穴村久の書評ブログ

漫才哲学師(非国家資格)による小説と哲学書の書評ならびに試小説。新連載「失われし時を求めて」

犬が女の尻に噛みついても

2016-02-05 08:56:02 | 村上春樹

犬が女の尻に噛みついてもニュースにはならない。AKB48のかわいいおねえちゃんが犬のケツにかぶりつけばニュースになる。マスコミの新入社員が最初に習うことである。

 ねじまき鳥クロニクル at 2−415(ポジション リポート)

 村上春樹の小説は、この一手で攻めるようだ。腕がよければ成功する。比較の問題だが、ダンスダンスダンスにくらべてねじまき鳥は濫用が鼻につく。成功しているとは言えない。

 登場人物の描写(いわゆるキャラがたつというのかな)にもムラがある。

よいほう:加納姉妹、間宮中尉

まあまあ:クミコ、おじさん

だめ:笠原メイ、札幌のギターの流し(新宿の再会は何なの)

脇役でよく描けているのはクリーニング屋のおやじ

 僕:論外、かれは主人公ではないしね。

 これで『読者の批判権』を10円使った。結構使いでがあるね。