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社会不安や反原発を煽ろうとする悪質なデマ

2011年11月30日 17時48分55秒 | 注目ニュース・短感(ニュースおよび短評・感想)
msn.産経ニュースで
ネットで「白血病患者急増」出回る 日本医師会が否定の文書」という11月30日付けの記事があった。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111130/dst11113016260008-n1.htm

下記は記事の一部の抜粋である。
「「今年4月以降、白血病患者が急増しており、日本医師会が報告する」など、事実と異なる内容の書き込みがインターネットの掲示板やツイッター、ブログなどに出回っているとして、日本医師会は同会のホームページ上に「このような発表を行った事実はない」とする文書を掲載し、注意を呼びかけた。
 同会によると、書き込みは「白血病患者急増 医学界で高まる不安」とのタイトルがつけられており、本文で「各都道府県の国公立医師会病院の統計」として「今年の4月から10月にかけて、『白血病』と診断された患者数が、昨年の約7倍にのぼった」と説明。同会の原中勝征会長が「原発事故との因果関係は不明」「原因が判明し次第発表する」と表明した、などと記されている。」

この記事を見ると、いかにも「国公立医師会病院の統計」と事実らしい文言を使用している。
また、「同会の原中勝征会長」とあれば、この記事を読んだ人は、医師会会長が表明したと考え信用する人が多いだろう。

しかしよく考えると「国公立医師会病院」そのものが意味不明である。
一見まともそうな文書でもよく見ると、存在しない部署や役所名を使っている。
このような詐欺の手口は、過去の振り込め詐欺でもよく見受けられた。
こんな形で、不安を醸成しておいて、インチキ商品や薬を売り込む手口に利用することも考えられる。
この文書で、騙される人は、当然薬等の詐欺商法に引っかかり易いだろう。

現在多くの日本人は、原発、放射能に関し敏感になり、不安も持っている。
原子力問題については、いろいろ意見があるが、確かな資料で、科学的根拠をもとに議論されなければならない。
このような偽情報を信じ、誤った情報をもとに主張すると、議論が混乱するばかりだ。

原子力利用の将来に向けた廃止と、現状の処理をどうするかといった議論も、現実的な解決策を模索しなければならない。
しかし、今誰もその正解は持っていない。
原発廃止とか、継続といった議論は、方向としてはよいが、具体的対応の答えにはならない。
こうした問題は、論点が多く政治や経済や技術や医学も絡むので、これからじっくりと国民の間で議論し、解決していかなければならない問題なのだ。
例えば、技術の進歩で、放射線廃棄物処理や廃炉処理が簡単になったり、する可能性もあり、様々な要因が時間とともに変化するので、時間を掛けて、最適な方法を議論すべきだ。
しかし、本質的に人類は、放射能を隔離遮蔽する以、制御できないことには変わりないが・・・・・
こうした議論の中には、放射線による健康被害の問題も当然入ってくる。

その意味でも、嘘の情報を流し、議論をかく乱させることは、悪質だ。
このような情報を流すには、裏に何か意図があったのだろうか。
こうした悪質な噂は、発信源を突き止め処罰するべきだ。

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