マーク・グリーニー著『暗殺者の反撃(上・下)』ハヤカワ文庫 2016.7.15第1刷
おススメ度 ★★★★★
前作『暗殺者の復讐』の最後の場面でグレイマンことジェントリーはヨーロッパを脱出しアメリカ本土に向かう決心をする。
それは「目撃しだい射殺」命令がCIAから出され、その後5年間というものCIAはもちろん、世界中の諜報機関から繰り出されるグレイマン暗殺部隊の攻撃をかわし続けたものの、逃げ回ることにも疲れ果てこの件に決着をつけようと決意したためであった。
「目撃しだい射殺」の命令を下したのはCIA国家秘密本部のダニー・カーマイケル本部長であることは間違いなく、その命令が何故出されたかの真相をジェントリーはどうしても知りたかった。
かくしてジェントリーは米国の首都ワシントンDCに単身乗り込んだのであった。
彼の首都侵入を知ったカーマイケル本部長は万全の体制をしいてジェントリーを迎え撃つのであった。かくしてワシントンDCを舞台としたグレイマンとCIAとの激烈な最終戦の火蓋が切って落とされた。
カーマイケル本部長が用意した迎撃部隊はISOCと呼ばれる統合特殊作戦コマンドたちであった。CIA直属のSAD(特殊活動部隊は米国内では法規上運用出来ないからであった。
だがカーマイケルはこれだけでは戦力が不足だとの思いからワシントンにあるサウジアラビア情報部アメリカ支部が運用する特殊部隊の応援を手配した。実はこの部隊を運用するサウジ人運用者こそが最大のキーパーソンとなる。
とかく、ジェントリーの立てた作戦はあまりにも突飛で我々の想像力の遥か上をゆく。唖然茫然とはこのことを言う。
こうした実践部隊とは別に「CIAヴァイオレーター対策グループ戦術作戦センター」も人的な補強がなされる。その筆頭がスーザン・ブルーアという凄腕の指揮官であった。この人物は次回作に登場するようで、是非記憶に留めておきたい女性だ。
さて、「目撃しだい射殺」の引き金となったのが「バックブラスト作戦」なのであるが、この6年前にイタリアのトリエステで行われた作戦の真実が全ての問題の核心をなす。この真相は最後の最後まで二転三転するのだがこのあたりの下りは正にサスペンスそのものだ。
とまれ、本作はワシントンDCを中心に物語が進行することから、アクション的にはこじんまりしたものになるだろうと当初思ったのであるがなんとナント本シリーズでも最高最大の見せ場が満載!改めてグレイマンの凄さを認識した次第。その他ジェントリーの幼少時代から青年期にかけてのエピソードがあったりでとても興味深い一遍となっている。
おススメ度 ★★★★★
前作『暗殺者の復讐』の最後の場面でグレイマンことジェントリーはヨーロッパを脱出しアメリカ本土に向かう決心をする。
それは「目撃しだい射殺」命令がCIAから出され、その後5年間というものCIAはもちろん、世界中の諜報機関から繰り出されるグレイマン暗殺部隊の攻撃をかわし続けたものの、逃げ回ることにも疲れ果てこの件に決着をつけようと決意したためであった。
「目撃しだい射殺」の命令を下したのはCIA国家秘密本部のダニー・カーマイケル本部長であることは間違いなく、その命令が何故出されたかの真相をジェントリーはどうしても知りたかった。
かくしてジェントリーは米国の首都ワシントンDCに単身乗り込んだのであった。
彼の首都侵入を知ったカーマイケル本部長は万全の体制をしいてジェントリーを迎え撃つのであった。かくしてワシントンDCを舞台としたグレイマンとCIAとの激烈な最終戦の火蓋が切って落とされた。
カーマイケル本部長が用意した迎撃部隊はISOCと呼ばれる統合特殊作戦コマンドたちであった。CIA直属のSAD(特殊活動部隊は米国内では法規上運用出来ないからであった。
だがカーマイケルはこれだけでは戦力が不足だとの思いからワシントンにあるサウジアラビア情報部アメリカ支部が運用する特殊部隊の応援を手配した。実はこの部隊を運用するサウジ人運用者こそが最大のキーパーソンとなる。
とかく、ジェントリーの立てた作戦はあまりにも突飛で我々の想像力の遥か上をゆく。唖然茫然とはこのことを言う。
こうした実践部隊とは別に「CIAヴァイオレーター対策グループ戦術作戦センター」も人的な補強がなされる。その筆頭がスーザン・ブルーアという凄腕の指揮官であった。この人物は次回作に登場するようで、是非記憶に留めておきたい女性だ。
さて、「目撃しだい射殺」の引き金となったのが「バックブラスト作戦」なのであるが、この6年前にイタリアのトリエステで行われた作戦の真実が全ての問題の核心をなす。この真相は最後の最後まで二転三転するのだがこのあたりの下りは正にサスペンスそのものだ。
とまれ、本作はワシントンDCを中心に物語が進行することから、アクション的にはこじんまりしたものになるだろうと当初思ったのであるがなんとナント本シリーズでも最高最大の見せ場が満載!改めてグレイマンの凄さを認識した次第。その他ジェントリーの幼少時代から青年期にかけてのエピソードがあったりでとても興味深い一遍となっている。