スターアニスの 『大和路 里の光彩』

アーカイブ中心の風景写真、趣味の書・刻字など・・いろいろと楽しんでおります。

巨樹・巨木⑪ 宇陀市(追加)の巻

2007-02-24 11:29:27 | 奈良県の「巨樹・奇木」シリーズ

『希少な木 "なんじゃもんじゃ" の木』
 

先日、宇陀市で道を訪ねた際、『伊那佐の「なんじゃ もんじゃ」の木も有名だよ!』と教えて貰った。
「なんじゃ もんじゃ」???。こんな名前の木あるの? 

ということで昨日、再び宇陀市へ。伊那佐山(637m)への山道に向かい高い木を探しながら進んだ。
途中、畑で作業されている方に聞くと、
「それは、目の前に聳えてる木だよ。」「山村さん宅の裏庭にあって、家を建て直したので少し枝を短くしたそうだが・・・」「ご先祖が植えられたものが大きくなって・・・」とのこと。
「正式な名前があるよ。この木についての色んな資料もあるから家まで来るか?」
ということで、作業を止めてご自宅へ。正式名「ヒトツバタゴ」であること。別名「ナンジャモンジャ」ということを教えてもらった。

花の咲く時期は5月。雪が積もったように樹木が白色で覆われるという。今年伸びた枝の先に白い小さな花がまとまりつき、7~12cmの花房を作る。果実は長さ1cmのタマゴ形で、はじめは緑色だが9月頃に黒紫色に熟し、表面は粉白色を帯びるとか。

モクセイ科の落葉樹。少し甘い香りがするという。植物学的には極端な隔離分布する木で、ごく限られた場所にしか生育しない、希少な植物であるとか。

では、何故「なんじゃもんじゃ」と呼ばれるようになったのかと言えば・・・
『現在の東京神宮外苑のあたり、江戸時代、青山六道辻にあったというヒトツバタゴは場所が良いため、非常に高名になり「六道木」と呼ばれていたようです。
しかし、本当の名前が分からないため「なんじゃもんじゃ」と呼ばれるようになったそうです。こう呼ばれるのも明治の終わり頃らしいのです。
でも、クスノキなどの巨木も「なんじゃもんじゃ」と呼ばれていたことがあるそうです。』

5月になって真っ白い花が咲く頃に再び来ることにしたい。


個人のお宅に植えられていた「なんじゃもんじゃ」。ごく限られた地域しか育たない木なのだ。


花が咲く5月頃は、雪が積もったような・・・・。



『大宇陀・本郷の「又兵衛桜」』

2000年のNHK大河ドラマ「葵・徳川三代」のオープニング画面で使われて一躍有名になった「又兵衛桜(またべえさくら)」。
大坂夏の陣で活躍した後藤又兵衛にちなんで名づけられ、後藤家の屋敷跡に育つこの又兵衛桜の樹齢は300年にもなります。
石垣から垂れ下がった姿は優雅であり、4月初旬の「桜まつり」になるとライトアップされ、多くのカメラマンが訪れます。


まだ蕾は固い。4月上旬の「桜まつり」が楽しみだ。
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巨樹・巨木⑩ 奈良市の巻

2007-02-23 00:31:33 | 奈良県の「巨樹・奇木」シリーズ
<天然記念物 奈良・白毫寺の「五色椿」>

昨日も、午後からの出動である。
奈良市内の「五色椿」を求めて、白毫寺町の「白毫寺」へ。
寛永年間に興福寺から移植したと言われるもので、花は大輪の八重で、白、紅、紅白絞りのものなど五色の花が1本の木に咲くとか。樹齢400年と言われている。

暖冬で、咲き始めている事を期待しながら階段を登ったが・・・。残念!「五色椿」は、まだ早かったようだ。
他の椿は、早生のもの晩生のものが入り混じっており、梅が満開、寒桜もチラホラで、まあまあの花見が出来たのだ。
次は、同じ奈良市下御門町にある「奈良町のエンジュの木」を探し回ったのだが、結局見つけることが出来なかった。
下御門町は、狭い限られたところなのだが、住まわれている方に聞いてもご存知ない。『もともとこの地は「元興寺」の領地だったため、各家の裏庭に古木があるのかも・・・』ということだった。残念ながら今回はパス。いつか、見つけてやる。


幹が二分している「五色椿」の古木。


花は、頂上付近に赤色が20個ほど。他の枝には1~2個ほどの蕾が・・・。


境内から望む。 
 


奈良・白毫寺の「椿・梅・桜の花たち」

白毫寺で出会った花たち。


本日の収穫。
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巨樹・巨木⑨ 宇陀市方面の巻

2007-02-22 12:27:28 | 奈良県の「巨樹・奇木」シリーズ
<天然記念物 仏隆寺のモチヅキザクラ >

昨日、訪ねたのは、奈良県宇陀市榛原区赤埴にある仏隆寺の「さくら」。
奈良県・天然記念物のこのサクラは、ヤマザクラとエドヒガシの雑種であるモチヅキザクラの一型であると紹介されている。
石段の横に植えられており、彼岸花の頃とともに訪れる人も多い。
根元から2mのところで11本に分かれ、そのうちの1本は幹の周り1.2m。県下最古の株である。

