穴村久の書評ブログ

漫才哲学師(非国家資格)による小説と哲学書の書評ならびに試小説。新連載「失われし時を求めて」

ウィキペディアを覘いてみました

2022-04-01 08:14:58 | 書評

 島田庄司「占星術殺人事件」ですが、前回のアップでも触れましたが、戦前の知識がどの程度のものなか、もちろん現役作家だから体感的には記憶はないだろうがと思いながらウィキペディアを覘いてみました。

 ウィキペディア冒頭にある事務局のコメントでこの記事は「検証可能な出典が不足」しており、「場合によっては削除する」とありました。

 さて、島田氏は1948年生まれだそうです。昭和二十三年ですね。やはり戦前の記憶はない。書くときには調べて考証する必要があるようです。

 驚いたのは、驚いては失礼にあたりますが、イギリスで世界の密室十大ミステリーの二位に選ばれたとあります。注5にこうあります。

Adrian Mckingie 2014-1-29 The Top Ten Locked-Room Mysteries

The Gurdian 2022-1-1 閲覧

これによると、A.マッキンジーさんと言う人が2014年に第二位に選んだということらしいが、分からないのはその次のガーディアン(イギリスの著名なマスコミだと思いますが)2022-2-1閲覧とある。この意味がよく分からない。2022というから今年の一月ですね、この記事の作者(日本人)が2014年のガーディアンの古い記事から見つけた記事と言うことでしょうか。なにかちぐはぐな感じがします。#?#

ところで島田氏のこの小説は英訳されているのでしょうか。おなじウィキペディアの記事によると、2004年と2015年に違う出版社から英訳が出ているらしい。英訳があるなら評価の対象になるでしょうが、二位とはね、英訳はよほど意訳というかわかりやすく錯綜気味の原作を整理したらしい。失礼。

#?#言わずもがなのことですが、此の出典では、ガーディアンの記事が載っている年月日そしてできればどこに、例えば同紙の書評欄とか、を記すのが当たり前です。これなら読者が詳しく出典を見ようとしても容易に根拠を見ることが出来る。22-1-**閲覧じゃ確認しようがありません。ウィキペディア当局に疑念を持たれるのは当然です。

 

 


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