線路端日誌

東海地方の鉄道を中心に、細かいネタからこつこつと。

北陸2010年5月北陸(3) 富山地鉄環状線

2010年06月05日 21時32分25秒 | 私鉄(北陸)
2009年12月に開業した、富山地鉄富山都心線(環状線)。富山駅前から反時計回りで環状運転が行われています。大学前方面との分岐点となった丸の内から、再合流地点である西町交差点まで辿りました。


大学前へ向かうデ8004

丸の内電停は電停が北側へ移設され、新規開業区間と同じような上屋の付いた綺麗な電停となっていました。交差点南側から見て、左へ曲がっていく伏線が大学前方面行き、右へ曲がっていく単線が環状線です。

県道44号線へ入って富山城址の南側を走りますが、すぐに大手町信号で右へ曲がり、国際会議場前電停へと着きます。


国際会議場前にて

城とヨーロッパデザインの路面電車が同じ絵に納まるということで、富山地鉄市内線の定番撮影ポイントとなっている感じもある場所です。ここから次の大手モールまでは道幅が狭く、商店や飲食店がいくつか並んでいる中を行きます。

大手モール電停を出ると左へ曲がり、平和通へ入ります。一番町交差点を過ぎると左に「総曲輪フェリオ」の大きなビルが現れます。環状線は西町に電停が無いので、この総曲輪フェリオの前にあるグランドプラザ前電停が繁華街への最寄り駅となります。


荒町へ向けて出ていく


西町交差点を左へ折れる


荒町へ向かうデ9002と、西町に到着するデ7012 西町付近にて

グランドプラザ前を出ると、西町交差点で従来からの路線に合流して環状線はお終いです。遠くに見えるインテック本社の前を走るポートラムも、いずれこの辺りを走るようになるのでしょうか。

北陸2009年12月(4) 福鉄イルミネーション電車

2009年12月31日 18時13分07秒 | 私鉄(北陸)
クリスマスに合わせて福武線に登場したイルミネーション電車。武生新16:43発の動き始めの電車を、西武生で撮影しました。


西武生にて 撮影:2009/12/28

福井鉄道:「イルミネーション電車」の運行について

案内では「モハ203系」となっていますが、実際に飾り付けがなされたのは201編成でした。外観は電飾付きのヘッドマークが掲示されている程度で、飾り付けのメインは車内。今回は乗車することはできず外から眺めるのみでしたが、キラキラとクリスマスっぽいイルミネーションが輝いているのはよく見えました。


じんわりと光るイルミネーション

このイルミネーション電車、当初は12月28日までの運行予定でしたが、2009年1月12日まで運行期間が延長されることが発表されています。

福井鉄道:イルミネーション電車の運行延長について(PDFファイル)

それまでクリスマスに合わせた飾り付けだったのが、お正月バージョンへ衣替えするそうです。福井へ行かれる機会のある方は、乗車してみてはいかがでしょうか。

ずるずると日帰りでの福井ネタを数件続けてきましたが、これでお終い、本年の更新もこれでお終いです。

よいお年を!

北陸2009年12月(3) 福鉄モ770形車体広告車(ローソン)

2009年12月31日 17時26分37秒 | 私鉄(北陸)
福井鉄道770形776-777がローソンの車体広告車となっていました。


福井駅前にて

先に登場した同志社女子大学の車体広告車と違い、前頭部の飾り帯の大半が残る形でラッピングされています。青色が若干薄いですが、かつての「ブルーライナー・ミニ」を彷彿とさせる風貌です。

北陸2009年12月(2) 旧・福井口車庫

2009年12月30日 23時18分55秒 | 私鉄(北陸)
今年・2009年2月、えちぜん鉄道の旧・福井口車庫での写真です。


撮影会ではない、日常の光景

当時、車庫の入口には「無断立ち入り禁止 写真撮影をされる方は受付までお越しください」という看板がありました。
本社で受付名簿に記入をすれば、社員の方のご案内のもと見学させていただくことができたのです。


DB1502

  
左:反対側からの写真  右:キャブの標記類

まずはじめに案内していただいたのは構内入換用の機関車・DB1502と控え車。
このDB1502はもともと寺井のデンカセメントで使用されていたものだそうです。
レタリングは消されていますが、キャブに社紋がそのまま残っていました。

