簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

富士の眺めを堪能 (JR乗り潰しの旅)

2011-03-25 | Weblog
 富士から20分ほどで、富士宮に到着する。
この地は、広大な裾野に市街地が開けている。
見渡すと、遥か町並みが途切れたその先から、緩やかにスロープが延びる。
その上に立ちあがる富士山の大パノラマには、思わず見惚れてしまう。
僅か2分の停車時間が恨めしい。



 ここ富士宮は、B級グルメ「富士宮やきそば」で有名な町だ。
2006年から始まったB-1グランプリの第一、二回で連続優勝。
これがブームの始まりで、焼きそばを目当てに訪れる観光客は年間100万人、この10年間の
経済効果は400億~500億円と試算されている。

 腰の強い麺が特徴で、お店ごとにソース・トッピングが微妙に違っているので、食べ比べが
楽しいだろう・・とパンフレットに書いてあり、食欲をそそられたが、今回の旅では残念ながら下車する
予定が無いので、止む無く指を銜えるだけにする。



 西富士宮を出た列車は、今来た方向に逆戻りするように大きくカーブしながら25パーミルの急坂を登り、
峠を越えると今度は急坂を一気に下る。
この辺りでは、富士山が車窓左手に見えてくる事も有る。
左や右、そして後ろに展開する富士山を、写真に撮ろうとすると、車内の移動も忙しい。

 しかし、十分に車窓を楽しませてくれた富士山とはそろそろお別れだ。
沼久保辺りで再び進路を北に取ると、今度は富士川が寄り添って来る。
熊本県の球磨川、山形県の最上川と並んで日本三大急流の一つに数えられているこの川は、正に
日本を二分する断層の中を悠然と流れている。(続)






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