1:隣の豪邸の令嬢に横恋慕スタイル
ヘーゲル、フィヒテ、シェリングなど
貧民街から道路一つ、崖一つを隔てて聳える豪邸の深窓の令嬢、「物自体」姫に横恋慕する一群の哲学者達である。男は「物自体」が手の届かない所にあるのが我慢出来ない。様々な手練手管、アクロバティックな理論構成で物自体姫をものにしようとする。ドイツ観念論のアルゴリズムはこれで大体カバーできる。
2:「物自体」姫が隔離されているから代替物で我慢しようとするハンス・ファイヒンガー(1852−1833)の(かの様に、as if)の哲学。ある意味では老齢のため未完に終わったカントの「自然科学の形而上学」に一つの答えを出した。ちなみにファイヒンガーはE・ハルトマンとならんで森鴎外のお気に入りである。
3:自分の中に閉じこもる自閉症タイプ、キルケゴール
4:物自体の上を行く超人タイプを目ざす、ニーチェ
5:中世回帰、祈りによって絶えず存在(神)を問い続ける、ハイデガー