新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
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イヌタデ:犬蓼(アカマンマも草の知恵)

2008-10-22 06:23:21 | 植物観察1日1題

昭和10年、東京日日新聞が当時の7人の文人たちに依頼して、新秋の七草を選んでもらったことがありました。そのとき高浜虚子が選んだのがアカマンマでした。
幼児がままごとでアカマンマ(赤飯)に見立てて遊んだというイヌタデ:犬蓼(タデ科タデ属)は、
道端や空き地などどこにでも見られる1年草で、高さは20~50cm、茎は赤みを帯び、下部は横に這います。花は6~10月、紅紫色の小さな花が穂になってびっしりとつきます。
花穂は長さ1~5cm、実は黒く、花に包まれたまま熟します。
イヌタデに限らずタデ科の花には花びらはなく、花びらに見えるのは萼片で、この萼は花が終わっても落ちず、色もあせずに実を包みます。花穂に集まった花は一度に開かず少しずつ咲くため、花穂をよく見ると、本当の花と実の花が混じっています。実を花に見せることで、まだまだ花がたくさん咲いていると見せかけて、虫を呼んでいるのだそうです。
この話をしたら、あるひとが、“道理でアカノマンマ”といいました。座布団を1枚!。