ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

同じ風景、似たような生活スタイルの中では新しいものは生まれてこない。

2010年08月12日 | Weblog
「8万文字の絵」日比野克彦著より。

まずは、この“8万文字”というタイトルからしてユニークだ。つまりこれは400字詰めの原稿用紙にして200枚という量の一冊という意味だった。実際に8万文字が使われているどうかは分からないが。

日比野さんにはかつて、JRが新しく出来る駅ビルの壁面に絵を描くという企画の話があったそうだ。自治体は乗り気だったものの、JR側は難色を示したという。

それは、どこの駅も同一の外装デザインにしたい、この駅だけを「個性的」にするわけにはいかないということだった。そこで、感じたのが上記フレーズだった。

日比野さんは、均質さやズレのなさに息苦しく感じられてしかたなかったそうだ。やはりアーティストは、独自の世界の表現者だから規格の中だけの世界では面白味を感じられないだろう。

せっかくアーティストに作品を依頼するなら、見る人に「おやっ!JRもここまでやるか」を感じさせられなければもったいないとも思えるが。均一なものがいいのは、ユニフォームや百円ショップ程度で十分にも思えてきたな。