  

DB1502の後ろにつながっていたのは何だか大変古そうな貨車。控え車として使っているそうです。
元々いつ頃造られ、貨車として使われていたものかまでは分からないとのことでした。
台車がなんだか貨車っぽくないように思うのですが、気のせいでしょうか。

  
左:テキ6  右:デキ521・デキ522

テキ6やデキ521・522も見ることができました。
テキ6に至っては台車群の奥に押し込められている状況。この時点で既に入換の仕事もなかったのでしょう。
現在は勝山駅に留置されているそうです。

訪問したのは2月23日。新車庫への移転が行われたのはそれからひと月後でした。

北陸2009年12月(1) えちぜん鉄道新・福井口車庫

2009年12月29日 18時57分29秒 | 私鉄(北陸)
福井口駅付近にあるえちぜん鉄道の車庫。従来は勝山永平寺線沿いにありましたが、今年3月、三国芦原線とJR北陸本線に挟まれたスペースへと移転しました。12月27日に見てきました。


西側より撮影。留置線に2100形などが停まっている(クリックで拡大画像へリンクします)


東側より撮影。左に車庫を望みながら、三国港行きがJRを跨ぐ築堤へ上っていく(クリックで拡大画像へリンクします)

新車両基地は平成17年度から建設が進められ、今年3月に完成、その月の29日から使用が開始されました。旧・福井口車庫が福井駅付近連続立体交差事業の支障になるとの理由による移転でした。

えちぜん鉄道2008年度安全報告書(PDFファイル、8ページ目)
http://www.echizen-tetudo.co.jp/anzen08.pdf

福井県・福井駅周辺整備事務所:えちぜん鉄道
http://www.pref.fukui.jp/doc/ekisyuu/kiti.html


本社も新しい建物へ移転していた

勝山永平寺線は、新幹線の福井開業時は新幹線の高架、敦賀開業時は在来線の高架に乗り入れる計画が立てられているそうです。いずれ旧車庫の設備は撤去され、すでに姿を現している北陸新幹線用高架を暫定的に使用しての福井駅乗り入れに向けた工事が始まるものと思われます。三国芦原線の福井駅乗り入れをどうするのかが解決してからになるのか、ならないのか分かりませんが。

さて旧車庫ですが、主を失ってがらんどうでした。


旧車庫


旧車庫のそばを走る勝山行き

昨年2月に車庫を見学させていただいたことがあったのですが、老朽化、かつ手狭な感じのするところでした。その時に撮った写真は、また次の記事で書いてみたいと思います。

福鉄770形車体広告車

2009年04月17日 23時01分34秒 | 私鉄(北陸)
北鉄石川線の桜を撮った翌日の帰り道、福鉄に寄ったら770形のラッピング車がやってきました。


773-772 市役所前にて (拡大できます)

結構前から走っているようなのですが、770形がラッピング車となるのは名鉄時代以来ではないでしょうか。ピンク色とはいえ派手すぎる感じではなく、なかなかいいデザインではないかと個人的には感じました。

加賀一の宮の桜

2009年04月14日 22時53分55秒 | 私鉄(北陸)
今年10月末で廃止となる北陸鉄道石川線末端部。終点の加賀一の宮駅に隣接する古宮公園の桜は先週末に満開でした。







あまり同業者の姿は見られず、のどかな感じでした。

中日新聞「隠れた桜の名所 ぶらり途中下車 北鉄石川線」

新聞にこんな記事がありました。記事になるのが少し遅かったのが残念です。

1月の新聞記事から:北陸の私鉄

2009年01月30日 22時17分14秒 | 私鉄(北陸)
1月の新聞記事、北陸の私鉄のニュースを拾ってみます。

中日新聞『福鉄福武線、ヒゲ線延伸案採用決定 議論平行線のまま』1月17日

福鉄福武線市役所前~福井駅前間の通称“ヒゲ線”の処遇をどうするか検討が続けられてきましたが、現在のヒゲ線をそのまま福井駅方向に延伸することに決まったそうです。福武線にはえち鉄三国芦原線が田原町から乗り入れるという計画があり、そうなると高頻度で列車が行き交うことになるために駅前商店街からは反対が出ている中での決定でした。

