老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

晩秋の北陸路を訪ねて  その⑤  ~苔の里~

2020年11月22日 19時41分57秒 | 旅行/色々な風景

 粟津駅で下車して向ったのは「苔の里」
今迄はこんな所があるとは全く知らなかったのですが、少し前にTVで紹介されているのを見て、苔大好き人間としては是非とも一度訪れたいと思っていた所です。

 小松市の日用町という山奥にあり、バス便は平日は全くなくて、土日祝に2便だけという不便な所にあります。何とかこの便を利用する事ができましたが、気の毒に乗客は我々夫婦の二人だけ・・・

 山奥の目的地に到着すると、駐車場には5台ほどの車が停まっていましたが、係員も居られずゲート前の箱に入場料を投入して勝手に入り、順路表示に従って勝手に回らせて頂きました。

 この「苔の里」は多様なコケ(蘚苔類)が鑑賞できる日本有数の苔の名所ですが、住民組織である日用苔の里整備推進協議会が維持管理、一般社団法人叡智の杜が運営を担っておられるようです。

 苔に適した北陸の風土、山間の谷筋に沿った地形に加え、木々を適度に枝打ち・間伐することで、地表に日向、半日蔭、日蔭の環境が生じ、それぞれの環境に適応して多様な苔が生育しており、専門家の調査では町内で48種類の蘚苔類が確認されているようです。

 余り見学者もいない林の中の順路に沿って、隣接する日用神社境内も含め、木漏れ日の中で美しい苔や、折からの散りモミジとのマッチングを堪能させて頂きましたが、有名な寺院の庭園以外でこのように苔を主役とした場所を見るのは初めてで、苔の持つ魅力を改めて感じました。

 尚、私たちは今回はここでは、この「苔の里」だけを訪れましたが、日用川の石垣が石川県小松市の「『珠玉と歩む物語』小松~時の流れで築き上げた石の文化」の構成文化財として日本遺産に認定されているようです。(まさ)


JR粟津駅構内でラッセル車を見受けました。冬は直ぐそこまで来ているようです

苔の里入口

林の中の細い順路に沿って歩きます。両側に美しい苔があります。

木漏れ日の中で息をのむような苔です

道の向い側にある日用神社。この境内も苔が一杯です。苔の生育に適した土地なのでしょう。

境内

拝殿

散りモミジ

同上

同上

同上

この様にして苔が育成されています

木立ちの中の苔

苔の絨毯

木漏れ日の中で

青い苔

同上

灯籠

モミジの紅葉

ニシキギ

同上 赤い実も沢山ありました。