スターアニスの 『大和路 里の光彩』

アーカイブ中心の風景写真、趣味の書・刻字など・・いろいろと楽しんでおります。

世界で一番古い果樹・・・ザクロ (33)

2008-02-23 17:13:11 | 奈良県の「巨樹・奇木」シリーズ

これは、昨年秋、奈良・東大寺二月堂で見かけたザクロの実です。

ブドウとともに世界中で一番古くから栽培されている果樹で、日本では花木として育てられてきました。
地中海沿岸、アメリカなどでは果実を目的とした実ザクロの栽培が多く、甘味のあるものや大きな実の品種がつくられているとか。


桜井市脇本・春日神社に古木がありました。

雄略天皇の泊瀬朝倉宮址とされている桜井市脇本、国道165号から少し入った春日神社にこの木がありました。
ツタ類に巻きつかれてはいるものの、樹高4m、幹周り70cm以上で、成長が遅いザクロとしてはかなりの大木です。

平安期に渡来し、中国の古名、石瘤(せきりゅう)を転訛して『ザクロ』と和音読みにしたものとか。


樹高4m、幹周り70cm以上あります。ザクロの木としては大木です。

子供の頃に、庭にあったザクロの実を食べたが、綺麗な歯が並んだようで・・・果肉は半透明なピンク色。甘酸っぱくて、種子だけが口に残ったものだ。
平安期にはこの種子を布に包み、銅鏡を磨き曇り取りに使われたとか。

根元には、小粒の実が黒くなって転がっていた。
梅雨頃には、真っ赤な花が咲くはず。秋にはどれだけの実が楽しめるのか・・・。ここも秋に訪ねよう。

コメント (3)
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