このシリーズで、あちこちの樹木を訪ねていて目に付くのが、このヤドリギ(宿木、寄生木)だ。
冬のこの時期、緑色の葉っぱの固まりが目立ちます。
この時期、周りに緑色が無いため、目立つ存在です。
梢の高いところにあるため下から眺めるだけで、その葉っぱの形や実などをじっくり見たことがないのです。見えなかったのです。
では、何故、高い枝に寄生して生えてくるのか?
これは借り物の写真です。こんな写真を撮りたいのですが・・・無理です。
実を食べたことはないが、甘いらしい。
この実を小鳥達が食べて種子だけが排泄される。このとき、種子は粘性を帯びているため、鳥のオシリから糸を引きながら飛んでいるあいだに樹木に付着するとか。
粘性がありますから、木肌にピッタリくっつき定着するのです。そして発芽したヤドリギは根を幹の中に食い込ませ、樹木から水分と養分を吸収して育つのです。
ちゃっかりした「ヤドリギ」です。でも、心得ています。50~60cmほどの大きさにしかならないのです。
鳥居の上にありました。
ここ桜井市北大福・三十八柱神社(みそやはしらじんじゃ)境内の鳥居の横、落葉したエノキの大木に緑色のボールがいくつかありました。
鳥の巣かな? と思うほど見事に付いています。
こんなに多くのヤドリギが一度に見られるのは珍しいのです。
桜井市北大福・三十八柱神社の境内にありました。