線路端日誌

東海地方の鉄道を中心に、細かいネタからこつこつと。

北陸:秋の鉄道イベント

2008年09月28日 20時25分50秒 | 私鉄(北陸)
鉄道の日まであと2週間あまりとなりました。中部地方は無風な感じですが、北陸地方ではいくつかイベントが計画されています。

JR西日本『金沢総合車両所の一般公開について』

例の事故以降開催されていなかった松任工場でのイベントが、今年復活するそうです。開催日は10月5日で、「忍者ハットリ君列車」の展示などが行われるとのこと。

北陸鉄道『2008 ほくてつ電車祭り開催』

松任工場と同じ白山市にある北陸鉄道鶴来駅でもイベントが予定されています。開催日も同じく10月5日、車両展示やミニSLの運行などが発表されています。

えちぜん鉄道『えちぜん鉄道開業5周年 記念イベント開催』

開業5周年の記念イベントを締めくくるものとして、えちぜん鉄道本社で車両公開・記念グッズ販売などが行われます。鉄道の日から一週間ほど後の10月19日に予定されています。

このほか万葉線でも撮影会が予定されているようですが、まだ公式HPに載っていません。除雪車・デ5022は近々引退予定とかで、お別れ会のようになるのでしょうか。


夏の名鉄イベント告知ポスター

富山地鉄デ3533引退へ

2008年08月10日 15時09分54秒 | 私鉄(北陸)
融雪剤散布用として生き残っていた富山地方鉄道の戦後製2軸単車・デ3533がこの度引退することになり、撮影会も行われたそうです。


昨年10月、南富山にて

デ3533は、1951(昭和26)年に市内線用として製造されたデ3530形の最後の生き残りです。機器流用車であることと単車ということからか旅客用としての退役は早く、1970年代からは凍結防止剤(融雪剤とどう違うのでしょう・・・?)の散布用となりました。しかし近年は使用機会が少ないようで、そのため今回廃車されることになったそうです。

通常、デ3533号は南富山の側線に留置されていました。初めて南富山を訪れた時には既に廃車となっていた3534号の姿も近くにありましたが、昨年にはデ3533号だけが留置されていました。小柄で、地鉄市内線車庫の中ではマスコット的な感じのする車両でしたから、今回の廃車は残念です。もっとも、すぐに解体が行われるのかどうかわかりませんが・・・



事業用車としての歴史の方が長かったようですが、お疲れ様でした。

福井鉄道特別ダイヤ終了

2008年06月14日 23時23分19秒 | 私鉄(北陸)
4月の脱線事故以降福井鉄道では減量ダイヤが行われてきましたが、安全性が確認されたということで6月11日から事故以前のダイヤへ戻されたそうです。

福井鉄道「市役所前停留場内の脱線事故について」

武生新方面からの列車が市役所前でスイッチバック・転線をして福井駅前へと入るダイヤに戻ったことになります。

ところで、結局事故の原因は何だったのでしょう?この発表では分かりません…

福井鉄道福武線、未払い金問題解決へ

2008年06月01日 19時46分29秒 | 私鉄(北陸)
存続の方向では動いていたものの、増資分の資金の扱いをどうするかでもめていた福井鉄道ですが、最終的に全額が債務圧縮へ充てられることに決まったそうです。

毎日新聞『福武線存続問題 社長「未払い退職金、完済」と報告』

中日新聞『福井鉄道再建へ一歩前進 月内にも法定協議会』

福井鉄道の債務は28億円あり、名鉄の増資と県・沿線市の費用負担で支援する再建案が検討されてきました。しかし3月に未払い退職金のあることが発覚し、それに増資分を拠出することを名鉄が表明したため存続に向けた動きが停滞状態にありました。

今回の関係機関の協議会ではその未払い退職金について、「金利減免や予想以上の売り上げで既に支払いが済んだ」と福鉄から説明があったそうです。一方、名鉄に対する2.3億円の新たな債務も判明しましたが、こちらについて名鉄は「柔軟に対応する」としています。

福武線存続問題は、ひとまず再建へ向けて動き出した、とみていいのでしょうか。どのような方策で再建を図っていくのか、これから決めていくことになるのでしょう。素人目として、今はとにかく安全運行で信頼を取り戻すことを願います。

福武線特別ダイヤ継続へ

2008年05月10日 10時46分39秒 | 私鉄(北陸)
福鉄福武線は、4月に市役所前電停で発生した事故の影響で減量ダイヤとなっていますが、今後もしばらくは続くとの旨が公式HPに発表されていました。

福井鉄道『福武線・車両脱線事故後の運行について』

昼間時間帯は、主系統の田原町ー市役所前間を除いて30分間隔での運転になるそうです。市役所前での転線ポイントが使えないためですが、武生新から田原町や福井駅まで福武線を使おうとすると30分に一本しかない状況が続きます。

増資分を何に充てるか、線路・施設の買取資金を沿線自治体でどうするかなど、存続へ向けて不安な要素の多く残ることが伝えられている福井鉄道ですが、この減量ダイヤで、さらにイメージの悪化してしまうことが心配です。

福井鉄道記事三つ

2008年04月20日 14時59分27秒 | 私鉄(北陸)
しばらく北陸関連は放りっぱなしでしたので、見つけた福鉄に関する新聞記事をここで二つほど。

中日新聞『福武線延伸に複数案 中央大通り経由も』、2008年4月10日

財政的な問題で問題の続いている福鉄福武線ですが、福井駅西口広場への延伸が具体的に検討されているそうです。現在の「ヒゲ線」を延伸する案、更に伸ばして中央大通りや市役所前に路線を通してループ線にする案、ヒゲ線とは関係なく中央大通りだけに路線を通す案などが上がっている、と記事にはあります。ヒゲ線活用には商店街の反対があるとのことで、福井駅近辺の現在の状況が変化するにはまだまだ時間がかかりそうです。

驚いたのはこちら。昨日、市役所前の渡り線で脱線事故が発生してしまったそうです。

福井新聞『福武線脱線 別の電車接近、あわや 付近に異物確認できず』2008年4月20日

中日新聞『福鉄でまた脱線 一部の車輪、分岐点で別レールに(写真付き)』2008年4月20日

二つの新聞を総合すると、武生新方面から市役所前駅に到着、そこから福井駅前への「ヒゲ線」に入るために転線する渡り線で、前部右側の車輪が進行方向とは別のレールに入ったために脱線してしまったそうです。福鉄では昨年10月にも脱線事故が起き、その時は落下物が原因でしたが、今回の原因はまだ分からないとのことです。

リチウムイオン電池で走るLRV

2008年02月08日 21時45分02秒 | 私鉄(北陸)
福井大の研究グループによって、モ800型を使用した実験が行われたそうです。

読売新聞『新蓄電装置で電車走った』

従来の電池と比べて省エネ化や軽量化、コスト削減ができる電池での実験成功だったそうです。これまで、リチウムイオン電池を使って電車を走らせるという実験がたびたび福鉄の車両を使って行われてきましたが、記事の写真からみて、今回はモ803号が実験に使用されたことがわかります。回生ブレーキの装備車として選ばれたのだと思われます。

800型といえば、802号はどうなったのでしょう?12月末に西武生を訪れた際には、相変わらずパンタの曲がった状態で放置されていましたが。

万葉線次長が「ひたちなか海浜鉄道」の社長に

2008年02月07日 14時33分16秒 | 私鉄(北陸)
茨城交通湊線を引き継ぐ第三セクターが、全国から社長を公募しているということは既に話題になっていましたが、この度その社長が万葉線の次長に決まったそうです。

北日本新聞『茨城ー3セク鉄道の公募社長に吉田さん(万葉線総務課)』

名乗りを上げた58人のうちから、三セク化後、乗降客数が回復を続けている万葉線の実務担当としての手腕が評価され、今回の決定に至ったそうです。また第三セクターの名前もこれにあわせて決まったようで、「ひたちなか海浜鉄道」という表記が記事中には見られます。

北陸・東海を中心に扱う当ブログですが、あえてこの話題を取り上げてみました。


庄川鉄橋を行くMRV1000型。最近もう1本が搬入された

立山砂防軌道に乗るチャンス

2008年02月01日 21時03分41秒 | 私鉄(北陸)
今月9~11、16、17日、富山地方鉄道立山駅周辺で千寿ヶ原雪まつりが開催されますが、そのイベントの目玉として立山砂防軌道の体験乗車が行われるそうです。

『千寿ヶ原雪まつり』

各日、1日4回運行が行われます。常願寺川に設置された訓練軌道での体験乗車のようです。受付は午前9時から。

「立山カルデラ砂防体験学習会」へ参加して乗るのとは異なり絶景は期待できないのかもしれませんが、抽選率の高いそれに比べれば乗れる確率は上がるのではないでしょうか。もっともこの時期、車の人はそこまで辿り着くのが大変です…

新年

2008年01月01日 13時49分04秒 | 私鉄(北陸)
ご挨拶
あけましておめでとうございます。
当ブログの主な対象としている東海・北陸地区では、昨年は名鉄の特急施策の転換、JR東海での313系増投入、機関車・客車の廃車などという、今後につながっていく出来事がいくつもありました。
今年は、名鉄では7000系・1000系淘汰の進行、モノレール線の廃止、JRではブルートレインの廃止、500系の東海道撤退などが予定されています。個人的には社会人になる年でもあり、どこまで追いかけきれるか分かりませんが、できるだけ書いていきたいと思いますので、何とぞよろしくお願いいたします。

挨拶はこのぐらいにして。
白山比(ひめ)神社への初詣客を輸送するため、大晦日から元旦にかけ、北陸鉄道石川線では毎年恒例の終夜運転が行われました。


加賀一の宮にて

ほぼ一晩中、野町~加賀一の宮間で列車の運行が行われました。元日から3日には、昼間も正月ダイヤによって運行が行われます。

今年、加賀一の宮あたりではそこそこの積雪になり、雪正月となっています。正月三ヶ日、白山比神社へ参拝する人は雪道に裾を濡らしてしまうことになりそうですが、それでも電車内には初春の喜びが満ちるのでしょうね。


ドアの上には紅白の垂れ幕。これも毎年恒例