100cmになります。葉は奇数羽状複葉で、小葉は2~7対、長さ7~8cmの細長い楕円形で、ふちには粗い鋸歯があります。
8~10月、枝先に白い小さな花が集まった円柱状の穂を一方に垂れ下げます。花穂の長さは8~9cm、直径は1cmほど、花には花弁がなく、がく片が花弁のように見えます。
根にタンニンを含み、止血の効果があるといいます。