もうすぐ薄いピンクがかった満開のモチヅキザクラが見られる。楽しみである。

境内には、「モミジ」の古木と「ホオノキ」の巨木があった。
また、寺の麓の室生寺に向かう街道の横に、形の良い「モミジ」があった。
秋になれば綺麗に紅葉するのだろう。


斜面に覆いかぶさるように生えているのだ。 

根元には、赤い椿の花が咲いていた。



境内には万両の赤い実がアチコチに・・・。

葉っぱを見る限り「ホオノキ」と思われる古木が・・・。

古木には万両が良く似合うのだ。

紅葉を迎えれば是非このモミジも写したいものだ。


<悟真寺のサクラ>
仏隆寺近くの榛原区自明。曹洞宗大本山総持寺の末寺「悟真寺」の枝垂桜が目に飛び込んできた。
実は、他のお寺にある奇木を訪ねるため、迷い込んだ先で見つけたのが、この桜の木と境内の植木たち。
境内中心に植えられた「モミジ」も立派。樹齢を聞きたかったのだが、 あいにく寺には誰も居られず近くに民家も無いため、尋ねることも出来なかった。
暫く、一つ一つの木々を眺めていた。


 「悟真寺」の枝垂桜。

境内のモミジの古木。

椿、山茶花、紅梅が一度に・・・。
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巨樹・巨木⑧ 東吉野方面の巻

2007-02-21 10:33:24 | 奈良県の「巨樹・奇木」シリーズ
昨日、初瀬の谷を訪ねたあと、吉野郡・東吉野村にも足を運んだ。

昔、木の根っ子探しで何度か訪れた地域であるが、イザ、巨木の在り処を探すとなると、尋ね、尋ねの連続である。

巨木は有名なため親切に教えて貰える。地元の誇りからか、どの方も丁寧に教えてくれるのだ。
 

<東吉野村 木津川 ギンモクセイの巨木>

「蟻通し渓谷」に挟まれた中に「円覚寺」境内に、県指定 天然記念物「ギンモクセイの巨樹」があった。
指定当時の53年前のこの樹木は、幹周り2.85m、高さ10m。高さ2mのところで5分岐し更に3mのところで9分岐している珍しく美しい樹形である。

江戸時代から遠くまで芳香が漂ったのである。花が咲いている頃に訪ねたいものである。


白色の花は「蟻通し渓谷」に芳香を放つのである。 



<東吉野村 鷲家の「さざんか」の巨木>

この山茶花を探すのに手間取った。地元の若い方はこの木の存在を知らないのだ。ようやく、年配の方に聞き、個人のお宅の裏庭にたどり着いた。
「枯れたと聞いているが・・・」と地元のご老人。
番犬に追いかけられ、撮影もそこそこに退散したので写りも今ひとつであった。


恐らくこの手前の木が「さざんか」であると思うが・・・。あまり葉っぱがついておらず、花も咲いていなかったので・・・。ちょっと自信が無い。 


 「橋本」さんという個人の自宅裏なのだが、表にはこのような看板が・・・。陣所跡とは・・・。

この地域には、いたるところに「天殊組史跡」があった。


<寄り道で見かけたもの>


 
小津川のギンモクセイを訪ねての帰り道、「丹生川上中社」があった。杉の巨木が立ち並んでいる。「叶大杉」と銘々された巨木には「木に触れてください」との看板があったのだ。また、長寿・夫婦円満の「相生の杉」が2本並んで、聳えていた。 


天殊組志士を祀るお寺の庭で見かけた椿の木。花はまだ咲いていなかった。 

木の二股になったところに苗が育っていたのだ。 

境内一円に岩ヒバの盆栽。ご住職が育てておられるのだろう。 


東吉野村からの帰路、国道166号線宇陀市岩清水あたりの民家の「枝垂桜」がお見事! 咲く頃に訪ねたいひとつである。



国道370号線 道の駅宇陀路大宇陀にある「温泉・あきのの湯」の自動販売機。40リッター 100円なのだ。
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巨樹・巨木⑦ 初瀬方面の巻

2007-02-20 23:38:08 | 奈良県の「巨樹・奇木」シリーズ
今日 訪れたのは、桜井市・長谷寺の向い側にあるイチョウの巨木。そして更に山奥に向かい小夫天神社の樹齢1500年の欅(ケヤキ)の木である。

<初瀬のイチョウの巨樹>

奈良県桜井市初瀬にある長谷寺の対面にある天神山のふもと。素盞雄神社の境内にある奈良県下最大の天然記念物「イチョウ」の巨樹である。
高さ40m、幹の周囲7.15m。樹齢1060年とも言われている。
冬の今は、枝だけが伸びているが、春になると新芽が出てやがて緑が一杯となり、秋には黄色で覆われる。


樹齢1060年とも言われている。 


左奥に長谷寺・本堂が見える。 


天照大神の弟である素盞雄命の霊を鎮めるためにこの神社が建てられたとか。1059年を迎えることになる。


向い側の長谷寺・駐車場からのイチョウの巨木。


<小夫天神社の磐境(いわさか)の欅(ケヤキ)>

天神社の西の崖に聳えるケヤキ。樹高30m、幹の周り8.24m。天神社のご神木である。


樹齢1500年の欅(ケヤキ)。


石垣にへばりつくように・・・

樹齢1500年の天神社ケヤキの立看板。
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