スターアニスの 『大和路 里の光彩』

アーカイブ中心の風景写真、趣味の書・刻字など・・いろいろと楽しんでおります。

雄株無しで結実、落ちない枯れ葉・・・「ヤマコウバシ」⑮

2008-02-04 13:58:21 | 奈良県の「巨樹・奇木」シリーズ

冬真っ最中の今も、黄褐色に紅葉したままで、常緑樹の中で目立つ存在だ。
春が来て花が咲き、新芽が出たあとやっと枝から落ちるのです。辛抱強く春の訪れを待つのです。

桜井市生田の八幡神社(鎮守の森)の生垣の中にあります。
生垣は普通、常緑樹が多いのですが、この葉っぱだけが目立っています。


常緑樹の中で、目立つ存在です。

クヌギやコナラなど、枯れ葉が枝に残る木もありますが、この木ほどシッカリ残っているものは少ないようです。
葉枝の付け根に離層ができないため落葉できないのです。
こんな木もあるのですね。

この木は、山形県以西の本州、四国、九州に分布する落葉低木。
クスノキ科クロモジ属、別名「ヤマコショウ」「モチギ」という。
青葉を揉んだり枝を折ると香気があるそうです。
和名の由来もここからきているのでしょうね。

花期は4月頃で、淡黄色の小さな花が咲きます。1cmほどの丸い実は、熟す10月頃には黒い果実となります。
小枝は、ヨウジになるとか。


日本では、雄株無しで結実するとか。不思議な木なのです。 

雌雄異株で、日本・朝鮮半島・中国大陸にも分布。日本には雌株しかないのに、雄株無しで結実するとか。
不思議な木なのです。

どんな香りがするのか葉っぱを採りたかったが、手も届かず・・落ち葉も拾えず・・・。
山に行けば、あるそうだが・・・。そうだ、冬山に行けば、すぐ見つけることができるのだ!

コメント (3)
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