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幼児虐待の影響とアダルトチルドレン

2011年11月30日 11時43分18秒 | 注目ニュース・短感(ニュースおよび短評・感想)
少し前に、日本人女性が、離婚し子供を日本に連れ帰り、そのことでアメリカから誘拐犯とされ手配され、その後アメリカで司法取引に応じたことが報道されていた。
その背景には、DVがあったといわれているが、詳細は不明だ。
両親による虐待は、日本でも年々深刻化している。

そのDVに関連して、以前DVと子供の成長への影響についての研究のニュースがあったことを思い出した。
昔の私のブログに、その事に関し昨年4月の報道内容について書いていた。

この研究では、両親による虐待の影響は、その子供に一生影響を与えることが書かれていた。
その意味では、両親の虐待が続く家族の子供は、早く両親から引き離したほうが良いようだ。


以下その内容(一部修正追加)
両親の暴力と子供の成長について、注目すべき研究成果が発表された。NHKの報道によると、「子どものころに、両親の家庭内暴力=ドメスティックバイオレンスを目撃して育った人は、虐待のない家庭で育った人より、脳の一部が小さくなっているとする研究成果を、熊本大学などの研究グループが明らかにしました。」と報道されている。(詳細はNHKのHPの「NHKニュース」「科学・医療」の2010年?4月24日参照)

例えば父親が、母親に殴る蹴るといった暴力を振るっているのを子供が目撃すると、暴力のない家庭で育った子供と比べると、脳の視覚野(目からの情報を処理)が平均20%小さくなり、知能や視覚による記憶力が低くなるというのだ。

このような脳の影響は、一生固定される。脳は再生しないのだ。
ほとんどの臓器は、骨も含め新陳代謝で外傷が無くても、自然に数ヶ月から数年で入れ替わり再生する。
例えば筋肉や皮膚は怪我をしても、時間がたてば元通りに修復されるが、脳や心臓は成長期に成長するだけで、入れ替わらない(再生しない)といわれる。(ただし年をとってもシナプスは増える事は可能といわれている。)
この事実を考えると、両親の暴力が脳の成長に影響し、子供の未来を暗くする可能性があるといえるのではないか。

このように子供の将来の人生に、取り返しの付かない大きな障害を残す可能性を持つ意味で、両親の責任は非常に重大だ。子供の為を思うなら、両親は、最低限お互い暴力を振るってはならない。
離婚はやむをえない(それでも子供にとっては不幸だし、子供も同じ事をする可能性がある。)が、冷静に話し合い円満に、憎しみ合わず暴力を振るうことなく離婚する努力をするべきだろう。


最近問題にされているアダルトチルドレンの問題もある。
両親そのものが、アダルトチルドレンであった場合、その子供もアダルトチルドレンとなりその連鎖が続くことになり易い。
それ以外に、俗に言われるアダルトチルドレン、即ち社会常識をわきまえず、子供のような性格のまま育った育ったわがままで非常識な大人たちの問題も大きい。
この問題は、モンスターペアレントの問題も同じ根っこではなかろうか。
このような大人たちの再教育を、社会的にどのようにするのか、社会や行政機関が、真剣に取り組まない限り根本的な解決はないのではないか。
同時に未熟な大人を再教育又は、カウンセリングせず放置することは、社会の不安定さを増加させ、犯罪者を増やす方向になるのではないだろうか。

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