福井新聞『トレーラー、架線を切断 福鉄福武線 上下線3時間10分不通』1月22日

トレーラーが架線を切断して逃げるという災難がありました。

毎日新聞『北陸鉄道:石川線の2.1キロ繰り上げ廃止 国交省が通知「不適切」 /石川』

廃止届の提出されている北陸鉄道石川線鶴来~加賀一の宮間ですが、繰り上げ廃止は無くなったそうです。繰り上げ廃止には官の認めが必要なんですね。地元には猶予が与えられたといえるのでしょうか。

北日本新聞社『「ネコ電」2代目へ 万葉線、新年度』

Cat Tramさんのブログ猫電車日記で知ったのですが、万葉線の猫電車の初代が引退となり、2代目の登場となるそうです。登場は4月以降。現在の猫電車は老朽化が進んでいるそうで、2編成のアイトラム導入とともに引退するそうです。加越能鉄道時代にデザイン公募によって登場し、沿線に親しまれてきた「猫電車」。2代目はどのような姿になるのでしょう。


現在の「猫電車」(再掲)

加賀一の宮駅へ

2008年11月14日 22時08分35秒 | 私鉄(北陸)
丸岡で北陸本線を撮影した翌々日、北陸鉄道石川線に、終点の加賀一の宮まで乗りました。


加賀一の宮に到着した7001F

乗車したのは、非冷房のまま残っている7001Fでした。毎年夏場は運用されず、秋になると動き出す編成です。


参道

次の列車が来るまでの間、白山ひめ神社を参拝しました。拝殿付近は七五三の親子連れがボチボチ居ましたが、子どもには向かないこの参道にはその姿もなく、静かなものでした。


7701F

駅に戻り、少し待ってやってきたのは、昨年2月から運用を開始した7700系でした。元京王3000系ですが足回りは7000系と同じ、どこかからの流用品に代えられています。石川線の車両は進行方向側にしか行先表示をしない伝統があったのですが、7700系からは反対側にも行先が表示されるようになりました。







到着してから折り返すまでに間があるので、駅舎も含めて撮影。非常に由緒のある駅舎なのですが、大晦日と正月三が日以外は無人駅です。その割には綺麗に保たれていました。


鉄道線全線1日乗車券

今回、乗車には一日乗車券を利用しました。今年の春からデザインが変わり、金箔でコーティングされている(?)乗車券になりました。野町から加賀一の宮まで往復すれば元は取れますので、石川線を訪れる際には利用されてみてはいかがでしょうか?

かなりスカスカの更新ペース、内容でしたが、11月始めの三連休での活動記録は、これにて終了です。

北陸鉄道石川線鶴来ー加賀一の宮間廃止へ

2008年10月23日 20時58分29秒 | 私鉄(北陸)
北陸鉄道石川線の末端部、鶴来ー加賀一の宮間の廃止が発表されました。

北國新聞『来年11月までに廃止 北鉄石川線 鶴来-加賀一の宮の2・1キロ』
http://www.hokkoku.co.jp/_today/H20081023104.htm

同区間の一列車当たりの輸送人員が通常期は一日約五人、さらに施設の老朽化が進み、維持・更新に必要な費用が今後五年間で約五億円に上ることから、廃止が決まりました。北陸信越運輸局へ23日に届け出、来年11月までに廃止するそうです。

十数年前にあった中鶴来駅付近にあった高校が移転して以降、この区間は白山ひめ神社への参詣客で賑わう初詣シーズンの為だけに残してきたような状況でした。巨額の費用を投じてまで残すに値しないという結論は、無理も無いことなのかもしれませんが、寂しいです。

記事の中で気になるのは、廃止区間を除いても石川線の赤字が年間五千万円あるということです。浅野川線に比べ、石川線は施設も車両も良い状態とは言えません。他の都市に比べて貧弱だった金沢都市圏の道路も整備が進んでいる状況にあり、非常に心配です。


わずかながら、手取川沿いの区間も見られるのですが・・・  加賀一の宮~中鶴来にて