手打ち蕎麦をする私の徒然日記

2003年1月に手打ち蕎麦に初挑戦。手打ち蕎麦の事ばかりでなく、日常インパクトのあった事柄を思ったまま綴ったブログです。

中学校での土曜教室の受講生徒が激減した理由を推測してみた

2007-09-20 10:11:11 | Weblog
数年前から土曜日に学校が休日になっており、それを境に私の住む街では小・中学校では土曜教室が開催され、以来、私はその講師を勤めてきた。当初は中学校の講師を勤めていたのだが、昨年(2006年)度は受講生徒が激減したため、今年度(2007年度)からは中学校の土曜教室は中止された。
土曜教室が始まった最初の年、私が担当した中学校では土曜教室に応募した生徒が優に100人を越していたのだが、昨年度はなんとその1/10くらいに激減してしまっていた。
そこで、何故、中学校での土曜教室の受講生徒が激減したのか、この数年間、土曜教室の現場に携わった経験から、私なりにその理由を考えてみた。
◎部活の問題
昨年度、実際に生徒から聞いた話によると、部活に入っている生徒は、土曜教室に出席したいが為に部活を休む、というのが出来にくい状況にあるようだ。中学一年生の場合、土曜教室が始まったばかりの4、5月頃は、部活も本格的な活動に入っていない時期で、10人前後の生徒が出席していた。ところが、その後2~3週間が経過して部活が本格的に活動してくるにつれて、土曜教室に出席する生徒は激減した。例えば、テニス部やサッカー部などに所属している生徒は、天気の良い土曜日は屋外での部活が可能な為、間違いなく土曜教室を欠席していた。
◎学校側の土曜教室への理解と協力の問題
土曜教室が行われる前日、つまり金曜日の下校時に、校内放送で明日の土曜教室開催を知らせる、といったような学校側の配慮が必要だ、と思うのだが、そういう配慮は行われておらず、土曜教室への協力が不足しているように感じられた。学校側が「土曜教室は勝手におやりになったら?」なんていう雰囲気を持っていることを感じ取ったのは私ばかりではなく、別の講師もまったく同様な感想を持っていた。また、学校の教師にも土曜教室を理解してもらうことも必要だ。
具体的には、こんなことがあった。
・ある土曜日など、土曜教室専用に割り当てられている教室に入ろうとしたら、その教室が部活のために教師と生徒とにより占拠されていた。
・土曜教室が行われている時間帯に、すぐ近くの教室で音楽関係の部活が大音響で楽器演奏をしていて、土曜教室授業での会話に支障をきたした。
・土曜教室が開催される当日の同時間帯に、学校側が校舎の設備などの工事を実施していて、照明器具や冷暖房器具が使えなかった。
--こういった事例は、学校側や現場の教師が、土曜教室の存在意義をまったく無視していることを如実に物語っている。
◎教育委員会の学校側への指導力の問題
学校側は教育委員会の意を汲んで、土曜教室の意義を十分に理解してほしいものだが、そのためにも教育委員会が学校側への指導力を十分に発揮してもらいたいところだ。
 以上、中学校での土曜教室の受講生徒が激減した理由を私なりに推測したが、本当の理由は、個々の生徒たちにアンケートを実施すれば明らかになるであろう。
私としては、土曜教室を実施するからには、学校側には、
「日ごろの授業での先生とは違った講師陣、"塾"とは違って、無料、気楽に教えを乞える、といった特徴ある環境を備えた土曜教室を、能力を伸ばす絶好のチャンスとして、生徒たちに対して、その活用・出席を積極的に推奨するような呼びかけがあってもいいのではないか」と、言いたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする