老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

晩秋の北陸路を訪ねて  その⑥  ~那谷寺(なたでら)~

2020年11月23日 19時35分41秒 | 旅行/色々な風景

 「苔の里」を終えてからは、路線バスがない為に、タクシーを呼んで近くにある那谷寺に足を伸ばしました。
 北陸地方へは仕事の関係でも結構来ていたのですが、この寺院に立ち寄ったことがなくて、機会があればと思っていた所なので、今回は無理やりにでもと行程に組み入れました。

 この寺院は、高野山真言宗別格本山ですが、寺伝によれば、養老元年(717年)泰澄法師が、越前国江沼郡に千手観音を安置したのが始まりとされ、開創から1,300年も経っています。

 その後寛和2年(986年)花山法皇が行幸のおりに岩窟で輝く観音三十三身の姿を感じ、西国三十三観音の一番「那智」と三十三番「谷汲」の山号から一字ずつを取り「自主山厳屋寺」から「那谷寺」へと改名されました。南北朝時代に戦乱に巻き込まれ荒廃しが、近世に入って加賀藩藩主前田利常が再建したとのことです。

 着いたものの、寺院前には長蛇の行列があり、ビックリ。
てっきり時期的に考えて七五三参りの方だと思ったのですが、行列の人に聞くと何でも昨日の地元TVで“モミジが見頃!”と放映された由で、全て紅葉狩りの人たちの様で、私達も仕方なく行列の最後に並びました。

 やっと山門をくぐって入れましたが、境内は評判通りのモミジが見頃で、池に映ったモミジも見事でした。
それ以外にも、崖の岩の中に仏像が並んでいる奇岩遊仙境松尾芭蕉の句碑などもあり、見応え十分でした。

 この初めて訪問した那谷寺を堪能してからは、タクシーを利用してJR加賀温泉駅に出て、そこからサンダーバードで帰阪しました。

 Go toキャンペーンのお陰で、思いがけず一乗谷朝倉氏遺跡/丸岡城/苔の里/那谷寺にも初めて行けましたが、最近のコロナの爆発的な第3次発生を見ると、何か後ろめたい様な複雑な気もしますが、最初に書き込んだように今後は段々と連れ歩きが難しくなりそうなツレアイへの最後になるかも知れない泊まりがけの旅の贈り物ということで割り切りました。

 天候に恵まれ、また予想以上に美しいモミジにも出会えた、素晴らしい旅でしたし、ツレアイもこの間は大きなトラブルもなく、機嫌良くついてきてくれました。(まさ)


山門近くの大杉と御柱大鳥居。空には雲もなく真っ青です。

山門前の花壇で見掛けたナデシコ

同上 リンドウ

山門

同上 

金堂華王閣

普門閣横の庭園の散りモミジ

境内のモミジ

同上

奇岩遊仙境

池に映えるモミジ

同上

大悲閣(本殿)への行列

大悲閣(本殿)

同上

三重塔 逆光で上手く撮れませんでした

楓月橋 ここからの眺めが絶景です

展望台からの景色

同上 奇岩遊仙境を見る

芭蕉の句碑 「石山の 石より白し 秋の風」(奇岩遊仙境を詠んだ句のようです)

境内のあちこちにある護美小僧の像

加賀温泉駅のホームから見た鈴なりのカキ