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秋に黄色い花が咲き、葉形がきりに似ているから、あるいは花の形がキリに似ているからこの名がついているという、キバナアキギリ:黄花秋桐(シソ科アキギリ属またはアキノタムラソウ属)は、山の木陰に生える多年草で、葉は3角状ほこ型、茎は四角、高さ20~40cm、全体に長い毛があります。
花冠は2.5~3.5cm、雌蕊の花柱は長く花冠から出ます。雄蕊4個のうち2個が完全で、2個は退化してごく小さく目立ちません。アキギリ属は、2個の葯隔が発達して花糸のようになり、1個が花粉を出さない不完全な葯になっているのが特徴だそうですが、写真ではこの複雑な構造はよく分かりません。
キバナアキギリで葉の鋸歯が鋭いのは、それを琴柱に見立ててコトジソウの別名があります。植物園で見たのが、葉が3裂した変種のミツデコトジソウです。この写真のほうが複雑な蕊の形状が分かりやすいようです。