ダイアナ・ガバルドン著『時の旅人 クレア Ⅰ&Ⅱ』ヴィレッジブックス 2003.1.20 第1刷
おススメ度:★★★★☆
正直に告白すると、単に他に読むべき本が何もなく時間つぶしにでもなればとブックオフで手にした本であった。
読み始めてしばらくして退屈な物語の出だし部分と主人公クレアが何とも安易なタイムスリップの方法で200年前のスコットランドに迷い込み、そこでハイランダーの逞しくも美しい赤毛の青年ジェイミーと出会う。
ある理由から彼と結婚するはめになり、彼女の現代への帰還はどうなるのか?などなど第一部を読む限り「ありゃま、これってアメリカの女流作家が暇にあかせて書くハーレクイーンのロマンチック本か!?と思ったものであった。
が、しかしである、第一部後半から第二部にかけて読み進めるうちにどんどんとこの物語に引き込まれて行く自分がいた。
何たってヒロインのクレアの“男気”に魅了され、結婚相手となるジェイミーの純な愛に感動するのだ。
200年前のスコットランド及びイングランドとの確執をしっかりとした時代考証を踏んで描き、けっして派手なアクション活劇はないものの手に汗握る場面が登場し読者をハラハラッドキドキさせる。
クレアは第二次大戦中、英国軍の従軍看護婦で戦場に勤務したことから、かなりの現代医療知識を有している。このことが200年前のスコットランドで生き抜く術の一助となるのだが、本作を読みながら日本のマンガ後にTVドラマ化された「仁―JIN」の英国版みたい、と思ったりもした。
やたら遠い過去でないところが両者共通しているのかもしれない。
第二部のラストはちょっと感動的で、第二作以降も「アウトランダー」シリーズとして米国始め主要各国で出版されているらしい。
機会があったらこの先の物語も読んでみたい。
おススメ度:★★★★☆
正直に告白すると、単に他に読むべき本が何もなく時間つぶしにでもなればとブックオフで手にした本であった。
読み始めてしばらくして退屈な物語の出だし部分と主人公クレアが何とも安易なタイムスリップの方法で200年前のスコットランドに迷い込み、そこでハイランダーの逞しくも美しい赤毛の青年ジェイミーと出会う。
ある理由から彼と結婚するはめになり、彼女の現代への帰還はどうなるのか?などなど第一部を読む限り「ありゃま、これってアメリカの女流作家が暇にあかせて書くハーレクイーンのロマンチック本か!?と思ったものであった。
が、しかしである、第一部後半から第二部にかけて読み進めるうちにどんどんとこの物語に引き込まれて行く自分がいた。
何たってヒロインのクレアの“男気”に魅了され、結婚相手となるジェイミーの純な愛に感動するのだ。
200年前のスコットランド及びイングランドとの確執をしっかりとした時代考証を踏んで描き、けっして派手なアクション活劇はないものの手に汗握る場面が登場し読者をハラハラッドキドキさせる。
クレアは第二次大戦中、英国軍の従軍看護婦で戦場に勤務したことから、かなりの現代医療知識を有している。このことが200年前のスコットランドで生き抜く術の一助となるのだが、本作を読みながら日本のマンガ後にTVドラマ化された「仁―JIN」の英国版みたい、と思ったりもした。
やたら遠い過去でないところが両者共通しているのかもしれない。
第二部のラストはちょっと感動的で、第二作以降も「アウトランダー」シリーズとして米国始め主要各国で出版されているらしい。
機会があったらこの先の物語も読んでみたい。