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いやな予感がした!『ヘブンメイカー(スタープレイヤーⅡ)』by恒川光太郎

2020年11月07日 | 小説レビュー
 
~高校二年生の孝平はバイクで事故にあい、気づくと見知らぬ町にいた。「死者の町」と名付けられた地で、孝平は他の人間とともに探検隊を結成し、町の外に足を踏み出す。一方、自暴自棄になっていた佐伯逸輝は、砂浜で奇妙な男に勧められクジを引くと―見知らぬ地に立ち、“10の願い”を叶えられるスターボードを手に入れる。佐伯は己の理想の世界を思い描くが…。『スタープレイヤー』に連なる長編ファンタジー第2弾「BOOK」データベースより
 
評価が高い恒川光太郎氏の作品なので、あんまり何にも考えず図書館で借りてきました。表紙を見て「スタープレイヤーⅡ」という文字が目に入り「はっはぁ~ん・・・これは続編や何かの続編や」と理解しました。
 
スタープレイヤー』という作品が先にあって、その後の世界を描いたのが『ヘブンメイカー』だったんですね。
 
 
まぁしかし、せっかく借りてきたので、読み始めました。
 
読み始めは、「まぁ、良くあるというか、10個の願いが叶えられます!あなたは全能の神のような存在です!さぁ、何から始めますか?」という感じ。
 
すぐに辻褄が合わなくなったり、「そんなん、こうしたら終わりやん」などという論理破綻を見せることなく、恒川氏一流の巧みな文章力と設定、息をつかせぬ展開で一気に読ませてくれて、まさに一日で読み終えました。
 
とっても面白かったですし、「映画化されてもいいのでは?」と思いました。
 
まぁ、逸稀君も普通の一般青年だったのですが、力を手に入れてからすることが中々面白くて、それでいて導かれるように聖人になり、最後には・・・。
 
まぁ読んでみてくださいよ!『スタープレイヤー』から『ヘブンメイカー』の順でね
 
★★★☆3.5です!