「違和感のチカラ」齋藤孝著より。
必ずしも筋の通ったまっとうなアイデアがいい企画だとはいいきれないということを、齋藤氏は経験から語っている。その例として、氏がかかわったNHKの「にほんごであそぼ」という番組を引き合いに出していた。
この番組の天才的なセンスでヒットを生みだしてきたプロデューサーは、インパクトのないもの、観た人がオオッとならないもの、当たり前すぎて新鮮な面白味のないものにダメ出しをしてきたという。ふつう幼児向けの日本語番組ということを考えれば、日本語の上手な人を使うはず。
しかし、メインキャラクターはkonishikiさんと子どもたちだった。また幼児に狂言や浪曲、四字熟語、論語まで教えようという試みだった。正攻法でNHKらしくなどと考えたらこんな発想は出てこない。
しかし、こんなありえなさが成功していた。幼い子どもたちが飛びついたのだった。だから、人の心をギュッとつかむものは、そうじゃないところから生まれると齋藤氏は語る。
安全や一般受けしそうなものは、あまり面白味がないのだろう。時にはこんな天才的プロデューサー感覚で、考え行動してみることも有効だと思えた次第。
必ずしも筋の通ったまっとうなアイデアがいい企画だとはいいきれないということを、齋藤氏は経験から語っている。その例として、氏がかかわったNHKの「にほんごであそぼ」という番組を引き合いに出していた。
この番組の天才的なセンスでヒットを生みだしてきたプロデューサーは、インパクトのないもの、観た人がオオッとならないもの、当たり前すぎて新鮮な面白味のないものにダメ出しをしてきたという。ふつう幼児向けの日本語番組ということを考えれば、日本語の上手な人を使うはず。
しかし、メインキャラクターはkonishikiさんと子どもたちだった。また幼児に狂言や浪曲、四字熟語、論語まで教えようという試みだった。正攻法でNHKらしくなどと考えたらこんな発想は出てこない。
しかし、こんなありえなさが成功していた。幼い子どもたちが飛びついたのだった。だから、人の心をギュッとつかむものは、そうじゃないところから生まれると齋藤氏は語る。
安全や一般受けしそうなものは、あまり面白味がないのだろう。時にはこんな天才的プロデューサー感覚で、考え行動してみることも有効だと思えた次第。