手打ち蕎麦をする私の徒然日記

2003年1月に手打ち蕎麦に初挑戦。手打ち蕎麦の事ばかりでなく、日常インパクトのあった事柄を思ったまま綴ったブログです。

捨てる神あれば、拾う神もある

2009-01-17 11:52:36 | 社会
今朝、車2台がやっとすれ違うことができるくらいの、狭い道路を歩いていたときのこと。道路に面した建物に入ろうとしていたとき、私は、こんな光景に出くわした。
どう見ても野良猫としか思えない、一匹の黒い猫が道路をノロノロと弱々しく横断していて、私は、車に轢かれなければいいが、と思ったものだ。やがて、猫は狭い路地に入っていくと、その入り口の所にうずくまった。と、その時、道路の向かい側から歩いてきた、一見、労務者風の中年の男の人も、この猫を見ていたようで、その場に立ち止まった。そして、着ていた黒っぽいコートに手を突っ込んで、ポケットから何かしら小さな箱を取り出し、その中のものを手に取って、路地の入り口でうずくまっている猫のところに、ポーンと投げた。きっと、飴とかチョコレートかもしれない。
私が建物に入ったのは、猫が、その投げられた物のところに擦り寄っていく場面であった。建物の中の階段を上りながら、私は、捨てる神あれば、拾う神もあるんだな、と思った。きっと、あの中年のおじさんは、猫が好きなのかな、それとも、ひもじい思いをしている猫のことを思って、何らかの餌を差し入れしたのかな、など思った。
こんな光景を見て、当然ながら、今や100年に一度と言われる、アメリカ発の不景気に見まわれる世相のことが、頭をよぎった。昨今の派遣労働者の解雇などのために、2008年年末からの6日間を東京・日比谷公園に開設された「年越し派遣村」で過ごした労働者の人たちの厳しい環境などが脳裡に浮かんだ。



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