コーディ・マクファディン著『暗闇』ヴィレッジブックス 2010.6.19 第1刷
おススメ度:★★★☆☆
本作はFBIロサンゼルス支局国立暴力犯罪分析センターの主任捜査官であるスモーキー・バレットのシリーズ第三作である。
次期米国大統領候補と目される下院議員の一人娘(息子?)が何者かの手によって飛行中の機内で殺された。
わき腹を鋭利な刃物で突きさされ、その傷の中に小さな十字架が埋め込まれていた。しかも十字架には#143という番号が刻まれていた。
FBI長官から直々に捜査の依頼を受けたスモーキーは長官の影に大統領の影がちらつくのを感じ一挙に緊張した。
何故なら殺された下院議員の息子は性転換しておりこのことがマスコミに知れると大変なスキャンダルに発展しかねないからであった。
大した時を経ずして今度はロス近郊で元売春婦が同じような手口で殺された。皮膚下にはまたも十字架が埋め込まれていた。これをもってこの犯人は連続殺人鬼であることが判明する。それも二十年間に140名を越えるという恐るべき連続殺人だ。果たして犯人の連続殺人の目的・動機は一体何だろうか!?
今回はカソリックの“告解”という極めて宗教的なテーマを含んだものであり、我々仏教徒には馴染のない分野である。この作家は前作から終始一貫して「神への不信」とも言えるスタンスをとり、キリスト教カソリックの奥義にせまる展開は確かに興味深いものがある。
しかしやはり日本の読者にはピンとこないかも知れない。
ところでスモーキーを巡る取り巻き連中は変わらないものの、養女のボニーも成長し普通の学校に行かせてとせがんだり、かねてより付き合っていたセキュリティコンサルタントのトミーとの仲が進展を見せたり、部下の美人捜査員キャリーが結婚準備に入ったり、といったサイド・ストーリーも楽しませてくれる。
今回何と言ってもキャリーの友人元女傭兵のカービーの活躍?には唖然とさせられる。いっそ彼女主体の一遍を書いてもらいたいくらいだ。
さて、既に当シリーズの第四作目に当る「遺棄」が昨年邦訳されているのだが、はて読もうかどうかちと迷うところだ。
おススメ度:★★★☆☆
本作はFBIロサンゼルス支局国立暴力犯罪分析センターの主任捜査官であるスモーキー・バレットのシリーズ第三作である。
次期米国大統領候補と目される下院議員の一人娘(息子?)が何者かの手によって飛行中の機内で殺された。
わき腹を鋭利な刃物で突きさされ、その傷の中に小さな十字架が埋め込まれていた。しかも十字架には#143という番号が刻まれていた。
FBI長官から直々に捜査の依頼を受けたスモーキーは長官の影に大統領の影がちらつくのを感じ一挙に緊張した。
何故なら殺された下院議員の息子は性転換しておりこのことがマスコミに知れると大変なスキャンダルに発展しかねないからであった。
大した時を経ずして今度はロス近郊で元売春婦が同じような手口で殺された。皮膚下にはまたも十字架が埋め込まれていた。これをもってこの犯人は連続殺人鬼であることが判明する。それも二十年間に140名を越えるという恐るべき連続殺人だ。果たして犯人の連続殺人の目的・動機は一体何だろうか!?
今回はカソリックの“告解”という極めて宗教的なテーマを含んだものであり、我々仏教徒には馴染のない分野である。この作家は前作から終始一貫して「神への不信」とも言えるスタンスをとり、キリスト教カソリックの奥義にせまる展開は確かに興味深いものがある。
しかしやはり日本の読者にはピンとこないかも知れない。
ところでスモーキーを巡る取り巻き連中は変わらないものの、養女のボニーも成長し普通の学校に行かせてとせがんだり、かねてより付き合っていたセキュリティコンサルタントのトミーとの仲が進展を見せたり、部下の美人捜査員キャリーが結婚準備に入ったり、といったサイド・ストーリーも楽しませてくれる。
今回何と言ってもキャリーの友人元女傭兵のカービーの活躍?には唖然とさせられる。いっそ彼女主体の一遍を書いてもらいたいくらいだ。
さて、既に当シリーズの第四作目に当る「遺棄」が昨年邦訳されているのだが、はて読もうかどうかちと迷うところだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます