〜清流とゆたかな木立にかこまれた城下組屋敷。
普請組跡とり牧文四郎は剣の修業に余念ない。
淡い恋、友情、そして非運と忍苦。
苛烈な運命に翻弄されつつ成長してゆく少年藩士の姿を、精気溢れる文章で描きだす待望久しい長篇傑作!「BOOK」データベースより)
藤沢周平ファンならもちろん、時代小説好きなら必読!といわれている『蝉しぐれ』を読みました。
映画やドラマ化されている傑作であり、素晴らしい前評判でした。
しかし、率直に感想を言わせてもらうと「それほどでも・・・(^^;」という感じです。
興津との試合や、欅屋敷での死闘〜逃避に至るところでは、かなりの緊張感がありました。
また、少年の淡き心の内に秘めたときめき、若き侍達のそれぞれの立身出世物語など、胸を打つシーンもありました。
が、「それほどでも・・・」という感じです。
とは言っても、やはり藤沢周平氏の描く登場人物達は、一様に凛としていて気高く美しく、また慎ましく、それでいて矜持を持って清廉に生きています。
また、解説にも書いてある通り、自然、景色、空気感の描写力が抜群で、色や匂いが感じられます。
『海鳴り』も良かったですが、こちらも、とても読みやすく、爽やかに清々しいエンディングを迎えます。
トータル的にみて、読み手を選ばないバランスの良い作品だと思います。
★★★3つです。
普請組跡とり牧文四郎は剣の修業に余念ない。
淡い恋、友情、そして非運と忍苦。
苛烈な運命に翻弄されつつ成長してゆく少年藩士の姿を、精気溢れる文章で描きだす待望久しい長篇傑作!「BOOK」データベースより)
藤沢周平ファンならもちろん、時代小説好きなら必読!といわれている『蝉しぐれ』を読みました。
映画やドラマ化されている傑作であり、素晴らしい前評判でした。
しかし、率直に感想を言わせてもらうと「それほどでも・・・(^^;」という感じです。
興津との試合や、欅屋敷での死闘〜逃避に至るところでは、かなりの緊張感がありました。
また、少年の淡き心の内に秘めたときめき、若き侍達のそれぞれの立身出世物語など、胸を打つシーンもありました。
が、「それほどでも・・・」という感じです。
とは言っても、やはり藤沢周平氏の描く登場人物達は、一様に凛としていて気高く美しく、また慎ましく、それでいて矜持を持って清廉に生きています。
また、解説にも書いてある通り、自然、景色、空気感の描写力が抜群で、色や匂いが感じられます。
『海鳴り』も良かったですが、こちらも、とても読みやすく、爽やかに清々しいエンディングを迎えます。
トータル的にみて、読み手を選ばないバランスの良い作品だと思います。
★★★3つです。