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早食いで太り、咀嚼で痩せる(追)

2011年11月29日 17時10分13秒 | 医療・健康・運動・食事・予防
早食いは、太ると世間では言われている。

中には満腹を感じるシグナルとなる血糖値の上昇ととインシュリン上昇との時間差をあげる人もいるようだ。
「早食いが太りやすいのは、満腹中枢が刺激されるのに時間がかかるため、速く食べるとその分たくさん食べる、というのが現在の定説だ。磯博康・大阪大教授(公衆衛生学)の研究でも、早食いで満腹まで食べる人は、そうでない人に比べ、肥満の目安となるBMI25を超える確率が3倍あった。肥満はメタボリック症候群や糖尿病の危険因子。脳卒中や心筋梗塞(こうそく)にもつながりかねない。(アサヒコム健康のひけつ2011年7月12日より)という指摘もある。http://www.asahi.com/health/hiketsu/TKY201107110089.html

ところが、次のような研究が2006年アサヒコムで紹介されていた。

「早食いで太るのは、満腹感を感じないうちに食べる量が増えてしまうのが主因だと考えられてきたが、ゆっくり食べる人たちと同じ量をとったという前提で計算し直しても同様の結果だった。

 玉腰浩司・助教授(公衆衛生学)、大学院生の大塚礼さんらが、愛知県内に住む35~69歳の男性3737人、女性1005人から、身長や体重、食事内容や運動習慣といったデータを集めた。食べる速さは「かなり遅い」「やや遅い」「ふつう」「やや速い」「かなり速い」の5段階で申告してもらった。
 データを分析すると、食べるのが速い人は食べる量も確かに多かったが、グループは、食べる量の違いが体重に与える効果を統計的に除去。同様に運動習慣の効果も消し、純粋に食べる速さと肥満との関係を求めた。
 その結果、食べる速さが「ふつう」の男性の平均的な身長である168.3センチで見ると、「ふつう」の人(体重64.8キロ)に対し、「かなり速い」人は3.9キロ重く、「かなり遅い」人は3キロ軽い計算となった。
 女性では、156.6センチで「ふつう」の人(52.8キロ)に対し、「かなり速い」は3.2キロ重く、「かなり遅い」は2.7キロ軽かった。

 早食いそのものが肥満を招く理由はまだよくわかっていない。早食いだと、エネルギーの取り込みを促進するホルモン、インスリンが過剰に分泌される可能性などが考えられるという。」2006年08月12日アサヒコムより抜粋

定説が正しいか、また名大グループの調査分析が正しいのか、素人の私には検証しようが無い。
いずれにせよ、早食いは肥満のもと、即ち万病のもとということは、科学的には間違いないようだ。


「ためしてガッテンのHP」には、ヒスタミンは食欲を抑える作用があるが、噛むことでヒスタミンを増やしヒスタミンが内臓脂肪を減少させるということが書かれていた。(下記のHP抜粋記事参照)
早食いをすると、余りかまない為、ヒスタミンの分泌がよく噛む場合より少ないと考えられる。
従って、早食い状態では、噛まないため、食事の時のヒスタミンの分泌が少なくなり、食欲も出て、内臓脂肪の減少は進まないということが論理的にいえるのだろう。
即ち早食いで太り、咀嚼で痩せるのだ。
咀嚼で痩せる件については、NHKのHPに 「ヒスタミンの効果を発見した医師は、肥満治療に「咀嚼(そしゃく)法」を取り入れています。」とある。


以下ためしてガッテン2011年6月8日放送分HPより抜粋
「実は、「噛(か)むという行為」がなんと脳の中だけでヒスタミンを増やすことがわかってきました。
噛(か)んだ刺激が脳内の結節乳頭核という部分に届き、ヒスタミンを量産させるのです。
そしてヒスタミンが満腹中枢を刺激することで、満腹感が高まるという仕組みです。
さらにうれしいことには、脳内のヒスタミンは内臓脂肪も減少させることもわかってきました。
昔から「よく噛(か)みなさい」と言われてきましたが、噛(か)むことには、直接満腹感を高めてくれるという
効果があったのです。」


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