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老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

ややこしい日本語  その⑤   ~「慮る」と「忖度」の違い~

2020年05月18日 19時51分53秒 | 面白い言葉や語源など
 「慮る」の「慮」は配慮(はいりょ)という言葉にも使われていますが、この「慮る」をスラスラと読める人は少ないでしょう。

 正式には「おもんぱかる」ですが、「おもんばかる」でも良いようで、どうやら“おもいはかる”が音変化したようです。。

 この意味については、Goo辞書では“周囲の状況などをよくよく考える。思いめぐらす。”とありますが、そうすれば、今はやりの「忖度」と同じなのかという疑問がわきます.

 これについてはCareer Picksというホームページで、「慮る」「忖度」「推し量る」という3つの言葉の違いについて興味深い説明を見つけましたので下記します。

 慮る:あれこれ思いを巡らし、深く考えること。
 忖度:相手が心に留めている本音を察する。
 推し量る:物事に見当をつける。

 即ち、「慮る」は“周囲の状況・人物”が対象にとり、「忖度」は“特定の人物”を対象にとる言葉です。

 つまり、「忖度」は「慮る」と基本的に同じ意味を持ちますが、対象が人物に限定されています。
一方で、「推し量る」は“特定の基準に従って物事を評価する”といった意味合いが強いです。

 中々面白い説明で、「忖度」が“特定の個人”を頭に置いたものであることが良くわかりました。(まさ)



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