老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

こんな言葉知っていました?  その1  ~ネトウヨ/パヨク/ブサヨ~

2019年09月06日 19時36分21秒 | 面白い言葉や語源など
 世の中の進み方が非常に早くて、高齢者は中々ついて行けませんが、その中でも言葉の変化のスピードは一際で、若者言葉への理解は随分前に諦めていました。

 しかし最近は、若者言葉ではないらしいが、時々訳のわからない言葉を目にすることが多くなり気になっていました。
その中で、上記の3件については、正確な意味が判らなかったので調べて見ました。

ネトウヨ:  
コトバンクによると、
・インターネットの「ネット」と「右翼」を合わせた造語。2ちゃんねるなどの掲示板やブログなど、ネット上で、右翼的な言動を展開する人々のことで、「ネット右翼」とも呼ばれる。
・広辞苑による右翼とは、保守派、国粋主義、ファシズムといった立場をとる人、または団体を指すが、「ネトウヨ」は、これらの主義主張を唱える人だけに留まらず、自分自身の思想に反するネット上の意見に対し、攻撃的なコメントを展開する人々全般を含むことが多い
例えば、特定の国や人種に対する差別的発言を繰り返したり、新聞社の社説や記事、テレビ局の放送内容に対する批判などを、過激に、または誹謗(ひぼう)中傷、侮蔑的表現として、掲示板やブログに投稿したりする人々が「ネトウヨ」と呼ばれる。しかし、「ネトウヨ」についての明確な定義はない

パヨク:
Weblo辞書によると、 
いわゆる「左翼」を侮蔑・嘲笑の意味を込めて呼ぶインターネットスラング。平和や平等の理念を信奉しておきながらその言動が排他的・攻撃的であったり、世界平和を謳いつつ日本の国益を蔑ろにし、ひそかに亡国を望んでいるのではとすら訝られるような発言をする者などを指す言い方として用いられることが多い

ブサヨ:  
コトバンクによると、
日本の左翼(革新・平等主義者)に対する蔑称。「ブサイク(不細工)」の「ブ」と「サヨク」の合成語とされる。ネット上の右翼(保守・国粋主義者)である「ネット右翼(ネトウヨ)」により作られ、2010年頃にはネットスラングとして定着したとみられる。特に、ネトウヨらが言う「自虐的反日主義者」(日本が過去に行ったことを反省することに重きを置き日本に誇りを持たない人)に対する侮蔑・嫌悪を表す言葉として用いられる


 以上のような説明がありますが、左翼側であれ右翼側であれ、自分達の事は「左翼」とか「右翼」ではなく、「リベラル」とか「保守」というように自称することが多いので、何れの言葉も反対の立場の人たちが相手を呼ぶ際に使う侮蔑的表現で、蔑称や悪意のあるレッテルです。
ある意味ではヘイトスピーチに繋がるような言葉なので、興味本位で使う言葉ではないでしょう。


 因みに、
左翼・右翼というのは、もともとフランス革命時の議会の座席に由来しています。
議長からみて左側が「革新派」、右側が「保守派」に別れて座っていたことから、政治的な立場を明確化する言葉として定着しました。
◆しかし現在の日本では、左翼とは「反原発・反安保法制・日本共産党支持」という意味で使われることが多く、右翼は「自民党(特に安倍首相)支持・軍事力強化・国粋主義」という意味で使われることが多いようです。


 私にはこのような言葉の意味そのものよりも、何故にヘイトスピーチ的な相手を一方的に罵倒する言葉が氾濫するような世の中になったのかという事に関心があるのですが、この点については「デイリィー新潮」(2019年6月4日)に、「ネトウヨとパヨク」(新潮新書 物江 潤著)よりの面白い考察が引用紹介されていましたので、そのポイントを紹介させて頂きます。

・「強い政治的な主張を持ちながらも、対話の苦手な人」は結構多いのですが、現実社会ではしばしば孤独であり、そのために必ずしも活発な活動ができませんでした。
しかし、ネット上に活動の場を移せば、この孤独は解消されます。説得力に乏しい主張(断言)という欠陥に続き、孤独に陥ってしまうという難点も、ネットによって解決できてしまったわけです。

・特に140文字という文字数制限のあるツイッターは、極端に単純化された断言に近い主張を繰り返す人々にとっては、とても使い勝手が良いのです。むしろ断言のような短い主張こそが、多くのユーザーにリツイートされやすいのです。


 私はツイッターは利用していませんが、現在の世界に大混乱をもたらせているトランプ大統領のツイッター依存の影響の大きさを見ていると、この説明はある程度理解できるように思います。(まさ)

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