当ブログの書評カテゴリーで取り上げるケースは大体次のような場合である。
1・ニュース性のある場合、ブログなんてのはマスコミ情報に乗っかって二次加工するのだから、社会現象になるとか、トピックになる場合は、自分の好みに関係なく野次馬的にたかるのである。
これが二、三年前の村上春樹のIQ84ほかに加えていくつかの書評である。また、一年前芥川賞で特異な経歴がニュースになった西村賢太氏の場合である。今回の芥川賞もなにかと話題になり、インターネットを賑わしているから取り上げるだけである。
2・既読本に加える書評と言うか感想。大体改版が出て文字が大きくなって読みやすくなったとか、訳者が変わった場合に読みなおしたりする。いわばセンチメンタル・ジャーニーである。
当ブログではドストエフスキー、チャンドラー、ハメットなどを取り上げた。
3・これは臨時一回限りだったが、最近の日本のエンターテインメントで「評論家」という連中がこの十年のランキングなんてので選んだのをいくつか取り上げて感想を述べた。どうもぱっとしたのは無かったのですぐにやめた。
この時東野氏の容疑者Xの献身だったかな、比較的ましだと評価したことぐらいだ。この本の英訳はエドガー賞の候補になったそうだ。最近のアメリカのミステリーも評論家諸君の提灯努力にもかかわらず、ろくなものは無いから東野氏の作品なら候補にはなるだろう。
さて、文芸春秋が発売されましたね。次回は田中慎弥氏の作品でも料理するか。