老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

夏の和歌山へ  その② ~養翠園/不老橋~

2018年07月13日 19時34分18秒 | 旅行/色々な風景
 折角、和歌山に行く以上はと、例によって観光資料を漁り、今回は市内の海岸部にある養翠園/不老橋の2ヶ所の史跡に立ち寄ることにしました。

 養翠園(ようすいえん)は、1818年(文政元年)に紀州藩十代藩主徳川治宝(はるとみ)が8年の歳月をかけてつくった西浜御殿の別邸で、徳川中期の代表的な武家庭園、池泉回遊式庭園で、国指定名勝になっています。

 中国の西湖を模したとされる三ツ橋と太鼓橋が独特の風情を見せています。池には海水が引き入れられており、潮の香りがすると共に、時折海の小魚が飛びはねていました。

 非常に風情のある珍しい庭園でしたが、真夏を思わせる厳しい暑さのせいか、有難いことに訪問時には私たち以外の来園者がなく、貸し切り状態で拝観できました。


不老橋(ふろうばし)は、片男波松原にあった東照宮御旅所の移築に際して、徳川家や東照宮関係の人々が御旅所に向かうために通行した「お成り道」に架けられたもので、嘉永3年(1850年)に着工し、翌4年(1851年)に完成したアーチ型の石橋です。

 江戸時代のアーチ型石橋は、九州地方以外では大変珍しく、橋台のアーチ部分については肥後熊本の石工集団の施工したようです。また、湯浅の石工石屋忠兵衛の製作と言われている勾欄部分の彫刻も魅力がありました。(まさ)


養翠園 入口

同上 養翠亭

池と太鼓橋・守護神。この水は海水です

同上

三ツ橋

同上

池に面しては沢山の刈り込み松が植わっています

湊御殿(奥御殿)

同上 内部


不老橋

同上(現在、橋の南側が修復工事中の為、WIKIPEDIAからの写真を引用)

同上 勾欄部分の彫刻

直ぐ南側にある、県道もアーチ式の石作りになっています