老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

「人の振り見て我が振り直す」べきでは?

2019年09月12日 20時18分19秒 | 政治・経済・環境・核兵器など
 昨日からのTVや新聞の記事は内閣改造、とりわけ小泉氏の入閣に関する話題で溢れていますが、一昨日までは韓国関係でした。

 文大統領が新しく法相に任命した人を巡っての家族を含めたスキャンダルや疑惑を連日取り上げ、これと共に韓国の与野党の対立や、大統領と検察との対立などを大々的に報じていました。

 確かに現在の日本と韓国の関係は非常に冷え切っており、苦々しく思っている人は多いでしょうが、“対岸の火事は大きいほど面白い!”とばかりに、このように隣国の政局を面白おかしく取り上げ、ある意味では韓国の政治を優越感を持って眺める事で「嫌韓」感情を煽るようなマスコミの姿勢には少し違和感を覚えざるを得ません。


 そんなことを考えていると、昨日の毎日新聞夕刊の「理(り)の眼」と言うコラムで、青木理(あおきおさむ)氏が「まっとうなのはどっち?」というタイトルで寄稿されているのを拝見しましたが、全く同感です。

 韓国の政局を興味本位で取り上げる暇があれば、前厚労省政務官の口利き疑惑や、昨日の原田前環境大臣の福島原発の汚染水海洋排出など、もっともっと取り上げるべき問題があるのではないでしょうか。

 韓国の政治状況を見ると、
・新閣僚の周囲に疑惑があれば、野党やメディアが猛烈に追求し、検察も直ちに捜査を行う。
・疑惑をかけられた方も、自ら長時間の釈明会見に応じる。
・国会の人事聴聞会は14時間にも及んで開催される。
と言う事が明らかになりましたが、

 翻って、我が国を見直すと
・森友/加計問題でも、関係者は国会の証人喚問や会見から逃げ回り、
・閣僚や議員の口利き疑惑や、憲法違反を疑われるような発言等があっても、体調不良を理由に会見もしない、
・国家財産が大幅に安値で売却されても、公文書が改竄されても検察は捜査せず
という、極めて政権担当者におもねる様なことがまかり通っており、このことに関しては隣国の政治のあり方の方がよりまっとうなように感じられることは事実です。

 メディアなどは目先の視聴率に媚びるような姿勢を改め、社会的な役割もっと見直して、このようなメディアとして取り上げるべきポイントを熟慮して、我が国の政治のあり方の改善を提案すべきでしょう。
 そうでなければ、政権維持のための目先の利益だけを訴える政権担当者を非難する資格等ないでしょう。(まさ)